みなさんは「執着」という言葉にどんなイメージを持っていますか? 別れた恋人が忘れられない、大事なものを手放したくなくてしがみついている、手に入らないものを追い求める……などでしょうか。 「執着」には仏教でよく使われる言葉、というイメージはないかもしれませんね。 仏教では「執着(しゅうじゃく)」と読み、苦しみを生む原因としてとらえられています。この世は諸行無常であり、あらゆる事物は変化するものであるのに、変わらないもの・永遠のものだと信じ込んでしがみついてしまう。それが苦しみを生むのです。 恋愛、お金、何かにとらわれている状態が「執着」 執着とは「とらわれ」です。 ひとつのことに心がとらわれて離れられなくなっている状態で、その対象は恋愛、お金、食べ物などさまざまです。 例えば恋愛の場合、別れた元彼のことが忘れられないというのは過去にとらわれているということです。元彼の心はすでに変化しているの