生きづらさや苦しさを感じている人たちが生きるためのヒントは、仏教の考えにあるようです(写真:Pangaea/PIXTA) 2022年も終わりに近づき、「やろうと思っていたことができなかった」などと今年の反省をしたり、「来年こそはがんばろう」という新たな目標を立てたりする方も多いのではないでしょうか。反省することや「がんばろう」と思うことは悪いことではありませんが、「人生とは前向きに努力し続けなければいけないものだ」と思い込んでしまうと、自分を追い込み、心が苦しくなってしまうことがあります。 福井県永平寺で僧侶として20年近くを過ごした後、現在は青森県恐山菩提寺の院代(住職代理)を務める南直哉氏は、生きづらさや苦しさを感じている人たちの話を聞く中で、仏教の考え方がさまざまな問題の解決の糸口、生きるためのテクニックとなるのだということに気がついたと言います。 人生はネガティブで当たり前 「私は