香川労働局が香川県内のうどん店40店を対象に行った労働実態調査で、90%の店舗で労働関係の法令違反が見つかった。 従業員と労働契約を結んでいないなどの違反が目立ち、全国の飲食業を対象にした同様の調査結果(76%)を10ポイント以上上回っていた。同労働局は「うどん店には短時間のパート従業員が多いのに、雇用者側はパート労働者も正規労働者と同様に法令が適用されることへの認識が低い」としている。 同労働局が、昨年4~12月、県内の従業員4~24人のうどん店40店を抜き打ちで初めて調査。36店で違反が見つかった。 最も多いのは、賃金体系や労働条件などを取り決めた労働契約書を取り交わしていないなどの「労働条件の明示」違反で19店(48%)。次いで、「健康診断未実施」が15店(38%)。週30時間以上勤務をしていれば、年1回の定期健康診断を受診させることが義務づけられているのに、パート従業員であることを