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HONZに関するtakahiro_kiharaのブックマーク (137)

  • 『原爆を盗め!』 天才科学者・ソ連のスパイ・決死の秘密作戦 - HONZ

    失敗は絶対に許されない。1943年のノルウェーで行われたガンナーサイド作戦は、そういう作戦だった。だからこそ、クヌート・ハリケードは命に替えてもこの作戦を成功させると決意し、その口中に青酸カリ入りのカプセルを仕込んでいた。ハリケードはこの作戦の成否が世界の行末を左右すると信じていたのだ。 ノルウェーにあるヴェルモク水力発電所の破壊を目的としたガンナーサイド作戦が、なぜそれほどまでに重要だったのか。それは、重水を大量生産できる施設は世界でもこのヴェルモクだけであり、この重水を使用してドイツが原爆開発を進めていたからだ。ガンナーサイド作戦直前にも同様の破壊工作を試みた連合国側は、何の成果をあげることもなく34人のイギリス兵の命を失っていた。それでも、この作戦は決行されなければならなかった。ヒトラーが原爆を手にする、この未来だけはどれだけの犠牲を払ってでも避けなければならなかった。 書では、こ

    『原爆を盗め!』 天才科学者・ソ連のスパイ・決死の秘密作戦 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/03/12
    また揚げ足取り。"自信の価値判断"は、自身の変換ミス?まぁ、図書館で見かければ考える。
  • 犯罪者を特定する因子は存在するのか? 『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』 - HONZ

    HONZが送り出す期待の新メンバー・冬木 糸一。若干26歳にして恐るべき読書量を誇り、彼の個人ブログ「基読書」では注目のノンフィクションが続々と、HONZに先んじる形で取り上げられていった。こんな危険な輩を外で野放しにしておくわけにもいかないので秘密裏に交渉し、メンバー入りへと至った次第。今後の彼の活躍に、どうぞご期待ください!(HONZ編集部) 日のようにかなり平和な国であっても人は人を殺す。メディアは殺した人間をどのような人間であったのか、どのような趣味を持っていたのか、いかにも人を殺しそうな人間であったのか、はたまた普段は人当たりのよい人間だったのかと、盛んにそのパーソナリティに迫ってみせる。 そんな時、「どこにでもいる、あなたの隣にもいそうな人間が超凶悪な殺人犯でした! あなたも危ないかもしれません!」とただ危険を煽るだけだと問題でも生じるのだろうか、そこに何らかの特徴をつけて

    犯罪者を特定する因子は存在するのか? 『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/03/09
    "こんな危険な輩を外で野放しにしておくわけにもいかない"/図書館で見かければ。/「悪の遺伝子」という本もあったけど。http://d.hatena.ne.jp/takahiro_kihara/20110411
  • 『世界はシステムで動く』方向性のない不可解な時代を生きるために - HONZ

    第二次世界大戦後のイタリアで、フィアットを再建し、オリベッティ社の会長にをつとめたアウレリオ・ベッチェイは、人類と地球が置かれた危機的状況を憂い、ローマクラブを1970年に設立した。ローマクラブから調査の委託を受けたマサチューセッツ工科大(MIT)は研究成果を『成長の限界』というレポートにまとめ、1972年に発表した。その翌年にの一部が現実化するかのように、オイルショックが起こり、予言の書として注目を集めた。結果、30カ国以上で翻訳され1000万部以上を超えるベストセラーとなり、成長一辺倒の世界に強烈なインパクトを与え、一方で多くの議論と誤解を生み出した。『成長の限界』の研究チームの主要メンバーの1人が書の著者、ドネラ・メドウスである。 時代を少しさかのぼって、1950年代、MITでは、ハーバードに対抗できる新しいビジネススクールを立ち上げるために、著名なエンジニアであったジェイ・フォ

    『世界はシステムで動く』方向性のない不可解な時代を生きるために - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/02/26
    図書館で見かければ。/まずは「世界が100人の村だったら」を読みましょう!
  • 『あんなに大きかったホッケがなぜこんなに小さくなったのか』 - HONZ

