メキシコ湾を泳ぐライスクジラ(Balaenoptera ricei)。以前はメキシコ湾ニタリクジラと呼ばれていた。(Photograph by NOAA Fisheries) 哺乳類の新種が発見されることは珍しい。ましてやそれが体長12メートルにもなるクジラとなればなおさらだ。 2021年、科学者らはクジラの新種を報告した。従来はニタリクジラの亜種と考えられていた「ライスクジラ」だ。 しかし、この胸躍るニュースは、悲しい知らせを伴っていた。メキシコ湾の一部に生息するこのヒゲクジラの仲間は、すでに絶滅の危機にあり、残る個体数は推定51頭だという。世界で最も希少な海洋哺乳類のひとつだ。 ライスクジラ(Balaenoptera ricei)の生息域は海上交通の往来が激しく、船の衝突や海洋汚染など常にいくつもの危険にさらされている。2010年のメキシコ湾原油流出事故では、生息域のほぼ半分が汚染され
エンペラータマリンはアマゾン川流域の森林に生息する。米ダラス動物園で飼育されているエンペラータマリンの「ベラ」と「フィン」は何者かに連れ去られたが、その後無事に保護された。(PHOTOGRAPH BY CLAUS MEYER, MINDEN PICTURES) 最初に姿を消したのは「ノバ」だった。体重11キロほどのメスのウンピョウだ。フェンスに開けられた不自然な隙間から逃げ出したという。次は、絶滅危惧種に指定されているミミヒダハゲワシの「ピン」。何者かに致命傷を負わされた姿となって、囲いの中で発見された。 そして警備体制が強化されていた中、3件目の事件が起きる。2匹のエンペラータマリンが盗まれたのだ。幸い2匹は無事に保護された。(参考記事:「絶滅危惧タマリンが30%減少、救済策はコロナで遅延」) 犯人や動機については今も不明だ。しかし、動物たちが連れ去られたり、希少な絶滅危惧種が殺害された
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本編映像では、水瀬さんが、母に抱かれて森の中を移動して暮らすニホンザルの赤ちゃんや、カニに鼻を挟まれてびっくりする赤ちゃんイノシシ、生まれて間もないキツネの兄弟、我が子を天敵から守る頼もしい母ギツネをそれぞれ演じ分けている。 「ダーウィンが来た!」の取材班がこれまで撮影してきた映像に高画質化処理を施した劇場版の本編映像も公開された。処理を施す前と後の映像が横並びで同時再生され、画質の違いを比較することができる。 「ダーウィンが来た!」は、最新の撮影機材を活用して世界中の生き物に密着し、驚きと感動の物語を紹介する番組。劇場版は、第1弾でアフリカ、第2弾で恐竜世界、第3弾で海を舞台としてきたが、第4弾の舞台は日本列島となる。東京大発の知識集団「QuizKnock(クイズノック)」のこうちゃんこと渡辺航平さん、須貝駿貴さん、番組キャラクターのヒゲじいが登場し、クイズを出題する。2月3日に公開。
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体長3メートルに達することもあるスモールアイ・スティングレイは、体のわりに小さな目を持つことからそう名付けられた。(PHOTOGRAPH BYANDREA MARSHALL) モザンビークの海で、研究者たちが初めて野生のスモールアイ・スティングレイ(Megatrygon microps)に発信器(タグ)を取り付けた。海にすむアカエイの仲間では世界最大で、体長が3メートルに達することもある。めったに姿を見せない希少な種で、絶滅の危機に瀕している可能性がある。 バザルト諸島沖で何週間もスモールアイを探していたアンドレア・マーシャル氏は、浅瀬でその姿を目にするとすぐに海に潜った。そして、長さ180センチの棒で体に軽く触れ、腹部から小さな皮膚サンプルを採取した。幸い、エイが強い反応を示すことはなかった。スモールアイには人間の前腕ほどの大きさの棘があり、少しでも動きを誤ると「こちらの命に関わります」
ミズゴケのそばを泳ぐ繊毛虫の一種。ハルテリア属の繊毛虫は、ウイルスだけを食べて成長できることが、今回初めて確認された。(PHOTOGRAPH BY MAREK MIS / SCIENCE SOURCE) ウイルスといえば「悪者」と思われがちだ。しかし、病原体となるのは、数百万種もあるとされるウイルスのうちごくわずかにすぎない。ウイルスはいたるところに存在し、私たちの体や環境にとって有益で、複雑な役割を担っている。 実際、ウイルスは特定の微生物のエサになっていること、さらには食物連鎖にも大きく関わっているかもしれないことが、新たな研究で明らかになった。2022年12月27日付けで「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された。 論文によると、単細胞微生物であるハルテリア属の繊毛虫は、ある種のウイルスを食べるだけで生き、成長することができるという。繊毛虫1匹が1日最高100万個のウイルスを
