連邦労働省労働統計局(BLS: Bureau of Labor Statistics)が2017年5月に実施したコンティンジェント(臨時)労働調査の結果が本年中頃に出る見通しとなったことを受けて、数が増えていると言われる独立請負労働者(Independent Contractor)を保護するためのギグ(GIG法)立案に向けた議論が連邦議会で盛んになっている。 臨時労働 BLSがコンティンジェント労働調査を実施したのは10年以上前の2005年のことである。コンティンジェントは、日本ではあまり耳慣れない言葉だが、偶発、臨時、不確か、といった意味を表す形容詞である。したがって、コンティンジェント労働といえば、短期的で臨時の労働という意味になり、派遣やパートタイム労働、事前に登録した労働者を必要に応じて呼び出して短期間の就労を行わせるオンコールワークや短期的な個人請負労働も含まれることになる。 日
2018年04月17日 人間は古来、営々と労働してきました。「労働」というものをどうとらえるか。これは人により、国により、時代によりさまざまです。労働は当初、生命維持のためにやらねばならない苦役という否定的な見方が主流でした。時代が進むにつれ、骨折りとしての労働は次第に多様なとらえ方をされはじめます。 ◆古代ギリシャ~労働は奴隷が行う苦役 古代ギリシャのポリス(都市国家)では、食物を作る農耕作業はじめ労働は奴隷が行います。その労働は自然に支配され、身体を酷使し、人間の生理的な欲求を満たすだけの目的であることから軽蔑されました。 また、奴隷とともに、生活用具を作る職人やそれを売買する商人も否定的なまなざしで見られました。 ◆古代・中世のキリスト教世界~神は労働を罰として課した キリスト教において労働はまず、聖書の一節「お前は顔に汗を流してパンを得る。土に帰るときまで」(「創世記」第3章)がベ
「クソどうでもいい仕事」が世界を覆う一方、ケア労働でいじめが蔓延する歴史的構造 日本の労働現場がしんどい背景とは 誰も読まない書類を作成する、「簡素化」を謳って導入されたはずの使いづらいアプリやサイトに膨大な量の情報を何度も記入させられる、ダメだとわかっている商品を広める広告を作る……こうした無目的で虚偽に満ち、みじめさを感じる「クソどうでもいい仕事」を“ブルシット・ジョブ”と名指して分析したデヴィッド・グレーバーの同名書を解説した『ブルシット・ジョブの謎』。 労災申請のほぼ半数がいじめ(ハラスメント)によるものである可能性が高く、それも雇用者(経営者)から被雇用者(労働者)によるものではなく同僚からのいじめであり、職場のいじめで精神障害を発症した件数がこの11年で10倍になった……これらの衝撃の事実を明らかにした『大人のいじめ』。 仕事の質や種類は異なれど、現代の労働の苦しみを扱ったふた
インターネットを活用したフリーランスとしての働き方が広く普及してきています。日本国内でも、「ギグエコノミー」という言葉を耳にすることが多くなりました。しかし、実際にその意味を理解している人は、少ないのではないでしょうか。 この記事では、ギグエコノミーの意味や特徴、メリット、現時点の課題などを解説します。ぜひ、ご自身のビジネスや働き方を考える際の参考にしてください。 ギグエコノミーとは働き方の概念 ギグエコノミーの「ギグ」とは、音楽業界で活躍するアーティストなどが行う、その場限りの単発ライブを指す言葉として使われていました。そこから転じて、インターネットを通じて単発の仕事を受注する働き方のことを「ギグエコノミー」と称するようになりました。また、このスタイルで働く人たちを、「ギグワーカー」と呼ぶこともあります。 ネットやITの発達は、かつて主流だった会社に所属して長期的に働くワークスタイルにも
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