    ホッケの干物といえば居酒屋メニューの定番。大皿にもおさまらないくらい大きくて、仲間たちとワイワイつつく魚。家で焼こうとしようものなら、魚焼きグリルからしっぽがはみだしてしまうような。 ところが、そのホッケがいま、年々小さくなっているという。それこそアジの干物ほどの大きさに。しかも値段は高騰、居酒屋メニューのような庶民の味ではなく高級魚になってしまったというのだ。たしかに言われてみると、スーパーの鮮魚売り場で見かけるホッケは、こじんまりと品よく高い。なぜこんなことになったのか。 ホッケの漁獲量が減ってしまったのだ。もはや海に大きなホッケはほとんど見当たらなくなっているという。1998年の20万トンをピークに、2011年にはなんと!75%減のたった5万トンになってしまった。獲りすぎたのだ。 こうして獲りすぎて、いなくなってしまった魚はホッケだけではない。マイワシ、ニシン、マサバ、ウナギ…。クロ

    『あんなに大きかったホッケがなぜこんなに小さくなったのか』 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/01/25
    オリンピック方式が良くない、という話は時々目にする。「経済」至上主義の限界かなぁ?/本は図書館で見かければ。
  • 『オートメーション・バカ』快適さの代償は、どれくらい? - HONZ

    クラウド、ウェラブルデバイス、M2M、IoT、ドローン… 年を追うごとに世の中はどんどん便利になり、快適になっていく。今から30年後の2045年には、コンピュータが人間の知能を越えるという予測もあり、そのような技術的特異点の先には、今とはまったく違う世界が広がっているかもしれない。 タイトルからも一目瞭然であるように、書はそんなオートメーション化していく世の中に対して警鐘を鳴らす一冊である。とは言っても、不可逆な流れに抗うドンキホーテのようなスタンスではなく、またいたずらにテクノロジー失業を煽るようなものでもなく、オートメーションが人間の身体にどのような影響をもたらしているかを、数々の先行事例を元に分析している一冊だ。 たとえばこの数10年間にオートメーション化が進んだ業界として、航空業界の事例が示されている。機械システムからデジタルシステムへの移行、ソフトウェアとスクリーンの増殖、肉体

    『オートメーション・バカ』快適さの代償は、どれくらい? - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2015/01/01
    なんじゃい、またバカ本か、と思ったら、「ネット・バカ」と原著者同じか。図書館で見かければ。
  • 『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある - HONZ

    企業秘密として、立ち入りを禁じられた場所。 軍事上のセキュリティによる観点から、非公開とされてきた場所。 都合が悪いからと、見て見ぬふりをされてきた場所。 都市伝説として知られており、当にあるのかどうか分からない場所。 これだけ交通手段も発達し、情報化が進んだとはいえ、まだまだ世界は広い。宗教、科学、歴史戦争、様々な分野において、限られた人間しか立ち入れない驚きのスポットが数多く存在している。そして須らく行けない場所にはワケがあるのだ。 それはまさに世界中に散らばった情報社会の秘境。ヒトラーの地下壕から伊勢神宮まで、書に掲載されている全99ヶ所の非公開区域の中から、そのいくつかを紹介してみたい。 * 先祖とのつながりを重視することでも知られるモルモン教。その総山の近くには、世界最大と思しき35億点を越える家系データが保管されている。ユタ州に位置する岩山の地下深くにそびえ立つ、グラナ

    『絶対に行けない世界の非公開区域99』行けない場所にはワケがある - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/12/24
    図書館or本屋で見かければ。
  • ここまで書いてええんかい 『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』 - HONZ

    「ヒラノ教授、あんたの時代はよかった」。工学部ヒラノ教授シリーズを読んだ現役教授たちは、私とおなじようにつぶやくだろう。ご人は、どこがよかったのか、とおっしゃるかもしれない。しかし、20年ほど前、いろいろと不自由や不条理はあったけれど、国立大学はゆるくてのどかな場所だった。 このでは、その時代にヒラノ教授が(たぶんやむなく)手を染められた不正行為が大胆に開陳されている。しかし、窃盗罪や詐欺罪でも時効は7年。東京工業大学を停年で辞されてから10年以上になるヒラノ教授、いまさら咎められることもありますまい。それに、20年ほど前は、やったらダメとわかっていても、いかんともしがたい事情が多々あった。 某省の研究費など、どういう理由かは知らないが、毎年2月にならないと振り込まれなかった。単年度決済なのだから、3月の中旬までに使い切る必要があるにもかかわらず、である。もちろん計画は一年かけて遂行す

