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文芸に関するakihiko810のブックマーク (304)

  • 『文學界』編集長・浅井茉莉子インタビュー「文芸誌が生き残っていけるかは、たぶんこの5年10年くらいが正念場」|Real Sound|リアルサウンド ブック

    又吉直樹『火花』(2015年)、村田沙耶香『コンビニ人間』(2016年)という芥川賞受賞作を担当したことで知られる浅井茉莉子が、2023年7月に『文學界』編集長に就任した。『「AV」女優の社会学』(2013年)で注目された鈴木涼美に小説の執筆を依頼したのも、浅井である。鈴木の2作(『ギフテッド』2022年、『グレイスレス』2023年)は、芥川賞候補作となった。他分野からの積極的な起用で純文学の世界に新風を吹きこんできた編集者は、老舗文芸誌をどう舵取りしようとしているのだろうか。(円堂都司昭/2月2日取材・構成) 『文學界 2024年5月号』 ――編集者という仕事を意識し始めたのは、早かったそうですね。 浅井:を作る人になりたいとは10代の頃から思っていました。学校に行くのは嫌だけど、屋ならいくらでもいれたし、親もなら買ってくれたので、就職する時も自然と出版社に行きたいと思いました。大

    『文學界』編集長・浅井茉莉子インタビュー「文芸誌が生き残っていけるかは、たぶんこの5年10年くらいが正念場」|Real Sound|リアルサウンド ブック
  • 前川ほまれ × 駒木結衣『藍色時刻の君たちは』対談 「被災地出身の自分にしか書けないこともあるのではないか」

    前川ほまれ『藍色時刻の君たちは』(東京創元社) 現役の看護師でもある作家・前川ほまれの小説『藍色時刻の君たちは』(東京創元社)が、第14回山田風太郎賞を受賞するなど各所から高い評価を得ている。 自身の出身地でもある宮城県の港町を舞台に、ヤングケアラーの高校生3人が2011年の東日大震災に直面する姿と、それから10年余りが過ぎた2022年に彼女/彼らが東京で再会するまでを描いた作品だ。人が人を支えることの難しさと尊さを描き出した内容は、今なお困難の最中にある能登半島の被災地をはじめ、これから起こりうるさまざまな災害に寄り添う意味でも、一つの有意義な視座を与えてくれる作品だ。 リアルサウンド ブックでは、著者と同じく宮城県の港町出身で、現在はウェザーニュース気象キャスター・防災士として活躍する駒木結衣との対談を企画。2011年の東日大震災の発生当時、ちょうど地元を離れていたために津波被害に

    前川ほまれ × 駒木結衣『藍色時刻の君たちは』対談 「被災地出身の自分にしか書けないこともあるのではないか」
  • 成長しないし、人も救わない魔女にすると決めていた。柚木麻子『マリはすてきじゃない魔女』インタビュー | CINRA

    小説家・柚木麻子による初の児童書『マリはすてきじゃない魔女』(エトセトラブックス)が刊行された。 主人公は、魔法の覚えが早く、大きなパワーを持つ魔女の女の子、マリ。マリが暮らす町には魔法を人間のために使い、人々の役に立つ「すてきな魔女」がたくさんいるが、マリがしたいことは少し違う。お腹いっぱいドーナツをべるためにドーナツを巨大化させたり、みんなから注目されるために髪や目の色を気まぐれに変えてみたり……自分のためだけに、魔法を使うことだ。 怠け者で、いい子でもなくて、成長もしない。そんな「すてきじゃない魔女」を書きたかったと柚木は言う。作の執筆に込めた思いを聞いた。 ―『マリはすてきじゃない魔女』は柚木さんにとって初めての児童小説となりますが、まずは執筆された経緯と、魔女をテーマにされた理由を聞かせてください。 柚木:エトセトラブックスの松尾亜紀子さんと以前からお付き合いがあったんですが

    成長しないし、人も救わない魔女にすると決めていた。柚木麻子『マリはすてきじゃない魔女』インタビュー | CINRA
  • なぜ「いい子」は女性ばかりで、いつも割りを食うのか?高瀬隼子が『いい子のあくび』で描いたむかつき | CINRA

