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§ カオスに関するakihiko810のブックマーク (78)

  • 補論 最後の花嫁――幾原邦彦論・試論【前編】|私たちの生存戦略|水上 文|webちくま(1/4)

    アニメ界の鬼才・幾原邦彦。代表作『輪るピングドラム』10周年記念プロジェクトである、映画『RE:cycle of the PENGUINDRUM』前・後編の公開をうけて、気鋭の文筆家が幾原監督の他作品にもふれつつ、『輪るピングドラム』その可能性の中心を読み解きます。 革命から取り残されたのは誰だっただろう? 幾原邦彦監督作品は常に、傷ついた子ども達の味方だった。 それは解放を志向していた。どれほど重苦しいテーマが描かれようとも、最後には何かしらの形で脱出が試みられていたのだ。けれども世界が革命され、運命が乗り換えられ、断絶の壁が越えられ、身も心もさらけだすさらざんまいで未来が目指され、あらゆる仕方で解放が描かれる中で、常にそこから取り残されていた人とは誰だっただろうか? 棺の奥深くに閉じ込められたまま決して解放されない〈花嫁〉とは、誰なのだろうか。 薔薇の花嫁とは何か たとえば『少女革

    補論 最後の花嫁――幾原邦彦論・試論【前編】|私たちの生存戦略|水上 文|webちくま(1/4)
  • 10年越しの「ピングドラム」が運ぶもの 劇場版「輪るピングドラム」前編レビュー

    “「この薔薇があなたに届きますように」 スタッフ一同” (少女革命ウテナ 39話「いつか一緒に輝いて」エンドカードより) 幾原邦彦のアニメーションは常に一貫している。それはもちろんアバンギャルドな演出様式、印象的なバンクと楽曲、特徴的な言語センスなどに顕著であるだろう。しかし真の意味での彼の柱は「少女革命ウテナ」最終話、25年前のクリスマスイブに送られたエンドカードのこの一言に表されている。幾原はアニメーションを通じて視聴者、ひいては世の中に対し常に、強いメッセージを送り続けている。 「輪るピングドラム」オープニング/「ノルニル」 「輪るピングドラム」。「少女革命ウテナ」の完結以後は表立っての活動が少なかった幾原の、10年以上ぶりとなる完全な新作がもたらした衝撃は大きかった。とにかく強烈なビジュアル、抽象的な会話に基づく謎に満ちたストーリー展開、徐々に明かされる登場人物のバックグラウンド。

    10年越しの「ピングドラム」が運ぶもの 劇場版「輪るピングドラム」前編レビュー
  • 【書籍紹介 #18】風忍「地上最強の男 竜」から読み取るニューエイジの波

    風忍「地上最強の男 竜」 ・はじめに 戦後日漫画を切り開いた手塚治虫の登場以降、数多の漫画家たちが今もなお、新たなマンガ表現を追い求めている。そんな中、唯一無二の漫画表現を確立した作家も多くいる。そのほとんどは他の作家によって模倣され、さらなる発展がされていくのだが、あまりにも個性的で模倣できない極北とも言える表現を持つ作家がいる。それが、今回紹介する漫画家「風忍」だ。 風忍はダイナミックプロに入社し、永井豪のアシスタントを務めた後、1971年に月刊少年マガジンでデビューを果たす。1977年に代表作である「地上最強の男 竜」を発表し、1990年代まで様々な媒体で作品を発表するものの、2000年以降の新作の発表は無い。今年、2021年9月に先述した「地上最強の男 竜」が初出完全版として復刻版が復刊ドットコムより発売された。定価7500円という地上最強クラスの価格に私は思わずたじろいてしまっ

    【書籍紹介 #18】風忍「地上最強の男 竜」から読み取るニューエイジの波
  • "観る瞑想アニメ"『ミッドナイト・ゴスペル』あらすじとゲスト【精神科医から元死刑囚まで】 | VG+ (バゴプラ)

    ライターKanae Iwakawa 更新日2020.06.10 “観る瞑想アニメ”『ミッドナイト・ゴスペル』あらすじとゲスト【精神科医から元死刑囚まで】 ©Netflix 2020年4月より配信が始まったNetflixオリジナルアニメ『ミッドナイト・ゴスペル』。 『アドベンチャー・タイム』(2010-2018)で知られるアニメーター・脚家のペンデルトン・ウォードが、ダンカン・トラッセルというコメディアンのインタビュー形式のpodcast『Duncan Trussell Family Hour』に触発された、新感覚の”インタビュー”アニメである。一見意味不明でサイケデリックなLSD風アニメーションに、仏教や密教、オカルト、瞑想などスピリチュアルな内容を扱い、現在話題沸騰中だ。 『ミッドナイト・ゴスペル』とは 主人公・クランシーは地球から異星へ引っ越してきた少年で、podcastの宇宙版『ス