    ここまで書いてええんかい 『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/12/23
    本屋で見かければ。
  • 『サバからマグロが産まれる!?』 ヤマメはもうニジマスを産んでいる - HONZ

    サバがマグロを産むとはなんとも信じがたいが、東京海洋大学の著者らは既に、ヤマメにニジマスを産ませることに成功している。結論から言ってしまえば、まだサバからマグロは生まれていない。それでも著者は、サバにマグロを産ませる研究は頂上までの道程の9合目に達しているという。この研究が発展すれば、人類と環境の関わり方はガラリと変わってしまうかもしれない。 書はわずか115ページの中に、サバにマグロを産ませるという奇抜なアイディアを思いついたきっかけから、生物を扱う研究に伴う困難や失敗、地道な苦労を積み重ねた末にあるエウレカの瞬間まで、サイエンスの面白さが凝縮されている。最先端のバイオテクノロジーに基づく研究成果に驚き、あなたの生命観さえ揺さぶられるはずだ。なにしろ、この研究から「精子のもとになる細胞から卵ができたり、卵のもとになる細胞から精子ができたり」することまで明らかになっているのだ。 書冒頭

    『サバからマグロが産まれる!?』 ヤマメはもうニジマスを産んでいる - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/12/12
    図書館で見かければ。/まずは鳶に鷹を生ませよう。
  • スポーツの秋はこれを読め!氏と育ちのどっちが大事?『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?』 - HONZ

    『氏か育ちか』というのは、生物を語る上で永遠の課題だ。もうすこし学問的な言い方をすると、遺伝素因と環境要因、どちらが重要か、ということになる。べ物、生活場所、育てられ方、教育、人間関係、などなど、多彩な環境要因をすべて知るということは不可能だ。 一方で、分子生物学の進歩は、遺伝情報というものを、遺伝素因といったあいまいな言い方ではなく、ゲノムという形で提示することが可能になった。DNAはA(アデニン)、C(シトシン)、G(グアニン)、T(チミン)という4つの塩基がつらなったものである。この4つの塩基が60億個ならんだものがゲノム、すなわち全遺伝情報だ。個人間における遺伝情報の違いは、わずか0.1%ほどにしかすぎない。しかし、その違いが、背の高さ、眼の色、顔立ち、知能、ある病気への罹りやすさ、そして運動能力など、さまざまな形質に影響をあたえるのだ。 もちろん、それぞれの形質によって遺伝素因

    スポーツの秋はこれを読め!氏と育ちのどっちが大事?『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?』 - HONZ
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    takahiro_kihara 2014/12/09
    "どないやっちゅうねん!"
  • パンをめぐる濃密な冒険『パンの世界』 - HONZ

    学術的な選書シリーズでパンがテーマ。となればパンの歴史や社会との関わりを論じたようなだと思うかもしれないが、実はまったく違う。めちゃくちゃおいしそうなパンの写真がたくさん載ったカラー口絵を眺めてから「まえがき」を読み始めると、いきなり目に入ってくるのは「シニフィアン・シニフィエ」という言葉。たしか私が社会人になった年に創刊された、この講談社選書メチエシリーズの第一回配は現代思想のだったよなぁ、などと思い出してしまうが、ここで書かれているのはソシュールのいうシニフィアン・シニフィエ(=「意味するもの」と「意味されるもの」)ではなく、パン好きであれば知らない人はいないほどの有名店、世田谷公園にほど近いパン屋さん「シニフィアン・シニフィエ」のこと。慌てて著者の名前を見直せば、なんとそのオーナーシェフ志賀勝栄氏自身が書いたなのだ。 パンを買うのが好きな人はもちろん、パンを自分で作る人たちに

    パンをめぐる濃密な冒険『パンの世界』 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/12/04
    図書館で見かければ。/日本人は米を食え?
  • 『理系の子 高校生科学オリンピックの青春』巻末特別対談:成毛眞×田中里桜 - HONZ

