社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 年末にツイッターでつぶやいたけど、河合隼雄は難しい人物ですねぇ。文化庁長官まで務めて、功なり名を遂げた文化人であることは間違いないんですが、そうなったにはそれなりの理由があるので、簡単にすごいとか、つまらないとか、片付けられないです。 河合隼雄の貢献は、ユング心理学の日本への導入と一般的には思われています。それ自体は動かしがたい。ただ、林道義さんのように、多くの日本人が河合隼雄からユング心理学に入ることが不幸とまでは言いませんが、たしかに河合流の偏りがあることは間違いないと思います。ただね、林さんのユング分析の方法というのは、私から見ると、社会科学的、それもヴェーバーなんですよ。彼は60年代末に割と先駆的にヴェーバーを研究し、その後、ユング