葉山町在住の葉山新一さんが、葉山の地に江戸時代から400年以上続く葉山家の歴史を1冊の本にまとめた。タイトルは「道程-葉山家と葉山のあゆみ」。 1932(昭和7)年ころの葉山家のしょうゆ醸造所の写真など貴重な史料が掲載されている 町内外の古文書や史料、関連本などの資料やメモ、聞き取り取材などから、葉山家の歴史だけでなく、郷土資料としても貴重な内容に仕上げた。 葉山家は、平安末期から三浦半島で勢力を張っていた豪族、三浦一族に仕えていた。著者の新一さんは、初代葉山太一から数えて6代目の兄弟の息子。「7代も葉山に住みながら、なぜ誰も家のことを伝承していないのだろうと、もともと疑問に感じていた」と言う。「1990年、叔母が亡くなったときに、その叔母が家系図を持っていたはずなので、探してほしいと父に言われた。でも見つからなかった。それでまず三浦一族の家系から調べ始めた」と振り返る。 当時、新一さんは