世界の熱帯地域に広く生息するアカカミアリ(Solenopsis geminata)。外来種として他の地域の生態系に悪影響を及ぼしており、人を刺すこともある。(PHOTOGRAPH BY SOLVIN ZANKL, NATURE PICTURE LIBRARY) 2001年、オーストラリアのブリスベーンで、アリに刺された作業員がひどい痛みで病院に送られた。そのアリは、本来は南米に生息するヒアリだった。攻撃的で毒をもち、農業被害ももたらすこのアリの侵入に、人々は警戒を強めた。ヒアリとの闘いは、後に科学者たちが論文の中で述べたように「絶対に負けられない闘い」だった。 このヒアリのように、本来の生息域外に存在する「外来」アリは、貨物や物資に紛れ込むことで意図せず世界中に運ばれてしまう。空港の検疫は、植物や土を持ち込まないよう注意喚起しているが、これは外来アリの侵入を阻止するためでもある。 しかし、
京都大学で昆虫の研究を行う大学院生の丸岡毅氏は、ユニークなお茶の研究をしている。それは、"虫の糞から淹れたお茶"。その名も「虫秘茶(ちゅうひちゃ)」だ。では、このお茶はどういったものだろうか。そして、どのような魅力があるのだろうか。今回は、こんな話題について紹介したいと思う。 虫の糞からお茶を淹れた、そのきっかけとは? 京大大学院 農学研究科の丸岡毅氏は、「科学生態学研究室」に在籍し、昆虫と植物の関係性に関する研究を行ってきたという。そんな彼が着想したことから開発されたのが、虫の糞から淹れたお茶の虫秘茶だ。このお茶については現在、特許の出願やクラウドファンディングでの販売などが行われている。 京大大学院で昆虫について研究する丸岡毅氏が開発した「虫秘茶」とはいったいどのようなものなのだろうか(出典:虫秘茶公式HP) とてもインパクトの強いお茶だが、丸岡氏はなぜ、虫の糞から淹れたお茶に気がつい
リンク Wikipedia 鯨骨生物群集 鯨骨生物群集(げいこつせいぶつぐんしゅう、(fauna of) whale falls)とは、深海において沈降したクジラの死骸を中心に形成される生物群集のことである。熱水噴出孔と同様、隔離された環境の特殊な生態系として注目されている。 クジラのような大型の海洋性哺乳類は脂肪組織を多く含む。脂肪の分解過程でメタンや硫化水素といった化学合成の基質となる多くの物質が生成するため、これらの生物の死骸が沈降した場合、周辺には化学合成細菌を生産者とした独自の生態系が形成される。また脂肪組織のみならず、鯨骨を拠り所とし 81 users 61
「神戸どうぶつ王国」(兵庫県神戸市)にて、とってもかわいく甘えている……と思いきや、実はオラついているペンギンの赤ちゃん兄弟の姿が目撃されました。「全然怖くない」「むしろ大歓迎です」といった声が集まるツイートには、記事執筆時点で1万6000件をこえる“いいね”が集まっています。 首を左に右にかしげつつ、つぶらな瞳で見上げているのは2022年9月に卵が産まれ、同年10月にふ化したケープペンギンの赤ちゃんたちです。2羽は兄弟でお父さんは「ワサビ」くん、お母さんは「サクラ」ちゃんですが、まだ名前は決まっていないのだとか。 とってもかわいいけれど…… 2羽のしぐさは人間から見るとかわいく甘えているようにしか見えませんが、ツイートによるとペンギンたち的には「おらー!」「なめんなよー!!」といった状況なのだとか。正直オラオラされても全く怖くありませんが、彼らがどんな状況でオラオラしているのか、気になっ
一般的に、人間の性的関係においては外見や社会的ステータスが注目されがちですが、相手の「体臭」も性的魅力の評価に関わっていることが知られています。「独身男性と既婚男性の匂い」に対する女性の評価を調べた研究では、女性が独身男性と既婚男性の匂いを嗅ぎ分けられることが示されました。 Frontiers | Do Single Men Smell and Look Different to Partnered Men? https://doi.org/10.3389/fpsyg.2019.00261 Experiments Show Women Can Sniff Out Single And Married Men : ScienceAlert https://www.sciencealert.com/experiments-show-women-can-sniff-out-single-and-
ペルー北東部のイキトス近郊にあるマナティーのリハビリ施設「アマゾン救助センター」(CREA)で、マナティーを研究する生物学者のダニエル・ゴンザレス・ソコロスケ氏がアマゾンマナティーに手を差し出す。(PHOTOGRAPH BY JASON GULLEY) マナティーとジュゴンが属するカイギュウ目は、英語でSirenia といい、船乗りを魅了するギリシャ神話の魔物のセイレーンが語源になっている。 同じようにマナティーに魅了された写真家のジェイソン・ガリー氏は、ナショナル ジオグラフィック誌2023年1月号の特集「大好きなマナティーを救うために」に向けて、数カ月にわたってニシインドマナティーの写真を撮り続けた。 米フロリダ州付近に生息する人気者のニシインドマナティー(フロリダマナティー)と異なり、他の2種のアフリカマナティーとアマゾンマナティーと、インド洋から西太平洋の沿岸域に生息するジュゴンの
