NHK公式【大河ドラマ「光る君へ」】時代考証を担当する倉本一宏さんに、藤原道兼の人物像や交友関係などについて伺いました。<ドラマをもっと楽しむコラム>
2024年の大河ドラマ「光る君へ」。紫式部が主人公となる本作は、平安貴族の世界を描く初めての大河ドラマとなる。「光る君へ」の時代考証を務めるのは、日本古代史・古記録学を専門とする倉本一宏教授(国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学)だ。大河ドラマの見方や、日本古代史研究の魅力、歴史への向き合い方について話を聞いた。(取材・山口智優) 倉本一宏(くらもと・かずひろ)教授(国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学) 89年東大大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。09年より現職。著書に『紫式部と藤原道長』(講談社)、『平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』(NHK出版)など。 【後編はこちら】 研究者を目指したきっかけや、平安時代の「リアルな歴史」を学ぶことの重要性について聞きました。取材こぼれ話も合わせて掲載しています。 史実とドラマは別物 区別して楽しんで ─
大河ドラマ「べらぼう」作・森下佳子 × 主演・横浜流星 蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯を描く! 大河ドラマ べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~ 親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから “江戸のメディア王”として時代の寵児ちょうじになった快男児・蔦屋つたや重三郎じゅうざぶろう。 天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期。 喜多川きたがわ歌麿うたまろ、葛飾かつしか北斎ほくさい、山東さんとう京伝きょうでん、滝沢たきざわ馬琴ばきんを見いだし、 日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽”を世に送り出す──。 放送100年を迎える2025年に描くのは 日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き 時に“お上”に目を付けられても“面白さ”を追求し続けた人物 “蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の生涯。 笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマがはじまります! 蔦屋重三郎が出版した浮世絵 (左)東洲
※論をわかりやすくするためにドラマのキャプチャ画像を載せていましたが、本文章が著作権法上の例外事項である「批評」に当たらない可能性があることを考慮し、削除させて頂きました。2022/1/8 ※「夢のゆくえ」のところで「画面からは千世がはけて実朝と泰時だけに」→「千世が右隅に行き顔が映らなくなり後ろ姿になり」に訂正しました。2023/2/14 2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』において、源実朝が異性に性的に接することができなく、かつ同性に想いを寄せる者であるという描写がなされました。しかも彼が恋する相手は、主人公義時の息子泰時。ガッチリとドラマの本筋に関係する人間関係です。練られた脚本はもちろん、演じた役者さんたちが大変見事に、繊細に演じてくれたおかげで、また凝った演出が行われたこともあって、本当に印象深いものになりました。 これは大河ドラマでの同性間の愛を描いたものとしては、大変意義
ここ10年ほどで大河ドラマを完走したのは「真田丸」以来である。お前,三谷幸喜作品しか見てないな? と言われるとはいそうですとしか答えようがない。これは私が三谷ファンだからということで許してほしい。「いだてん」は今にして思えば見ておいてもよかったかなと思う。 「真田丸」は,真田信繁という史実があまり残っていない,壮年期にのみ大活躍した記録が残っている人物を取り上げた。これによって,厳格な歴史考証陣営と綿密な考証を重ねて,可能な限り史実に寄せた青年期の約40回と,伝説上の真田幸村を描いた最後の約10回という切り分けを行って,バランスが問題になる歴史劇の史実と創作を上手く昇華させた。では,今回の鎌倉殿はどうか。この観点で見ると,本作は『吾妻鏡』をベースに描き,『吾妻鏡』が書いていない部分は自由に創作したという形になった。そのため最新の研究結果を上手く反映しているかと言われると,実のところ心もとな
物語も終盤になってきましたが、これまでの執筆の中でどのようなことを感じていますか。 今回この「鎌倉殿の13人」を書くにあたっては、今まであまり経験してこなかった不思議な偶然がたくさんあるんですよ。すごく大げさな言い方になりますが、神様が「書け」と言っているような。例を挙げると、まずは上総介広常の死について。彼が字を一生懸命練習していたという設定は、演じた佐藤浩市さんから「キャラクターに深みを与えられる設定が欲しい」とリクエストを貰もらい、「じゃあ、字が書けないというのはどうだろう」とアイデアを出したんです。一方で、上総介が死ぬのと北条泰時が生まれるのがほぼ同時期だったことが分かった。「これは泰時が上総介の生まれ変わりだという設定もあるな」と思い、ハッキリと明言はしなかったけど、泰時が赤ん坊のときの泣き声を「ブエイ」にした。これは上総介が頼朝を呼ぶときの決め台詞ぜりふ。実は僕はそれほど歴史に
とうとう源頼朝が大河ドラマから姿を消してしまいました。夢幻世界のような頼朝の最期の場面で政子が寄り添う姿はほんとうにすばらしかった。大泉洋さん、半年間ありがとうございました。 夢幻の中のような場面で、頼朝が政子に「これはなんですか?」と食べ物の名前を聞く場面がありました。この台詞は、ドラマのごく初期、頼朝が食事を運んだ政子に食べ物の名前を聞いた、出会いに近い場面の台詞を再現していたようです。 貴人が物などの名前を尋ねるという行為は、古典文学によく出てきます。 とても有名なのは、『伊勢物語』芥河の章段、在原業平が高子を盗み出して、駆け落ちする場面です。 昔男ありけり。女のえ得まじかりける、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗み出でていと暗きに来けり。芥河といふ河を率て行きけれは、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ」となん男に問ひける。 「草の上に置きたりける露を、かれは何ぞとなん男に
放送始まった大河ドラマ「いだてん」に、明治をにぎわせた学生バンカラ集団「天狗倶楽部」が唐突に登場。インパクト強すぎてトレンドにもなったみたいですね。でもあのハチャハチャ(死語)集団、SF界隈では横田順彌さんがノンフィクションやフィクションで登場させて、ちょっとお馴染みの集団でした。で、あいつらは結局、何者なのか??