    "観る瞑想アニメ"『ミッドナイト・ゴスペル』あらすじとゲスト【精神科医から元死刑囚まで】 | VG+ (バゴプラ)
  • 前代未聞の映像体験!“死”と真正面から向き合ったアニメーション『ミッドナイト・ゴスペル』とは? - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

    ドラッギーな映像が話題となっているNetflixオリジナルのアニメーション『ミッドナイト・ゴスペル』。なんといっても注目なのが、「ポッドキャストのアニメーション化」という特殊な構成だ。 そして、気鋭のアニメーション評論家の土居伸彰は作を「死と繰り返し出会うことによる変容の物語だ」と評する。ポイントは最終話となるエピソード8にあるのだとか――。 世にも珍しい「ポッドキャストのアニメーション化」 2020年4月20日、Netflixにてシーズン1が公開されたシリーズ『ミッドナイト・ゴスペル』は、アニメーションとして珍妙で、しかしその独特さが持つ必然性によって、観る者の心に深く刻まれる。 シリーズは、2010年代、世界を席巻したアメリカのアニメーション・シリーズ『アドベンチャー・タイム』の生みの親ペンドルトン・ウォードが、俳優・コメディアンのダンカン・トラッセルと組んで制作したものだ。トラッ

    前代未聞の映像体験!“死”と真正面から向き合ったアニメーション『ミッドナイト・ゴスペル』とは? - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
  • 大林宣彦監督の圧倒的な執念ーー『花筐/HANAGATAMI』の幻惑的で自由な映画世界

    「肺がん、余命3ヶ月」 1977年公開の初監督作『HOUSE/ハウス』よりも先に手がける予定だったという、檀一雄の小説『花筐』を映画化するという企画を、40年以上経って再び始動させた大林宣彦監督。撮影を始めた矢先、医師にそのように宣告されたという。その後、治療によって劇的な回復を見せ、「余命は未定」というところまで奇跡的な復活を遂げたことは、日映画界にとっても慶事であるといえよう。 だが撮影中、宣告を受けた監督はそんな未来が訪れることは予想していなかったはずだ。だから作『花筐/HANAGATAMI』は、明らかに「最後の映画」として撮られている。それは作が、ほぼ全てのシーンに鬼気迫る熱気を感じる、あまりにも濃密な168分の長尺になっていたことからも理解することができる。ここでは、そんな大林監督の想いが叩きつけられた、圧倒的な執念を感じる作について、可能な限り深く考えていきたい。 ま

    大林宣彦監督の圧倒的な執念ーー『花筐/HANAGATAMI』の幻惑的で自由な映画世界
  • 映画『花筐/HANAGATAMI』と原作小説『花筐』(ネタバレありの感想) - 雁丸(がんまる)の原作代読映画レビュー

    今回レビューする作品は 映画『花筐/HANAGATAMI』です。 【あらすじ】 アムステルダムに暮らす両親と離れて暮らす榊山は、佐賀県唐津市に暮らす叔母・圭子の元に身を寄せていた。唐津浜大学予科への入学を果たした榊山は、清廉な美少年・鵜飼と、冷静で朴訥な青年・吉良と出会い交友を深めていく。榊山は圭子の元で暮らす従妹の美那子に思いを寄せており、美那の友達であるあきねと千歳とも知り合いになる。やがて、彼らの周りでは戦争の足音が近づき、彼らの青春をも巻き込んでいくのであった… 【原作】 原作は檀一雄の短編小説『花筐』です。 花 筐 (光文社文庫) 作者: 檀一雄 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2017/12/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 小説『花筐』はもともと長編小説として執筆される予定だったのですが、『夕張胡亭塾景観』が芥川賞の候補作になったことから次作の執筆を出

    映画『花筐/HANAGATAMI』と原作小説『花筐』(ネタバレありの感想) - 雁丸(がんまる)の原作代読映画レビュー
    akihiko810
    akihiko810 2020/04/11
    大林宣彦監督
  • 「好き」が高じて溢れんばかりのキャラクターグッズと生活する“堕落部屋”を女子はなぜ作るのか? 「好き」って何?

