キプロス島東岸の町プロタラス沖の海底から古代ローマ時代の沈没船が発見された。 発見されたのはキプロスがローマの支配下に入った紀元前58年以降の木造船で、輸送用のアンフォラ(注)が多く残されていた。シリアと現代のトルコ南岸にあたるキリキアとを結ぶ交易船であったと推定されている。 キプロス共和国の考古省 (Department of Antiquities)の発表によれば、発見したのはキプロス大学考古学研究ユニット「水中考古学研究所(Maritime Archaeological Reserarch Laboratory , “MARELab”)」水中考古学研究チームのボランティアダイバーの考古学者二人で、報告直後、考古省は予備調査費用をできるだけ早く確保して、MARELabの研究チームに提供した。水中考古学プロジェクトが政府機関によって全額出資された初めての事例で、画期的な出来事であるという