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文/村上春樹 和物の充実ぶりに比べて注目を浴びる機会は少ないかもしれないが、講談社文芸文庫は、翻訳物もなかなか捨てがたいラインアップを揃えている。 講談社という出版社の姿勢が基本的に太っ腹なのか、それとも野心的な編集者に恵まれているのか、あるいはただ単に基準がアバウトなだけなのか、そのへんの理由は不明だが(ほんとに知らない)、「ええ、こんなものが!」と叫びたくなるようなワイルドな作品が、白昼堂々と書店の棚に並んでいて、本好きを大いに喜ばせてくれる。 そんな「こんなものが!」という中であえてお奨め作品をひとつ選ぶとすれば、やはりこの『鉄仮面』にとどめを刺す。 『鉄仮面』といっても若い人には馴染みがないかもしれないが、僕が子供の頃は少年向けにリライトされた小説が人気を呼んだものだ。血湧き肉躍る冒険小説。それがフランス語の原典から大人向けに完訳されたというのだから、これは読んでみないわけにはいか
作家の村上春樹さん(66)が兵庫県立神戸高校(神戸市)在学中に図書室で借りた本の書名を、神戸新聞が本人の承諾をとらずに報じた。この記事について調査した日本図書館協会は30日に報告書を公表し、「プライバシーの侵害となる」との見解を示した。 同紙が10月5日付夕刊に掲載した記事は、同校元教諭が廃棄予定だった図書室の蔵書を整理中に村上さんの名前が書かれた帯出者カードを発見したという内容。村上さんを含む3人の生徒の氏名や学級、貸出日などが読み取れるカードの写真も掲載された。電子版では10人以上の氏名が識別できる3枚のカードの写真も公開された。当時は本の表紙裏に付いたポケットに入ったカードに、氏名などを記入し、カードを預けて本を借りていた。 同協会は「図書館の自由に関する宣言」で、令状を確認した場合を除き、貸し出しや入退館などの記録を外部に漏らさないと定めている。今回の記事はこの宣言に抵触するとして
期間限定サイト「村上さんのところ」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。 連日たくさんのアクセスをいただきました当サイトですが、2015年5月13日をもって、公開を終了させていただきました。当主の村上春樹さんは、しばしの休憩をとったあと、本来の小説のお仕事に戻っていらっしゃいます(当主からの最後の挨拶はこちら)。 1月15日のオープン以来、119日間という限られた期間でしたが、読者のみなさまと村上さんとの交流はたいへん面白く、そして意義深いものとなりました。3万7465通のメールをお寄せいただいたみなさん、そして、最後までご愛読いただいたみなさんに、あらためて感謝を申し上げます。 なお、当サイト上での質問者のみなさまと村上さんとのやりとりは、編集の上、新潮社より出版されます。くわしくはこちらをご覧ください。 新潮社 チーム縁の下
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