「高齢者施設の利用者に体を触られ、仕事が続けられなくなり、ひきこもるようになりました」 「結婚=ゴール、子どもを持つ=幸せ。それができない人は普通の女性として生きていけないのか、いつも疑問に思います」 長い間、主に男性の問題と考えられてきた「ひきこもり」。 しかし最近、支援機関には、ひきこもりの女性から切実な声が寄せられるようになっているといいます。 その声に耳を傾けると、誰にでも起こりうる状況、そして社会の“ゆがみ”ともいえるものが浮かび上がってきます。 (仙台放送局 ディレクター 野口紗代) 今回、私が取材を始めたきっかけは、仙台にある支援機関に女性からの相談が増えていること、そして、ひきこもりの女性を対象にした支援の取り組みが行われていることを知ったことでした。 相談にのる支援機関の担当者は、女性のひきこもりの背景には、社会的な役割の変化があるのではないかと指摘します。 仙台市 ひき