印刷 関連トピックスイラン 米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長の後任に指名されたデンプシー陸軍参謀総長(大将)は26日、米軍が戦闘任務を終える2014年以降、アフガニスタンが内戦状態に陥る可能性があるとの懸念を表明した。米議会上院軍事委員会で証言した。 デンプシー氏は米軍のアフガン撤退が今月から段階的に進むことで「(治安上の)危険が増す」と指摘。戦闘任務を終える予定の14年末以降も、アフガンとの軍事的な関係を維持することが、同国の安定につながるとの見方も示した。 今年末に米軍の完全撤退が予定されるイラクに関しては、隣国イランがイスラム教シーア派の武装勢力に武器を提供していることを指摘。同勢力が米軍施設を狙った大規模なテロ攻撃を企てている可能性も示唆した。デンプシー氏は上院での承認を経て、10月に就任する見通し。(ワシントン=望月洋嗣) 関連記事アフガン駐留米軍が撤退開始 まずは