評論家の荻上チキ氏による書籍『もう一人、誰かを好きになったとき ポリアモリーのリアル』(新潮社)は、相手の合意を得たうえで、ふたり以上の恋人やパートナーを持つ「ポリアモリー」について、日本に暮らす当事者100人以上に取材・調査してその実態を伝える国内初のルポルタージュだ。不倫や浮気とは何が異なるのか? 嫉妬の感情は生まれないのか? 社会のなかで抱える困難とは? 今なお日本ではあまり理解が進んでいないポリアモリーについて、荻上チキ氏の見解を聞いた。(編集部) 荻上チキ『もう一人、誰かを好きになったとき ポリアモリーのリアル』(新潮社) ーーポリアモリーとは、複数愛者のこと。〈一対一の恋愛を前提とするモノガミー=単数婚と異なり、複数の相手との関係性を指し示す言葉〉だと、ご著書の『もう一人、誰かを好きになったとき ポリアモリーのリアル』(新潮社)で書かれています。本作のなかにあったように、浮気を