1990年代ぐらいでしたっけ?あの時のブームは何だったのか。あの時、なぜそれがブームとなり、その後衰退していったのか?
日本SF界の注目作家・小川哲による巨編歴史小説『地図と拳』が第168回直木三十五賞を受賞した。日露戦争後からの半世紀、満洲のとある町という絶妙な舞台で、歴史・地理・風俗・文化の背景が緻密に描かれ、そこにダイナミックなドラマが展開するこの作品は、一読した読者を強力に惹きつけている。 この壮大な歴史ドラマはいかにして作られ得たのか。実は、作品の歴史考証には、ある中国史研究者が協力していた。『馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国』(講談社学術文庫)の著者である澁谷由里氏がいま語る、創作と考証をめぐる秘話。 作家の「ツボ」を衝いた? カルト集団事件の研究書 第168回直木三十五賞受賞作『地図と拳』(集英社刊)の歴史考証を、『小説すばる』での連載開始前から単行本刊行までの約4年間、筆者は手がけてきた。「満洲もの」を書きたいと志した著者の小川哲氏が、拙著を読まれて、担当編集者とともに筆者の研究室を訪ねて
平素はMF文庫Jをご愛読いただきありがとうございます。 MF文庫J『恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話』(2022年10月25日発売/さがら総 著)におきまして、新潮文庫nex『いなくなれ、群青』(2014年9月1日発売/河野裕 著/株式会社新潮社)との一部本文の一致を確認いたしました。 本件に関連し読者の皆様をはじめ、河野裕様、株式会社新潮社のほか関係者各位には、多大なるご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。 本件の該当部分、発生経緯につきましては、以下に記載いたします。 -------------------------------------------------------- ◆該当箇所 ---------------------------- 『恋と呪いとセカイを滅ぼす怪獣の話』 207ページ 2行目~4行目 陽はずいぶん落ちていた。空の低い位置が、鮮やかな赤に染まる
『リコリス・リコイル』スピンオフ小説が二度目の発売前重版で10万部を達成! 文 電撃オンライン 公開日時 2022年09月08日(木) 17:43 情報解禁以来、大きな話題となった小説『リコリス・リコイル Ordinary days』(電撃文庫/9月9日発売予定)の二度目の発売前重版が決定しました。今回の重版により、10万部達成となります。 スピンオフ小説も人気爆発中! 2022年7月より放送中の足立慎吾監督によるオリジナルTVアニメ「リコリス・リコイル」。放送直後から個性豊かなキャラクターたちや、本格的なガンアクションとのギャップから話題を呼び、SNSでも度々トレンド入りすることから多くの注目を集めています。 本書は、アニメのストーリー原案を担当した作家・アサウラ氏ご本人が執筆。アニメでは描かれることがなかった錦木千束や井ノ上たきななど、看板娘たちが織り成すありふれた非日常の様子を収録し
高千穂遙さんによる大人気シリーズ《ダーティペア》。現在配信中のシリーズ全作に安彦良和さんによるカバーイラスト・カラー口絵、モノクロの挿絵すべてを収録する形でアップデートをおこないました。 下記の主要取り扱いストアをはじめとするほとんどの電子書籍ストアで現在配信中です。 これからお求めの方はすべてのイラストが収録された最新版を入手することができます。なお、すでに購入された方の更新方法はストアによって異なりますので、購入前にそれぞれのストアのやり方をご確認の上、おこなってください。 新たに生まれ変わった《ダーティペア》シリーズをぜひお求めください! なお、今回アップデートされた《ダーティペア》《クラッシャージョウ》シリーズをはじめとする高千穂遥作品は、現在開催中の「早川書房 夏の大感謝セール」の対象となっています。セールは8/25(木)いっぱいまでですので、この機会にお求めください! セールの
業界の首位と2位は単純に言えば競い合うだけの関係ですが、同じ組織のトップとナンバー2となると、支えもすれば競いもする複雑な人間模様を描きます。 最初の出版から今年で40年、2度目のアニメ化が進み、国境も世代も越えて読み継がれているSF小説の大作「銀河英雄伝説」(銀英伝)では、その序盤、異彩を放つ登場人物がトップに「ナンバー2不要論」を具申します。「組織にナンバー2は必要ありません。無能なら無能なりに、有能なら有能なりに、組織をそこねます」――。 この発言は物語の展開を大きく変え、多くの銀英伝ファンの心を揺さぶることになるのですが、著者の田中芳樹さんはこの発言にどんな思いを込めていたのでしょうか。(大牟田透) 「銀河英雄伝説」のオーベルシュタインが唱える「ナンバー2不要論」を語る田中芳樹さん 銀英伝は、銀河帝国のラインハルト、自由惑星同盟のヤンという2人の若い戦略家の攻防を軸に描かれた壮大な
