「~生誕~年」「~没後~年」などの名の下、ブームを煽ろうとする諸業界の思惑にも乗って多くの関連商品が市場を賑わしている。しからば今年は誰の年かというと、ドラマでは坂本龍馬、没後100年でマーク・トウェイン、生誕200年はショパンといったところだろうか。 そんな「歴史」を感じさせる場所は国内国外問わず多くの観光客が訪れその知識素養向上を図っているが、一方で今その地を動かしている政治経済に対してとなると、全くと言っていいほど興味を示さない。 脈々と続く歴史の流れの中から「今」は形成されているはずだが、過去の断片である歴史の一部分にばかり固執しているのは実に奇妙なものだ。 過去が世界の「今」に及ぼしているもの、点であった「歴史」の雑学を今に繋がるまでの線とする知識に変えることで「歴史」を知る価値はより一層高くなり、また「今」の生活にも利用できるようになる。現代社会で当たり前と思われていることはど