    「好き」が高じて溢れんばかりのキャラクターグッズと生活する“堕落部屋”を女子はなぜ作るのか? 「好き」って何? 部屋とは住人の“城”であり、誰にも邪魔をされずに秘めたる思いを表現できる“不可侵領域(テリトリー)”です。 (撮影:川史織、部屋:Bunny Bissoux) 写真の部屋は、住むためにはちょっぴり不便だけれど、住人にとっては最高に居心地のいい空間。 一見すると“マニアックで極端な愛情”に溢れた部屋もまた、住人にとっては唯一無二の安らぐ場所なのです。 写真家の川史織氏(以下、川氏)は、このようなマニアックな住人の部屋を捉えた写真集『堕落部屋』(グラフィック社)を2012年に発表。このは日のみならずアジア圏でも話題となり、2016年には『作画資料写真集 女子部屋』(玄光社)を刊行しています。 この“堕落部屋”と名付けられたマニアックな部屋を紹介する理由は、堕落部屋の住人であ

    「好き」が高じて溢れんばかりのキャラクターグッズと生活する“堕落部屋”を女子はなぜ作るのか? 「好き」って何?
    akihiko810
    akihiko810 2018/09/26
    マニアックな住人の部屋を捉えた写真集『堕落部屋』(グラフィック社)を2012年に発表。
  • 各話ストーリー - 輪るピングドラム まとめwiki

    &bold(){目次} #contents() ---- ***1st STATION 「運命のベルが鳴る」 陽毬が水族館で倒れて死亡。 ペンギン帽で復活し、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルの人格が「ピングドラムを手に入れるのだ」と双子に命じる。 ***2nd STATION 「危険な生存戦略」 「ピングドラムは荻野目苹果が持っている、たぶんな」と告げられ、双子は苹果の追跡を開始。 一見ふつうの女子高生かと思えた苹果は、双子の担任教師であるの多蕗の床下へ忍び込むストーカーだった。 ***3rd STATION 「そして華麗に私をべて…」 苹果の自宅に侵入して家捜しするが、ピングドラムらしき物は見当たらない双子。 一方、苹果は毎月20日の「カレーの日」とやらで、調理した鍋を持って多蕗を訪問する。 多蕗と荻野目親子は旧知の仲らしい。 だが、多蕗のアパートには恋人らしき女性ゆりがおり、ショック

    各話ストーリー - 輪るピングドラム まとめwiki
  • 中間地帯のポロック──「生誕100年 ジャクソン・ポロック」展レビュー:フォーカス|美術館・アート情報 artscape

    ジャクソン・ポロックの生誕100年を記念した展覧会「生誕100年 ジャクソン・ポロック」が愛知県美術館で開催されている。展は日初の回顧展として初期から晩期に至るまでのポロックの軌跡を概観する。愛知県美術館と東京都国立近代美術館を巡回。 盛期ポロック絵画の実験性 待望の回顧展である。ポロックの回顧展は、1998年に史上もっとも大規模な展示がニューヨーク近代美術館で開催されて以降は、2005年のグッゲンハイム美術館での紙の作品を特集した展覧会や、晩期の大作《ブルー・ポールズ:第2番、1952》に焦点をあてた02年のオーストラリア国立美術館での企画など、ポロックの多角的な制作に、どちらかといえば周縁的な事象から切り込んだものに限られていた。その意味で今回の愛知・東京での展覧会は、日、中東、アメリカ、ヨーロッパの各地のコレクションから作品を集めて行なわれる包括的な個展としてはほぼ10年以上の

  • 史上最高のサイケデリック・アルバム25選

    今回は我々が選んだ史上最高のサイケデリック・アルバム・リストをお届けしよう。これはナンバー1からナンバー25までのリストではないが(それではあまりにも難し過ぎる)、先頭を切るのは、すべての始まりとなった作品『Revolver』が相応しいと感じた。 新たな流行を作り出していったザ・ビートルズに続き、サイケデリック・アルバムが多数誕生したが、それがすべて60年代で終わったと思ったら大間違い。テーム・インパラとタイ・セガールはサイケ・トレイルを開拓し続けているし、1990年代にはアンドリュー・ゴールドとグレアム・グールドマン(別名フラターナル・オーダー・オブ・ジ・オール)が、傑作『Greetings From The Planet Love』を生み出した。 リストに加えるべきだったものについての皆さんのご意見をお待ちしています。 (*記事およびリストは国uDiscovermusicの翻訳記事

