日本株はこれからどうなるのか。エコノミストのエミン・ユルマズさんは「日本の対外純資産は世界最大で、GDPの約1割を投資で得ているため、円の暴落は考えにくい。そのうえ日本株は相対的に魅力が増しており、世界の投資マネーは今後さらに日本に集中するだろう」という――。(後編/全2回) ※情報は5月22日時点のもの。 「有事の円買い」は起きるのか (前編から続く) 日本円はスイスフランと並んで「安全資産」とされています。 市場の危機感が高まり、リスク志向が低下、つまりリスクオフになると、こうした安全資産に資金が集まります。いわゆる「有事の円買い」です。 いま市場の緊張感は少しずつ高まってきています。昨年よりFRBによる利上げが始まった結果、アメリカ国債の価格が下落、保有している金融機関に多額の含み損が発生しています。 これが原因で一部の金融機関では大規模な預金流出が発生、シリコンバレー銀行やファース
『この春、NISAを始めようとする人には是非知っておいて欲しいこと。どのファンドを選んでも、いつかきっと「暴落」を経験するという話』についてのまとめ
貯蓄から投資へ──国を挙げた資産所得倍増計画のもと、1月からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)。いまや成人の5人に1人が利用しており、その追い風となるかのように、日経平均株価は「バブル超え」を記録、市場は大いに沸いている。 “伝説のサラリーマン投資家”として金融界で名をはせてきた清原達郎さんは「『やらなきゃ絶対損』という個人にとっては夢のような制度」と語る。 清原さんは、野村證券やゴールドマン・サックス証券などを経て、ヘッジファンド(顧客から預かった資産にさまざまな運用で利益を出す投資会社)に移籍。運用したタワー投資顧問の「K1ファンド」では、25年間で93倍という驚異のパフォーマンスを叩き出し、2005年に発表された最後の「長者番付」ではサラリーマンとして初の1位(納税額37億円)に輝いたカリスマ・ファンドマネジャーだ。2023年にはファンドを閉鎖して引退を表明。 その後は80
今年1月、食道がんのため65歳でこの世を去った経済評論家の山崎元さん。山崎さんがこれからを生きる息子のために、お金と人生、幸せについて書き下ろした最後の一冊『経済評論家の父から息子への手紙』より、「お金の運用」について語った内容を一部抜粋・編集してお届けします。 お金の運用はこれだけ覚えておけばいい さて、君が稼いだお金の増やし方だ。手短に結論から述べよう。お金を効率良く増やすには、次のようにするといい。 (1)生活費の3~6カ月分を銀行の普通預金に取り分ける。残りを「運用資金」とする (2)運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」に投資する (3)運用資金に回せるお金が増えたら同じものに追加投資する。お金が必要な事態が生じたら、必要なだけ部分解約してお金を使う 投資する金額の決め方、投資対象の選択、「買い」と「売り」のタイミングについて説明したので、お金の運用について必要な「基
新しいNISAが始まり、投資を始めた方も多いかと思います。投資先として圧倒的に人気なのがオルカン(オールカントリー)です。「とりあえずオルカン」ということで投資したものの、本当にこれでよかったのかと不安になっている方もいるかもしれません。なぜ専門家はオルカンを勧めるのか、なぜオルカンが良いのか、改めて考えて理解することが、投資初心者脱却の第一歩となると思います。(『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』栫井駿介) プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ) 株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにて
Tweet 2024年1月から新NISA(少額投資非課税制度)が始まりました。この制度の対象の公募株式投資信託への1月の資金流入額が約1兆3700億円となり、このうち、全世界株価指数に連動する投資信託、いわゆるオールカントリ―と呼ばれる投信への流入額が9,900億円と7割に達したことが日興リサーチセンターの推計からわかりました。(参考:日興リサーチセンター投信概況(2024年1月)) 実際の流入金額ランキング 1位 eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)3,439億円 2位 eMAXIS SlimS&P500 2,090億円 3位 Next FUNDS日経225連動 548億円 流入金額ランキング1位のオルカンが2位以下に圧倒的な差をつけています。 新NISAつみたて投資枠でオルカンが圧倒的に人気の理由は何でしょうか? 投資初心者には意外と知られていないオールカントリ―投資とその魅力
知る人ぞ知る男が著書に込めた投資術 株式市場が活況を呈している。先週は東京株式市場で続伸が続き、約34年ぶりの高値、3万6897円で取引を終えた。2月13日も流れを継続して1066円高の3万7963円で取引を終えた。好調な相場環境に変わりはなさそうだ。 そのタイミングを待っていたかのような「投資の本」が、3月1日、講談社から上梓される。タイトルは『わが投資術 市場は誰に微笑むか』で、著者は清原達郎氏である。 マスメディアに登場することはほとんどなく、SNS等で情報発信することもなく、一般には知られていない。しかし金融界、わけてもプロの投資の世界で清原氏を知らない人はいない。 野村證券、ゴールドマンサックスといった金融界の“王道”を経て入社したヘッジファンドのタワー投資顧問で、98年にタワーK1ファンドを立ち上げ、ファンドを閉じる昨年夏までの25年間で、93倍というパフォーマンス(1億円を預
