他人の土地を売ってお金を得る「地面師」 「地面師」というものをご存じでしょうか? 不動産の所有者に成りすまし、その不動産の売却を持ちかけて、現金を騙し取る詐欺師のことをいいます。2017年に積水ハウスがこの「地面師」に50億円以上を騙し取られてしまったことでも話題となりました。 「モーニング・ツーWeb」では、この地面師を目指す双子の姉妹、英(えい)と蛍(けい)を描いたクライム・サスペンス『オッドスピン』が連載中。2月22日に単行本第1巻が発売されます。作者はランダム俳句をテーマにした読み切り漫画「かけ足が波に乗りたるかもしれぬ」が旧Twitter(現・X)でも話題になった菅野カランさん。 “悪いこと”はなぜやり遂げられるのか 本作が自身初の単行本だという菅野さんは、繰り返される“詐欺”という犯罪のなかにある「普遍的かつ完成された構造」に興味を持ったことがきっかけで本作を書きはじめました。