大相撲令嬢シリーズ 大相撲令嬢 ~聖女に平手打ちを食らった瞬間相撲部だった前世を思い出した悪役令嬢の私は捨て猫王子にちゃんこを振る舞いたい はぁどすこいどすこい~【書籍発売中】 「この僕、アリアカ王国第一王子ジョナスとフローチェ・ホッベマー侯爵令嬢との婚約は、現時点をもって破棄させていだたく!」 悪役令嬢の汚名を着せられたフローチェは、光の聖女ヤロミーラ・シュチャストナーに平手打ちを食らってしまう。 だが、その瞬間、彼女の脳裏に、大学女子相撲部であった前世の記憶と、相撲魂が蘇った。 ついでに、この世界が息抜きにやっていた乙女ゲーム「光と闇の輪舞曲」である事も思い出した。 王宮でおこなわれた魔法学園卒業パーティーの会場で、光の聖女ヤロミーラが率いるイケメン軍団と、相撲を自在に操るフローチェとの戦いが始まる。 んで、捨て猫王子は地下牢で拾う。 王宮は大変な事になる。 皆様の応援で書籍化する。
週に三回は書くと言って即一週間ぶっちぎることになんの良心的呵責も持たなくなった久保内ですけど。 なろう系の小説については編集サイドにいたのがもう5年前くらいの話なので、そのころの知識から大きくアップデートできていないことをまずはお断りしておいて。大きく違うところがあったら各自指摘してください。 なろう系の小説の商業化ですが、レーベル数や、作品ごとの販売価格が出そろい、当時は累計5-6万ポイントになったあたりで数社からのオファーが来るような状態でした。今はもうちょっと低いかもしれない。 また、販売実績を睨むと、小説としてみた場合、一冊あたりの売り上げが落ちてはいて、それだけなろう系小説の商業化がありふれたものになったことがうかがえます。しかし、出版点数自体はすでに一定の地位を占めており、なろう系レーベルにほぼ鞍替えしたと言っていいような老舗レーベルなどを見るにつけ、一点当たりの出版部数が減っ
探偵って何なの、推理って何なの。 その答えをずーっと求め続けているのが、ミステリという界隈なのだと思う。 多重解決、ってのが流行ったことがあった。 ひとつの事件から複数の探偵が複数の真相を引き出す。 新たな証拠によって前の推理が否定され、新しい推理が発表される。 でもそれも次の証拠によって覆される。 そしたら真相ってのは何なんだ。どうしたらそれが真相とわかるのだ。 その本の中でたまたま最後に発表された推理が正解となるのか。 それだって次の証拠が出たら覆るかもしれないじゃないか。 本格推理には「読者への挑戦」がないと成り立たないという人もいる。 要するにミステリは作者と読者の戦いで、フェアな戦いにはルールが必要なのだ。 読者への挑戦はそれを保証する。 或る頁において、ここまでに集めた証拠で謎は解けますよ、これ以上の証拠は出ませんよと宣言するのだ。 でもそんな作者と読者の戦いに巻き込まれる作中
これは、僕が2017年12月15日に出版した「ひとりぼっちのソユーズ」にオファーを頂いたアニメ化の話を断るまでの話です。 告発するような内容ではありません。そして、特定の誰かを攻撃するような意味の文章でもありません。前提として、それだけは理解して読み進めてほしいと思います。そんなもののために文章を書いていると思われると、ひどく虚しい気持ちになってしまうので。 基本的にこの文章は、「ひとりぼっちのソユーズ」を読んで応援してくれた読者に向けた文章です。謝罪と感謝の文章になるように書いています。 ここからは、僕が「ひとりぼっちのソユーズ」のアニメ化を断るまでの経緯を、なるべく時系列に沿って記していきます。過去に担当編集者とやり取りをしたメールなどを見返しながら書くので、解釈的な違いはあっても、時系列的な間違いはないと思います。 その決断に至るまでの僕の心の揺らぎのようなものを文章にしているので、
