当連載は、日本在住15年の〝職業はドイツ人〟ことマライ・メントラインさんが、日常のなかで気になる言葉を収集する新感覚日本語エッセイです。 名詞「外タレ」 「外タレ」とは「外国人タレント」の略称であるが、正式名称よりもモノゴトの本質ニュアンスを突いた単語という印象を受ける。その本質とは、 ・ちょっとやそっとでは真似のできない語学力 ・ちょっとやそっとでは真似のできない表現力 ・ちょっとやそっとでは真似のできないインチキくささ に対する羨望と揶揄のミックスだ。要するに、詐欺であることの証明が難しい詐欺師の一種みたいなものだけど、基本的に悪意はないのでそんなに嫌われていない、的なビミョーな存在である。いや、だったというべきか。 外タレという単語の浸透度は高いが、いま二〇二〇年代の日常会話で頻出するかといえばそうでもない。バブル期に発生したパワーワードが、時代の空気のマイルストーンとして現在なお一
その誕生を地元新聞も経済新聞も記事にしなかった。2年後、『コードの情報を白黒の点の組み合わせに置き換える』と最下段のベタ記事で初めて紹介された時、その形を思い浮かべることができる読者はいなかった。いま、説明の必要すらない。QRコードはなぜ開発され、どう動くのだろうか。 QRコードは、自動車生産ラインの切実な要請と非自動車部門の技術者の「世界標準の発明をしたい」という野心の微妙な混交の下、1990年代前半の日本電装(現デンソー)で開発された。 トヨタグループの生産現場では、部品名と数量の記された物理的なカンバンが発注書、納品書として行き来することで在庫を管理する。そのデータ入力を自動化するバーコード(NDコード)を開発したのがデンソーだ。 バブル全盛の1990年ごろ、空前の生産台数、多様な車種・オプションに応えるため、部品も納入業者も急激に増え、NDコードが限界を迎えていた。63桁の数字しか
CULTURE | 2020/05/28 「日本のコロナ対策が成功した理由」は何か。専門知と現場知の融合から見えてくる希望 【連載】あたらしい意識高い系をはじめよう(5) こういう感じ↓になってる人、多すぎませんか? 今回の記事では、日本のコロナ対策が「何もやっていないように見えるのにうまく行った」原因をちゃんと理解するためには、日本の製造業などでは当たり前に使われている「ある考え方」を応用して考えることが必要なのだ…という話をします。 そして、その考え方について深く知ることは、私たち日本人にとって「自分たちの本来的なオリジナリティ」を理解し、トランプVS反トランプ的な欧米文明の行き止まりを克服する希望を提示していくプロセスになるのだ、という話をします。 倉本圭造 経営コンサルタント・経済思想家 1978年神戸市生まれ。兵庫県立神戸高校、京都大学経済学部卒業後、マッキンゼー入社。国内大企業
大反響を巻き起こした『〈仏教3.0〉を哲学する』のコンセプトを引き継いで出版された『〈仏教3.0〉を哲学する バージョンⅡ』。前著で見いだされた〈自己〉を他者との関係の場に持ちだしたときにどうなるか。つまり、世界、他者、慈悲が瞑想体験と永井哲学によって徹底的に論じられる。そんな「〈仏教3.0〉 バージョンⅡ」から第二章冒頭の藤田一照先生による導入部分をお届けする。 「坐禅は自己の正体である」 藤田 それでは、今日のフレームワークを話そうと思います。僕ら二人はちょっと変わった曹洞宗のお寺で修行をしていました。良道さんがいうには、日本を見渡したときに自分が身を投じてもいいと思える修行の場所は、安泰寺しかなかったそうです。僕の場合は、それまでついていた臨済宗の老師に、「あんたみたいな人は安泰寺がいいんじゃないか」と言われたのです。それで偶然なんですが、同じ頃に安泰寺に入って、同じ師匠から二人で同
カテゴリー 時代をみる (4,272) カルチャー (1,310) スタディルーム (1,018) 評論・紹介・意見 (10,470) 交流の広場 (7,330) 催し物案内 (4,998) ちきゅう座からのお知らせ (50) タグ 交流の広場 [交流の広場への投稿] 人権ネットワーク八幡 NEWS 2月24日 2024年 3月 11日 New! くらしを見つめる会つーしん NO.230から 2024年3月発行 2024年 3月 7日 Let’s Join Hands 3月7日 添付1点 国会から ドローンをイスラエルから買う 三菱重工の献金と受注 「私人逮捕系」 どうなる訪問介護 2024年 3月 7日 仮設住宅約7500戸へコーブ商品を寄贈 能登半島地震で、日本生協連 2024年 3月 7日 ネットワーク 九州9条連 No193 2024年 3月 4日 人権ネットワーク八幡 NEWS
国立情報学研究所が運営している学術情報データベース「CiNii」では、論文や図書・雑誌などの学術情報を検索できます。蓄積されている論文の中には無料で閲覧可能なものもあります。はてなブックマークで注目を集めているユニークな研究を紹介します。 ■ “大貧民”で一番強いプレースタイルは? ▽ CiNii 論文 - 大貧民におけるプレースタイルの相性に関する研究 “大富豪”という呼び方もあるトランプゲーム「大貧民」についての研究がこちら。複数のプレースタイルを想定し、想定したプレースタイル同士を戦わせて相性を調べ、その中で最適なものを検討するという内容です。 ■ 鴨川カップルの“等間隔の法則”に関する調査 ▽ CiNii 論文 - 5373 京都・鴨川河川敷に坐る人々の空間占有に関する研究 京都市内を流れる鴨川の川岸では、カップルやグループが等間隔に並んでいることがあります。この研究では“鴨川
