“自閉症”初の治療薬開発なるか 10月23日22時40分 他人の感情を理解するのが苦手で、コミュニケーションに難しさを抱える、「自閉症スペクトラム障害」の人たちは、国内だけで100万人以上いると言われています。今、こうした人たちのコミュニケーションを改善する初の治療薬になるのではないかと注目を集めている物質があります。「オキシトシン」というホルモンです。いったどんな物質なのか。本当に他人の感情をより理解できるようになるのか。科学文化部の中川真記者が解説します。 自閉症スペクトラム障害とは 「自閉症スペクトラム障害」は、自閉症やアスペルガー症候群などを含む発達障害で、専門家によりますと軽い人も含め、国内に100万人以上いるとも言われています。共通する特徴の一つは、他人の感情を理解するのが苦手でコミュニケーションがうまくいかないことが多い点です。知的な障害を伴う人もいますが、そうでない人も多く