    成毛 田中さんがサイエンス・フェアに出られたのは何年前でしたっけ。 田中 2011年に出たので、3年経ったくらいですね。 成毛 有孔虫の研究を始めてから何年になります? 田中 中学1年からですから7年ですね。研究自体は5年で1つ完結した感じになっています。それでISEFに行きました。正確に言うと有孔虫自体を研究しているのではなくて、千葉県の地質を、有孔虫を示標にして研究してるということなんです。 成毛 今は、使っている示標生物や何かを変えた、もしくは全然違う方向に行っちゃったんですか。 田中 去年大学に入り、今はまだ最終的に何を専門に研究するかは決めていないんです。そういう進路のことが、ISEFに行ったことで一番考え方が変わった部分でもあります。ISEFに行く前は地学に一番興味があって、あ、これが自分のやりたいことだ、と思っていました。大学へ行った先も専門性を高めるような感じでどんどん突き

    『理系の子 高校生科学オリンピックの青春』巻末特別対談:成毛眞×田中里桜 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/10/29
    “だから100年単位で見れば、役に立ちそうもない純粋科学のなかに、意外と役に立つものがあるかもしれません。”/確かに、何でも理系と文系に分けるのも?
  • やっぱり日本の翻訳家はスゴイ!『翻訳問答』 - HONZ

    シンプルでセンス溢れる軽快な装丁、帯には江國香織と穂村弘の推薦文、著者は、僕らの世代だと、ハワイやサーフィンのイメージがすぐに浮かぶ、作家・翻訳家の片岡義男と、クッツェーの翻訳や『嵐が丘』の新訳で知られる鴻巣友季子。そしてタイトルの「蒟蒻問答」を思わせる遊び心ーー。 を手に取れば、どうしても「洗練」「洒脱」といった言葉が思い浮かんでしまう。ところが、いざページを開くとまったく印象が変わる。ひんやりと澄んだ空気感のなかで、真剣を交えるような言葉のやりとりが続く、実に読みごたえのある一冊なのだ。 書の「仕組み」は、次のようなものだ。 ・まず著名な、すでに翻訳されている著名な小説を、「課題小説」として片岡、鴻巣両氏が選び出す。 ・訳す範囲の原文だけが編集部から二人に渡される(つまり全体を通して原文を読むことはできない)。 ・締切日が提示され、その日までに双方が翻訳原稿を提出したのち、対談が行

    やっぱり日本の翻訳家はスゴイ!『翻訳問答』 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/10/23
    図書館にあるんだが、貸出中だったorz
  • 『ふしぎな国道』著者・佐藤健太郎氏インタビュー - HONZ

    A.まずはドライブが好きで、あちこち走っていたことから始まりました。で、道路をよく観察していると大小の謎が見えてくるんですね。なぜ、いったん終わったように見える国道が再度現れるのか、なぜ国道100号や111号は全国どこにもないのか、なぜ階段やけもの道みたいな道路が国道指定されているのか。そうした謎を解き明かすことに、どうやら喜びを感じるようです。 Q.それにしても、なぜ鉄道や飛行機ではなく、国道に? 自動車というならまだ理解できますが・・・ A.どうも、僕は1から順に番号がついているものが好きなようです。業である、化学の元素周期表もそうですし。なので、国道は好きでも高速道路にはあまり興味が湧かないのかもしれません。 Q.番号がついているものが好き、というのは理系の方の特徴なのでしょうか? A.ある学会でこの話をしたら、ものすごく共感してもらえたので、たぶん研究者の中にはそういうタイプの人

    『ふしぎな国道』著者・佐藤健太郎氏インタビュー - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/10/23
    "世界史を変えた医薬品"
  • 『フラッシュ・ボーイズ』 ナノ秒速で100億ドル以上を稼ぐ男たち - HONZ