厳しいお笑いの世界で「先立つもの」を得るため、投資スタート デイトレードで数百万円の損失も経験 探すべきは「見切り品の納豆」のような銘柄 “秘伝のタレ”とも言える銘柄リスト500は常時リフレッシュ 「マーケットは頻繁に間違えている」と考える理由 95%強の確信が持てる銘柄のみ、片手に収まる程度を保有 新NISAの有効活用法:つみたて投資枠は長期・積立・分散投資、成長投資枠は安定配当銘柄で 元手100万円で日本株への投資をはじめ、2023年末には通算獲得利益が85億円(含み益込み、税引き前)に達した井村俊哉さん。元お笑い芸人から投資家に転身し、「ニッポンの家計に貢献する」ことを目指して、将来的にはファンドを立ち上げたいと表明しています。そんな井村さんに、投資を始めたきっかけやマーケットへの視点、銘柄選びのポイントやファンダメンタルズ分析の極意などについて伺いました。 ●井村俊哉さんプロフィー
「ほったらかし投資」をはじめ山崎元氏の活動は多くの個人投資家のガイドになったが、数々の主張の中にはまだ一般的には受け入れられているとは言い難いものもある。 これらを列挙して追悼したい。順番は個人投資家の意思決定に影響を与えそうな順。 1. 低成長の国だからといって株式のリターンも低いわけではない理屈上、株式には、低成長でもリスクフリー金利よりもかなり高いリターンがあっておかしくないし、マイナス成長でもそれは同じなのだ。 (中略) 将来の低成長自体はその予想が株価に十分織り込まれたなら、後のリターンにとって問題ではない。 https://media.rakuten-sec.net/articles/-/4007 直観的にはかなり受け入れがたい主張の筆頭。行動ファイナンス的には、その直観に抗って合理的に考えられる投資家が得をするのだろう。 2. 外国債券は、国内債券と比べて期待リターンが高いと
日経CNBCに出てくるキャスターやアナリストも随分もっともらしいことを言いますが、もし彼らの言うことが全部当たるなら、いまごろ彼らは大儲けしていますよ。 それができないからキャスターやアナリストをやっているわけです。なので、個人的には信じていません。 「たまにはいいことも言うじゃないか」と思うことがあるくらいです。 結局、信じられるのは自分だけです。証券会社の人間の言葉を信じて、そのとおりに買ったとしても、自分の何が成長するんでしょうか。 そんなビギナーズラックで儲けて、そこで株をやめるならまだしも、そういう人は自分の頭を使わない株の売買を繰り返し、いずれ大きく失敗するはずです。 空売りで失敗した日には、目も当てられません。 楽して儲けたい人は株をやらないほうがいい 「株で楽して儲けたい」と考える人は多いと思います。でも、私に言わせると、そう考えている人は株に手を出さないほうがいいです。ま
58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、2005年に楽天証券経済研究所客員研究員、23年3月から現職。 山崎元のマルチスコープ 旬のニュースをマクロからミクロまで、マルチな視点で山崎元氏が解説。経済・金融は言うに及ばず、世相・社会問題・事件まで、話題のネタを取り上げます。 バックナンバー一覧 来年からいよいよ期待の新制度である「新NISA」が始まる。そこで、新NISAを活用する上で「やってはいけないこと」と「すべきこと」について、最後の総点検をしたい。(経済評論家 山崎 元) ついに始まる「新NISA」は 期待が集まる大型の新制度 来年初から、「新NISA」が始まる。新NISA(少額投資非課税制度)は、後から岸田文雄政権を振り返ったときに、多分最大で、おそらくは唯一の善政と評価されるであろう期待
倹約家の妻の影響で浪費癖を改める 「自分は大丈夫」という過信による失敗 日本の個別株を選ぶポイント 円安・円高に備えたポートフォリオ作り お金に対する先入観を捨てて仕組みを知る 格差拡大に備えるためには資産形成が必要 結婚を機にお金について勉強し、節約で貯金を増やし、資産形成のために株式投資をスタートしたみもじさん。仕事だけの人生に疑問を抱いたことからライフスタイルを改め2021年にFIREを達成し、現在は家族とともに幸福度の高い生活を送っています。みもじさんに節約術やポートフォリオに対する考え方、資産形成に大事な心構えなどをお聞きしました。 ●みもじさんプロフィール● 40代前半の個人投資家。妻、3児と5人暮らし。現在はインデックス投資(投資信託)を軸にETF、株主優待銘柄、暗号資産を運用している。X(旧Twitter)のフォロワーは5万人を超える(2023年11月現在)。2023年6月
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2024年新NISAのつみたて投資枠の対象商品は2023年10月26日現在合計で257銘柄あります。 インデックス投資信託:211種 アクティブ運用投資信託等:38種 上場株式投資信託(ETF):8種 数多くの選択肢からよい銘柄を選ぶのは難しいですが、その中で、外国株銘柄の「S&P500指数」や「世界株式指数(オールカントリ―)」に連動した投資信託は現行のつみたてNISAで非常に人気が高い商品となっています。 そんな人気の銘柄で今回は「月に1万円をつみたてNISAで投資するなら」「全世界株式型投資信託」と「S&P500連動投資信託」はどちらがお得なのか?を探っていきたいと思います。商品はSBI証券でつみたてNISA対応の投資商品で比較ランキング形式でご紹介しています。 2024年スタートする新NISAのつみたて投資枠とは NISAは一定額までの投資から発生した利益を非課税にするという制度で
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