勝海舟はイヌにキンタマを食いちぎられ、鈴木貫太郎は銃弾がキンタマに当たって死んだ《集中連載・世界金玉考》 世界金玉考(3) 着物の前をめくってみたらキンタマがない 金玉、睾丸(こうがん)、陰嚢(いんのう)、精巣、ふぐり。男子の本懐たるキンタマについて、あらゆる切り口から考察した奇書『世界金玉考』(左右社)がいよいよ刊行される。医学、生物学、歴史学、文学、言語学、芸術、食文化など視点は多岐にわたり、240ページのすべてがキンタマの話題で埋め尽くされている。 勝海舟といえば、江戸時代の1860年に咸臨丸(かんりんまる)に乗って太平洋を横断し、アメリカに乗りこんで見聞を広めてきた剛の者として知られる。戊辰戦争によって江戸が新政府軍に包囲されると、新政府軍の頭領である西郷隆盛と直談判し、江戸無血開城を成し遂げた。 今も『氷川清話』が読み継がれる勝海舟が、少年時代にイヌにキンタマを食いちぎられて死に