その過激な発言と排斥主義で世間の耳目を集めたトランプがまさかの大統領として着任した2017年初頭。途端に「ビッグ・ブラザー」といった造語を浸透させた事でも有名な、ジョージ・オーウェルの『1984』が爆売れしたのも記憶に新しい。人間の究極の理想であるユートピアとは真逆の、破綻した近未来を描くディストピア小説。その金字塔と言っても過言ではない本作は、下手したらこうなるかもしれない、こうなってもおかしくない、という人間の不安を巧みに具現化し、時代を超越したメッセージ性があるからこそ、50年以上経った今でも数多くの人間に愛されている。 自分も例に漏れず『1984』を始め、ディストピア小説が大好きで結構読んでいたつもりだったのだけど、ここらで一旦今まで読んだ本の棚卸しするのにも丁度良いと思い、古典から新作まで、読んだ事があるものを全部まとめてみました。特に最近はかなり面白い作品が増えているので、邦訳
黒き微睡みの囚人 (竹書房文庫) 作者: ラヴィ・ティドハー出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2019/01/31メディア: 文庫この商品を含むブログを見るヒーロー物の要素と第二次世界大戦以後の戦争を統合して描いた、ギーク&ポリティカルとでもいうような『完璧な夏の日』などの著者ラヴィ・ティドハー最新邦訳は、ヒトラーが失脚し、ロンドンに移り住んで探偵になった日々を描く改変歴史奇想譚だ。栄光の座を追われ、理想の追求も不可能となり、心の底から嫌悪するユダヤ人たちからも仕事を受けねばならなくなったみじめな彼の姿は、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に収容されている一人の作家が、生と死の境目で夢見た〝時間と場所を隔てた別世界〟のもので──と、なかなかに複雑な構造をとっている。 そうした、想像することで最悪の日々を耐え抜いている作家のアウシュビッツでの地獄のような日々(ヒトラーの探偵譚とは、交互
201901241215追記 この増田は一から十までフェイクです。ラノベ作家でもその関係者でもない人間によって書かれています。登場人物にモデルは存在しません。フェイクだというのがフェイクなんでしょ?と疑う人もいるかもしれませんが、そこまで面倒見きれません。 (モデルはいないけど元ネタはある。 http://b.hatena.ne.jp/entry/4663572847427800385/comment/packirara キャノン先生に同じようなシーンがあった気が これが大正解。あの、エロ漫画を好きで描いているエロ漫画家などいるわけがない(主人公たちは思いっきり好きで描いてた)というエピソードを思い出しつつ書きました) なんでこんなものを書いたのか。 はてなブックマーク - 作家デビューしたけど向いてなかった この元増田(なぜか既に本文は消えているようだけど)を読んでいて、これ、別に作家で
2018年に両作品がアニメ化したことがきっかけで実現した今回の対談。ふたを開けてみると、川原先生が大の『やが君』ファンということが発覚し、割と『やが君』成分の多い対談となりました。どんな話を繰り広げているのか、ぜひご覧ください。 ※こちらの対談は、2018年12月に実施したものです。 異なるジャンルで活躍する2人の作家の共通点とは? ――2018年に両作品のアニメが制作されたことを記念して、川原先生と仲谷先生、そして茅野さんにお集まりいただいたのですが、対談直前に川原先生が『やが君』の大ファンだとわかりました。川原先生は、普段から百合作品を読まれているのでしょうか? 川原先生:そうですね。百合作品はかなり好きです。どこから好きになったのかを振り返ると、袴田めらさんの『最後の制服』という漫画からですね。何気なく本屋で買って、そこからスコーンとハマりました。 仲谷先生:なるほど、『最後の制服』
熱帯 作者: 森見登美彦 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/11/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 昨年のクリスマス・イブのことである。 万城目学氏が京都へやってくるというので、劇団ヨーロッパ企画の上田誠氏も交えて忘年会をすることになった。たしか一昨年の聖夜も、この三人のおっさんたちで清らかな京都の夜をさまよった。ひょっとして、これから死ぬまで聖夜はこのメンバーで過ごすことになるのだろうか……。 ともあれ、万城目学氏が京都へ来るというなら、知らんぷりはできない。 そういうわけで、世にも清らかなおっさんたちは京都市内で落ち合うと、タイ料理店で皿いっぱいのパクチーをもぐもぐ頬張り、次に立ち寄った小料理屋で「我々は文士である」と主張したところ「は?」と問い返されて恥じ入ったりしつつ、花見小路のそばにある静かな酒場へと流れつく頃にはすっかり夜も更けて
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く