    ウォール街を震撼させたと言われる、マイケル・ルイス待望の新作。一読して心底驚いた。 その小説のような文体もあいまって、まるで架空の話のような印象も受ける。だが書に出てくる、超高速取引(HFT)業者、フロントランニング、ダークプールといった単語を検索すると、全て実在の出来事である証拠が出てきて、現実に引き戻される。 そしてなによりも、投資するほどの資産を持ち合わせていなかったことを心から幸運に思った。 世界第9位の銀行、カナダロイヤル銀行(RBC)のニューヨーク支店に勤務するブラッド・カツヤマは、ある日電子取引の最中にマーケットの妙な動きに気が付く。 取引画面には、ある企業の株式1万株が売り気配22ドルと、確かに表示されていた。だが購入しようとボタンを押した瞬間、その1万株が蜃気楼のように消えてしまうのである。しかも一度のみならず度々再発し、時にはミニ暴落すら引き起こす。それはまるで市場が

    『フラッシュ・ボーイズ』 ナノ秒速で100億ドル以上を稼ぐ男たち - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/10/13
    図書館で見かければ。/文庫になってる参考文献は買ってもいいなぁ。
  • 『逆転!』 非常識と逆境、もしくは不幸 - HONZ

    俺は、逆転したいだろうか? 『逆転!』という題名、「弱者の兵法」と書かれたオビを見て思った。自己申告で、どちらかと言えば弱者。勝ちたいかと言われれば、そりゃ勝ちたい。くらいか。原書の題名は、”David and Goliath”だ。ゴリアテに勝ったダビデのように、弱者が強敵や逆境に勝てる秘密は何か。『氷川清話』に出てくる横井小楠の話のように、失敗を都合のよいように移らせるような話だろうか? このでは、章ごとにさまざまな物語を紹介しながら、二つのことを掘り下げていきたい。ひとつは、圧倒的に不利な状況に置かれながらも、あえて戦う道を選ぶ姿は美しく、崇高だということ。勝ち目のない戦いに挑む精神は尊い。そこから扉が開かれて、新しい歴史や価値がつくられる。そしてもうひとつは、どんなに強くて大きい巨人にも、かならずどこかに致命的な弱点を持っているということだ。 それは、『のぼうの城』のような話という

    『逆転!』 非常識と逆境、もしくは不幸 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/09/30
    図書館で見かければ。
  • 『コンテキストの時代』 - テクノロジーは空気を読むことが出来るのか? - HONZ

    時代とともに言葉の意味が変わるということはよくあることだし、そうあってしかるべきだとも思う。だが、最近の言葉における概念の変化はなかなか激しいものがあり、面らうことも多い。 たとえば「キュレーション」という言葉。つい2、3年前までは特定の分野に精通する人たちが情報発信をする際の作法のようなものを指していたと思う。ところが最近ではニュース・キュレーションサービスに代表されるように、アルゴリズムによってフィルタリングされた情報を受信することを意味する。そこからは、「人からテクノロジーへ」「情報の発信者から受信者へ」と主体が移り変わっていく様が見てとれる。 書の標題にある「コンテキスト」という言葉も、同種の移行期的混乱を孕むものと考える。コンテキストとは、直訳すると「前後の事情」「背景」という意味。だが、これまで多く語られてきたコンテキストという言葉は、マーケティング業界やPR業界によって培

    『コンテキストの時代』 - テクノロジーは空気を読むことが出来るのか? - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/09/24
    図書館で見かければ。参考文献は読みかけも。/でも天下公認のKYのオラは、またもやテクノロジーに負けそうorz
  • 『音楽嗜好症』文庫解説 by 成毛 眞 - HONZ

    著者のオリヴァー・サックスは1933年生まれのニューヨーク大学医学部教授。現役の脳神経科医であり、世界的な人気作家でもある。ロバート・デ・ニーロの好演でアカデミー賞にノミネートされた映画「レナードの朝」は、著者の同名ノンフィクション作品が原作だ。「レナードの朝」では治療不能な難病「嗜眠性脳炎」の患者とその主治医が主人公だった。嗜眠性脳炎とは30年以上も眠り続けるという不思議な病気だ。映画になるまでは世間ではほとんど知られていない病気だった。 『レナードの朝』(春日井晶子訳、早川書房、2000年)は特定の病気をテーマとした長編ノンフィクションだったが、オリヴァー・サックス作品の多くは脳神経医学エッセイ集だ。たとえば、『を帽子とまちがえた男』(高見幸郎・金沢泰子訳、早川書房、2009年)は24篇のエッセイで構成されている。の頭を帽子とまちがえてかぶろうとする音楽家、からだの感覚を失って姿勢