「広告収入で成り立たせる無料モデルは、もう限界だ」――カフェスタの上澤馨(うえさわかおる)社長は言う。「広告モデルはバブルが作ったモデルだった」と。 カフェスタは、アバターを使ってコミュニケーションできるSNSで、登録会員数は約178万、月間ユニークユーザーは50~60万、月間ページビューは約8000万。基本サービスは無料で利用できる。 主な収入源は広告で、以前は月間数千万円の広告収入があったが、ここ最近の不景気で出稿が激減したという。アバターも販売しているが、無料のポイントで手に入るものも多く「月間数百万程度の収入にしかならない」状態。かなりの赤字が出ているという。 赤字を解消し、運営を継続するには――同社が採ったのは、なりふり構わずユーザーに訴えかけるという手段だ。Webサイトの「お知らせ」やメールマガジンで「現在の収益のままではサイトの運営を停止せざるを得ない状況」と告白し、会員に対
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 10年ほど前、ストックホルムからニューヨークに向かう飛行機に乗った際、隣の席に座った米国人のビジネスマンが話しかけてきました。 「日本人の技術者の方ですか?」 「日本人ですが、技術者ではありません。コンサルティング会社を日本で経営しています」 「スウェーデンは日本の産業にとっては大変、重要な国ですから、私はてっきり技術者の方かと思いました」 私は彼に、なぜ日本にとってスウェーデンがそれほど重要なのか問いました。 「日本は米国が発明した技術を応用し、品質の高い商品に仕上げて世界に販売するとよく言われますよね。そのような米国にとってスウェーデンは、新しい発明の種を見つけられる素晴らしい国なのです」 彼は、スウェーデンは発明の「ゼロの部分」を持って
ネットに割り当てる時間配分を間違えなければ、ネットは人生を豊かにし、自分の未来を切り開く力をくれます。 しかし、ネットに多くの時間を使いすぎると、人生を根幹から豊かで納得のいくものにしてくれる良書を読む時間を失い、自らの人生を破壊し、未熟なまま老いてしまう危険があります。 「優れた書籍」と「はてなの人気エントリに上がるような記事」との落差は、ギアナ高地の断崖絶壁どころではありません。 もちろん、分裂勘違い君劇場のような、薄っぺらくて、矛盾だらけで、勘違いしまくってて、長いだけでろくに内容のない記事ばかり掲載するうんこブログは、優れた書籍とは、比較すること自体がもはや犯罪です。 しかし、分裂勘違い君劇場より1000倍優れている梅田望夫氏や小飼弾氏の本やブログといえども、図書館や書店に並ぶ良書の前には、やはり、ゴミより幾分マシだという程度の価値しかないのです。 優れた書籍のレベルとは、それほど
全国私立大学付属・併設中学校高等学校教育研究集会という長い名前の集まりに呼ばれて一席演じる。 教授会がある時間帯なので、ほんとうは断るべき学外バイトであるのだが、なにしろお相手が全国の中高名門校の先生方である。 大学案内をかかえて「あの〜、進路指導の先生にお会いしたいんですけど〜」と腰を低くして職員室にうかがっても、「あ、そのへんに資料だけ置いて帰っていいです」というような扱いを受けてきた身としては、「まとめて営業」できる機会というのはこちらからお鳥目を差し出しても伺いたいところである。 研究集会のテーマは「教育の不易と流行-多様化する社会における一貫教育の役割」というものである。 ちょうど『街場の教育論』が出たところなので、「学校教育は惰性の強い制度であり、社会の変化に即応すべきではない。変化しないことこそが教育の社会的機能なのである」という持論を述べる。 直前の教務委員会で来年度の学年
web 「発表の場」としての個人サイトは絶滅しない。pxivのような場所に人が集まれば集まる程「発表したけれど誰も見てくれない(評価して貰えない)」人が増えるからだ。人が多く集まる場所で評価が集まるのは作品であり、作り手ではない。それを集約出来るのは個人サイトであり、アーカイブスや他の表現、表現者へのコンタクトをとる場所としてのポータル機能を持たせる事は個人サイトの役割であるからだ。 ◆多くの人が登録する事によって「作品」が埋もれるpixvイラストを発表する個人サイトは減っていき、pixivのような巨大投稿サイトで発表するのが主流になっていくんじゃないだろうか、という帰結をしている。これは合っていると思う。というか、既にそうなっている。イラストだけじゃない。「表現の発表の場」としての個人サイトはだいぶ衰退している。それは目に見える繋がりをどんどん強化していったからだ。「発表の場」としての個
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