気付けば「忠臣蔵」の人気や知名度が無くなってた(らしい)理由の考察など - Togetter 忠臣蔵、そんなに減ってる?と思ったので並べてみた。 1908映画実演忠臣蔵横田商会1913映画忠臣蔵日活1914映画忠臣蔵天活1915映画忠臣蔵小松商会1920映画実録忠臣蔵国活1921映画赤穂浪士帝国キネマ映画実録忠臣蔵日活1922映画実録忠臣蔵松竹キネマ映画実録忠臣蔵牧野教育映画製作所1923映画実録忠臣蔵帝国キネマ1925映画実録忠臣蔵朝日キネマ1927映画実録忠臣蔵 天の巻・地の巻・人の巻日活映画忠臣蔵 前篇・後篇帝国キネマ1928映画忠魂義烈 実録忠臣蔵マキノ映画1929映画赤穂浪士 第一篇 堀田隼人の巻日活1930映画元禄快挙 大忠臣蔵 天変の巻・地動の巻日活1932映画忠臣蔵 赤穂京の巻・江戸の巻松竹1933映画堀田隼人日活1934映画忠臣蔵 刃傷篇 復讐篇日活京都1937映画忠臣蔵
日清食品創業者の安藤百福(1910-2007)と、その妻・仁子をモデルにしたNHK連続テレビ小説「まんぷく」が好調だ。視聴率は放送開始1ヶ月以上を経ても、20%超をキープする。インスタントラーメンという国民食への視聴者の関心の高さを感じさせるが、物語には、一切触れられていないことがある。 それは安藤百福が台湾出身者であるという来歴である。なぜ台湾というルーツが消されたのか。安藤とはいかなる人物だったのか。『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』著者の野嶋剛氏が台湾の故郷への現地取材を行うと意外な事実が次々と明らかになった。 国籍と即席麺 放送が始まったのが今年10月。私もほとんど欠かさず見ており、戦前戦後の厳しい社会環境でたくましく支え合う2人の夫婦愛に時には心を揺さぶられ、時にはハラハラしながら引き込まれている。現在までの視聴率もなかなか好調なようである。 このドラマでは、安藤は日本人として描
ドラマ『昭和元禄落語心中』が10月12日からNHK総合で毎週金曜日に放送される。 累計190万部を突破し、講談社『ITAN』で2016年まで連載されていた雲田はるこの同名漫画をもとにした同作。昭和初期を舞台に、落語家の八雲が、固い友情で結ばれながらも憧れと嫉妬を抱く落語家の助六と芸者・みよ吉の死の秘密を抱えながら、2人の遺児である小夏を引き取るが、小夏は八雲の弟子・与太郎と共に八雲が隠す「助六とみよ吉の死の真相」に迫っていく、というあらすじだ。原作は2度にわたってアニメ化されている。 NHKの「ドラマ10」枠で全10回にわたって放送されるドラマ版では、落語の名人・八雲を岡田将生が演じるほか、八雲と同期の落語の天才・与太郎役に竜星涼、小夏役に成海璃子、みよ吉役に大政絢、助六役に山崎育三郎がキャスティング。脚本は連続テレビ小説「マッサン」の羽原大介、演出は映画監督のタナダユキ、同じく映画監督の
2020年のNHK大河ドラマが、戦国武将の明智光秀を主軸に描くプランが局内に浮上していることが17日、分かった。関係者によると有力候補として検討されているという。 光秀は、主君の織田信長を討ち滅ぼした謀反人や三日天下など、一般的には好印象の人物ではない。出自も謎が多く、本能寺の変に至った動機も諸説あるなど未知の部分も多い。一方で、時代の転換期に大きな影響をもたらしたキーマンだ。軍師として知略に満ち、義に厚く、勤勉で学問好きなまじめな男として高く評価する声もある。 さらに愛妻家としても知られ、妻煕子(ひろこ)のほかに側室をおかず、ただ1人を愛し続けた人物。今年は幕末を舞台にした「西郷どん」、19年の大河は近現代が舞台の「いだてん」。20年に人気の戦国時代を扱うのは自然な流れ。光秀を描くとなれば、新しいイメージの光秀と家族の絆がテーマになるとみられる。
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