    『音楽嗜好症』文庫解説 by 成毛 眞 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/08/23
    へー、文庫になったのか。機会があれば。
  • 『排泄物と文明』うんちのうんちく - HONZ

    訳者がこんなに「ウンコ」を連発したのは小学生のとき以来かもしれない ウンコが溢れているのは書の中だけではない、世界中で溢れはじめている。約70億の人類は約4億トン近いウンコを、家畜(ニワトリ約190億、ブタ約10億、ウシ約14億、ヒツジとヤギ約18億)は控えめに見積もって、141億3645万トンの畜糞を算出する。畜糞だけで、地球上すべての人に一日1ℓ以上を配ることができる。とてつもない量だ。この先、人類は100億近くまで増えると予想されているし、アジアやアフリカでは肉文化も広がっていく。経済とは違って、糞尿量の成長が停滞することはしばらくないだろう。 ご覧のとおり、数字だけ見てもウンコはやっかいな問題である。しかし、その中でも特にやっかいなのは、市民や分野の異なる研究者の間で適当な共通言語がないこと、らしい。そして、著者はその話のために第一章をまるまる費やす。辿り着いた共通言語は「Sh

    『排泄物と文明』うんちのうんちく - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/05/26
    図書館で見かければ。
  • 出版社「共和国」-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ

    「共和国」というひとり出版社 見渡せばデジタルが華々しくわが世の春を謳歌しているこの4月2日付で、旧態依然の紙の出版社、「株式会社 共和国」を樹立しました。いわゆる「ひとり出版社」なのに共和国、独立国を宣言したのに日国に国税を徴収されてしまう矛盾だらけの出版社ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 その共和国の口火を切る第一弾は、6月中旬に全国の書店にならべていただく予定です。2点同時刊行をめざしていますが、まず1点めは、いまもっとも注目を浴びている翻訳家でアメリカ文学者、都甲幸治さんによるブックガイド『狂気の読み屋』です。都甲さんは、翻訳小説としては異例のベストセラーになったジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の訳者としても知られていますが、とりわけフィクションの書評家としても生彩陸離とした明晰な文章が人気で、毎月の文芸誌や情報誌に彼の名前を見ない月はめずらしいほどで

    出版社「共和国」-編集者の自腹ワンコイン広告 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/05/09
    "いわゆる「ひとり出版社」なのに共和国、独立国を宣言したのに日本国に国税を徴収されてしまう矛盾だらけの出版社"
  • 『ケプラーとガリレイ: 書簡が明かす天才たちの素顔』by 出口 治明 - HONZ

    とても興味深いだ。作者は、コペルニクスの地動説を揺るぎないものにした2人の知の巨人を、2人の交換書簡を媒介にして、その素顔を見事に浮かび上がらせた。僕たちの社会常識では、「それでも地球は動いている!」と「ピサの斜塔でおこなわれたことになっている実験」が(どちらも、恐らく創作だが)「執拗に生き続けている」ため、ガリレイは天文学の父として令名赫赫たるものがあるが、「そうした伝説が入りこむ余地のない」ケプラーは、なかなか人口に膾炙しないのだ。しかし、2人の業績を虚心坦懐に比較すれば、その差は歴然たるものがある。天体観測に望遠鏡を導入したこと(そして木星の4つの衛星を発見した)がガリレイの最大の業績だが、片やケプラーは、かの有名な3つのケプラーの法則の発見をはじめとして、光学(例えば、「目を光学に基づく器官として正しく理解した」)や物理学(ニュートンの先駆者として)、数学(ケプラー予想等)の分野

    『ケプラーとガリレイ: 書簡が明かす天才たちの素顔』by 出口 治明 - HONZ
    takahiro_kihara
    takahiro_kihara 2014/02/20
    "真実は、時間の長短こそあれ、何れは万人の認めるところとなるであろう。"/図書館で見かければ。