    史上最高のサイケデリック・アルバム25選
  • ジミ偏愛世界一は誰だ?暴走ファズ・ギターが彩るハード・ロック・サウンド大集結!|プログレ&世界のオールド・ロックCD通販カケハシ・レコード

    ジミ・ヘンドリックスは66年に単身で渡英し、JIMIHENDRIX EXPERIENCEを結成。ファズ、ワウペタルを駆使した荒々しくも鮮烈なギター・ワークは世界中に衝撃を与えました。結果として60年代後半から70年代前半に掛けて、「〇〇のジミヘン」とその国ごとに形容されることになるギタリストが多数出没。ここでは世界を駆け巡ったジミ・ヘン・フォロワーの作品群をご紹介、お国柄が表れるバラエティー豊かなファズ・ギター・サウンドをお楽しみ下さい!

    akihiko810
    akihiko810 2017/06/23
    ジミヘンぽいサイケ アメリカhttp://kakereco.com/magazine/?p=14313
  • 町山智浩 TVドラマ『ツイン・ピークス』25年ぶりの続編を語る

    町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でテレビドラマシリーズ『ツイン・ピークス』の25年ぶりの続編『ツイン・ピークス The Return』について話していました。 (海保知里)今日はですね、町山さん。この時間も小堺一機さんにスタジオに入ってもらっているんです。 (小堺一機)はじめまして。小堺です。 (町山智浩)はじめまして。よろしくお願いします。 (小堺一機)関根さんからいろいろ噂はお聞きしています。 (町山智浩)ああ、そうですか(笑)。僕、関根さんとお仕事をすごく昔、NHKでご一緒しただけなんですけども。 (小堺一機)その頃、よく映画の話を関根さん経由でうかがいました。ありがとうございます。 (町山智浩)ああ、そうですか。それでNHKで2人で盛り上がったのが、『温泉スッポン芸者』っていう映画について盛り上がって。はい。非常に問題のある番組でした(笑)。 (小堺一機)いいですね。あ

    町山智浩 TVドラマ『ツイン・ピークス』25年ぶりの続編を語る
    akihiko810
    akihiko810 2017/06/14
    デヴィッド・リンチ監督なのか。
  • 香港の団地はやっぱりすごい :: デイリーポータルZ

    ここ数年、暇さえあれば香港に行っている。団地を見に。 何回行ってもうっとりしちゃうんですが、今回は特にすごい物件に出会ったので、それをご紹介したい。 そして、崖と団地の関係を見ていったら、この街全体がひとつの建物なのでは、と思い至ったので、そのお話も。 「別に団地なんか興味ない」という方(そういう方がほとんどでしょうが)もこれは見に行く価値あると思いますよ。ほんとに。

    香港の団地はやっぱりすごい :: デイリーポータルZ
  • サイケデリック・ビデオを日々紹介しているサイトが選ぶ「歴代最高のサイケデリック・ビデオ TOP25」 - amass

    サイケデリック・ビデオを日々紹介しているサイトThe Daily Psychedelic Videoが選ぶ「歴代最高のサイケデリック・ビデオ TOP25」。ミュージックビデオやショートフィルムなど 25. Sing Sang Sung - Air (2009) https://www.youtube.com/watch?v=Oei7SYOYodI 24. Chris Casady - Pencil draw (1988) https://www.youtube.com/watch?v=rovoDWcgPjA 23. Corner of the Sky - Cut Copy (Unofficial Music Video) (2011) https://vimeo.com/19540182 22. Contact the Star People - Larry Carlson (2008)

    サイケデリック・ビデオを日々紹介しているサイトが選ぶ「歴代最高のサイケデリック・ビデオ TOP25」 - amass
  • とんかつQ&A「生理的に」 | ホームページ作成サービス「グーペ」のキャラクターブログ「とんかつ教室」