グラスフロッグの一種(Hyalinobatrachium mashpi)のメスをガラスにのせて撮影した写真。体内の臓器や卵が透けて見える。(PHOTOGRAPH BY JAIME CULEBRAS) 中南米に暮らすアマガエルモドキ科のカエル「グラスフロッグ」。半透明の皮膚や筋肉をもち、周囲の森に溶け込めることからそう呼ばれている。裏返しにしてみれば一目瞭然だ。解剖などせずとも、心臓や肝臓、そして曲がりくねった腸まで見ることができる。 グラスフロッグが透明になる仕組みについて、新たな驚くべき発見が2022年12月23日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。 フライシュマンアマガエルモドキ(Hyalinobatrachium fleishmanni)というグラスフロッグは、眠るときに、鮮やかな色をした赤血球の89%を、肝臓の中にある規則正しく並んだ袋に取り込む。光を遮る赤血球の大半が体内を循
マートルビーチ・サファリで、トラの子がぬいぐるみで遊ぶのを見ながらなでたり写真を撮ったりする観光客。このような子がどのような繁殖方法で生まれてくるのか、大きくなったトラがどうなるのかには気づいていないかもしれない。(Photograph by Steve Winter, Nat Geo Image Collection) Netflixのドキュメンタリーショー番組「タイガーキング」によって注目を浴びた、トラの子をペットにして稼ぐ産業が、米国では今後違法となる。(参考記事:「米国で飼育されるトラ、その痛ましい現状とは」) 大型ネコ科動物の飼育などを規制する「ビッグ・キャット・パブリック・セーフティ法」が12月初旬に上院で可決され、残すは大統領による署名のみとなった。同法はライオン、トラ、ヒョウ、チーター、ジャガー、ピューマおよびそれらの雑種に適用され、これらの動物の子どもをペットとして飼育し
「ダーウィンが来た!」の劇場版第4弾「日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!」のナレーションを担当する水瀬いのりさん(C)「日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!」製作・配給 ユナイテッド・シネマ NHKの人気自然番組「ダーウィンが来た!」の劇場版第4弾「日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!」でナレーションを担当する声優の水瀬いのりさんがコメントを寄せた。第3弾に続き、ナレーションを担当する水瀬さんは「前回の海の生き物に続き、今回も関わることができてとてもうれしいです! 『ダーウィンが来た!』に携わることで、今まで知らなかった生きものたちの驚きの生態、はかなくも強い生命の美しさを学ばせていただき、より一層生き物への愛が増しています。今作でも私のように生き物への愛がより深まる人が続出すること間違いなし! その応援を微力ながらお手伝いできるように頑張ります!」と
褐藻類の一種、ヒバマタのX線画像。ヒバマタ科の海藻は、温帯から寒帯の海域で見られる。(PHOTOGRAPH BY NICK VEASEY, SCIENCE PHOTO LIBRARY/GETTY IMAGES) 藻類は両刃の剣だ。 人間の活動と気候変動によって、世界中の海や湖などで藻類の大増殖「藻類ブルーム(水の華)」が起きている。藻類ブルームが発生すると、水域への日光や酸素の供給が妨げられ、生態系全体が破壊されることもある。極端な例では、藻類ブルームから生じる危険な毒素が原因で、人や動物が病気になったり死んだりすることすらある。(参考記事:「生物の大量死招く「海洋熱波」が増加、危惧すべきこれだけの理由」) 一方で、世界の人口が80億人を超える中、藻類はきわめて重要な存在になり得る。藻類は土地も、淡水も、肥料も必要としない作物であり、栄養格差を埋める可能性を秘めている。藻類をうまく活用すれ
ESETは12月5日(米国時間)、「Tractors vs. threat actors: How to hack a farm|WeLiveSecurity」において、農場を標的とするサイバー攻撃者の存在について伝えた。イングランド南部の全国農業者組合の会合でサイバーセキュリティに関する講演が行われた際、ある農家から自分の牛が「ハッキングされた」という話があったと報告している。 Tractors vs. threat actors: How to hack a farm|WeLiveSecurity その酪農家は、オンラインの搾乳機などの最新技術を活用した機器を使っていたという。その農家が悪意のあるメールを受け取って添付ファイルをクリックしてしまい、ネットワークがダウンして、どの牛が搾乳されたのか、次にどの牛が搾乳されるのかがわからなくなったと話していたとのことだ。 さらに農場のオンライ
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