モダリティ(modality)とは、低分子薬、抗体医薬、核酸医薬、細胞治療、遺伝子細胞治療、遺伝子治療といった治療手段の種別のこと。また、核酸医薬の中のアンチセンス医薬、siRNA医薬などのように、同一のモダリティの中でも作用機序が異なるものを別のモダリティとして区別する場合もある。 低分子薬は主に、分子量500以下の低分子化合物のことを指し、体内で標的分子を阻害したり、作動させたりすることで、活性を発揮するモダリティだ。一方、抗体医薬は、分子量数万程度の抗体(IgG)が標的を阻害したり、抗腫瘍活性を発揮したりするモダリティである。 また、核酸医薬は、アンチセンス医薬やsiRNA医薬、核酸アプタマー医薬など複数のモダリティに区別できる。アンチセンス医薬は1本鎖DNA/RNAを投与することで、細胞内で標的RNAを分解したり、立体障害によりスプライシングを制御したりする。siRNA医薬は2本鎖