    Q. 24歳のOLです。職場の男性(40代)が私に気があるっぽいんですけど、顔とかしぐさが生理的に無理な感じなのでやんわり拒否する方法を教えてください。 お名前:ファティマーさん A 「生理的に無理」って言葉、この数年で一気に定着したね。「理屈じゃない、体が拒んどるんや!」って弾き返せる問答無用の無敵感が流行の秘訣なんやろか? どうでもいいけど。 まあ、誰でも理屈抜きで苦手なものってあるよね。おじさんは最近あれが苦手なんよ。チアシード。健康品としてミランダ・カーとかが愛飲しとるらしいけど、あのカエルの卵みたいなフォルムの粒をオシャレ女子たちがなんの躊躇もなくパクパクズルズルいっとる光景が悪夢的でゾワゾワくるんよね。 でも、見てしまうんよ。ふらりと立ち寄った成城石井にチアシードドリンクが並んでると、ついじっと眺めてしまう。なんなら買うよね。カバンに常備しては定期的に眺めてゾワゾワ来るのを繰

    とんかつQ&A「生理的に」 | ホームページ作成サービス「グーペ」のキャラクターブログ「とんかつ教室」
    akihiko810
    akihiko810 2016/07/09
    そんな「気持ち悪い・生理的に無理」なものを突き詰めているのが、イギリスの映像作家cyriak(スィリアック)の映像作品や
  • 現代アートの垣根を壊すのは、"サイバー空間の女性ダダ集団"「LIVE WILD」 | HEAPS

    「現代アートって、いつも皆のためにあるものじゃないと思う。アートスクールに行った人たちとか、一部のグループに属していないと理解できないものだったり。私、そういうのが当に嫌で」 スカイプ取材中、その言葉に思わず大きく頷いてしまった。 まったく理解できない現代アート作品の目の前に立ち、わかった素振りを見せたり、感嘆の声を漏らしたり。ちょっと”知ってる”友人にどれがいいと思う?と言われて、なんとなく作品を指差したり。そんな経験が身に覚えにあったからだ。 「私が影響を受けてきたアートは、フォークアート※のような、小さなどこかの村出身だったとしても理解できて楽しめるようなものです。 そして、いま、私たちがサイバー空間で表現するのも、ダダイズムもそう。垣根のないアートを表現したいんです」 ※フォークアート (限られた人々だけに享受されるのではなく、広範な民衆層に支持されるアート) 現代のダダイストは

    現代アートの垣根を壊すのは、"サイバー空間の女性ダダ集団"「LIVE WILD」 | HEAPS
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
  • ジャクソン・ポロックのドリッピングを科学する。

    ジャクソン・ポロックが描いた「ドリップ・ペインティング」は、一見、子供が描き散らかした絵のようにも見えます。無秩序に絵具がちりばめられたかのようなこの作品は、実際、絵具を垂らしたり、流したり、投げつけたりといった独特の手法により制作されています。「私にだってこれくらいの絵は描ける」、そんな感想を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか? 物理学者のリチャード・テイラーは、今から10年ほど前に、こうした感想とはまったく正反対の考えを科学的な視点から引き出しました。 彼によれば、ポロックのドリッピングの技術は非常に卓越したものであり、だれにでも簡単にまね出来るようなものではないそうなんです。 ポロックの絵に見る、無秩序の中の秩序 テイラーは、「ポロックの絵はフラクタルである」と言いました。 「フラクタル」とはもともと、数学者のブノワ・マンデルブロが考え出した幾何学の概念で、図形の「部分」と「全

    ジャクソン・ポロックのドリッピングを科学する。
  • 『宮谷一彦 愛読者選集』<第1弾! 衝撃作『キャメル』を再び世に問う!!>

    この企画は9月某日、私の所に『取り上げて頂きありがとうございます』というタイトルの1通のメールが届いた事から始まった。 私はタイトルを見た途端、この『漫画収集伝』の中のコーナーの1つ『HIDEの好漫・奇漫・珍漫』が真っ先に浮かんだ。 『取り上げて頂き…』という言葉から連想するものはそれ以外思い当たらないからだ。私は少し興奮しながらメールを開封した…。 メールの送り主は何と『キャメル』の作者・宮谷一彦先生からで、今回Web上で作品を取り上げた事に対してのお礼と、よければ作品の全公開をしてみないか?という内容のメールだった。 私にとって『キャメル』は未完であるが故に、最も印象に残り完結を知りたい漫画である。もし私がHPで『キャメル』を公開する事により、それを御覧頂いた方々の中から私と同じ気持ちを持つ人が出てきて、話題になる機会も多くなってくれば宮谷先生も何らかの形で完結を発表してくれるか

    『宮谷一彦 愛読者選集』<第1弾! 衝撃作『キャメル』を再び世に問う!!>