アフガニスタンの首都カブール(Kabul)から約50キロ離れた、発掘中の4世紀の古代仏教都市メス・アイナク(Mes Aynak)遺跡(2012年10月2日撮影)。(c)AFP/Roberto Schmidt 【11月20日 AFP】30年余にわたって戦火にあえいできたアフガニスタン――その乾燥した平原や山岳地帯の地下には、ともに長い歳月をかけて蓄えられた鉱物資源と歴史的遺産という2つの富が眠っている。今、繁栄と平和に満ちた未来を築こうとする同国は、資源開発を進めて経済的発展を目指すか、考古学的遺産を保存すべきかの選択の間で板挟みになっている。 首都カブール(Kabul)から約50キロメートル離れた、4世紀の仏教都市メス・アイナク(Mes Aynak)遺跡。この地で、アフガニスタン政府は開発という道を選んだ。2007年、1150万トンの銅鉱石の採掘権を30年契約で手にしたのは、中国冶金科工集