    「あの子は当に『いい子』だよね」。日常会話のなかでもよく聞くフレーズ。席を譲る、順番を抜かされる、接待に参加させられる、そして歩きスマホの人に「ぶつかる対象」として選ばれる。そんな人物の多くは、いつでも愛想良く振る舞い「いい子」と呼ばれる女性だ。しかし、それは褒め言葉ではなく「理不尽を引き受けている」とも言えないだろうか。 小説『いい子のあくび』(集英社)の主人公・直子もまた「いい子」だ。ただし、直子はいい子でいることの「割に合わなさ」に気づき始めている。そして物語は、直子が心中で「ぶつかったる」と呟き、ながらスマホの中学生と意図的に衝突するという衝撃的なシーンで幕を開ける。 同作は、『おいしいごはんがべられますように』(講談社)で『芥川龍之介賞』を受賞した高瀬隼子による新著(2023年7月に集英社から刊行)の表題作だ。同時収録された『お供え』『末永い幸せ』でもまた、ある女性から見た社

    なぜ「いい子」は女性ばかりで、いつも割りを食うのか?高瀬隼子が『いい子のあくび』で描いたむかつき | CINRA
    akihiko810
    akihiko810 2023/09/14
    小説『いい子のあくび』(集英社)
  • 英紙「なぜ日本文学がブームなのか?」 イギリスで売れた翻訳小説の4分の1が日本の作品に

    今回は、イギリスの若者たちの間で人気が高まる、 翻訳小説の人気にスポットを当てた、 英紙「ガーディアン」の記事からになります。 記事は日の文学のみを取り上げているわけではないですが、 それでも3分の1ほどが日文学への言及になっています。 「とある調査では、英国では昨年の翻訳小説の売り上げが、 2021年と比較して22パーセント増加したこと、 そして35歳以下の読者の間で最も人気があることを示した。 若者が購入するフィクション作品の31パーセント以上を、 海外からの翻訳小説が占めており、この数字は伸び続けている。 アプリで情報を集めている若者世代のアトキンは、 SNS上で流行している『カオス』な作品の代表例として、 村田沙耶香氏の『コンビニ人間』を挙げる。 『誰もが彼女のについて、これまで読んだ中で、 一番「Disgusting(ヤバイ/不快)」だと言います。 みんな、自分の限界を押し

    英紙「なぜ日本文学がブームなのか?」 イギリスで売れた翻訳小説の4分の1が日本の作品に
  • 【直木賞作家スペシャル対談】低迷していた歴史小説はなぜ復活したのか?

    1984年京都府加茂町(現・木津川市)生まれ。滋賀県在住。関西大学文学部卒。2022年『塞王の楯』で第166回直木三十五賞受賞。小学5年生のときに読んだ池波正太郎著『真田太平記』をきっかけに歴史小説に没頭。中学生になると歴史小説家に憧れ、月30~40冊ほど歴史小説を読み込んだ。元教師の父親がダンススクールを主宰しており、その跡とりとして20代はダンスのインストラクターとして活動。2015年、跡とりを弟に任せ、退路を断って歴史小説家を志し、段ボールをひっくり返した机で歴史小説の執筆を始めた。べていくために埋蔵文化財の発掘調査員の職を得つつ、1日平均19時間の執筆活動をしたことも。32歳で『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で待望のデビュー。師と仰ぐ北方謙三氏の教えに従い、2018年から1日も休むことなく書き続けている。初のビジネス書『教養としての歴史小説』(ダイヤモンド社)が話題に。 教養としての歴史

    【直木賞作家スペシャル対談】低迷していた歴史小説はなぜ復活したのか?
  • 「忘れられた作家」7月1日が誕生日・獅子文六の魅力

    7月1日に生まれた作家、獅子文六の名前をご存じだろうか。 戦前~戦後に活躍した人気作家である。慶応義塾の幼稚舎からそのまま慶応義塾大学に進学したが、中退。しかしその後、大正時代にフランスに留学し、フランス人の女性と結婚し、帰国。日で子供も産まれ、演劇や小説執筆の活動に専念していく。……と、当にびっくりするほど戦前の「文化系インテリ」を地でいくような存在だったのである。 当時の日で、フランス現代演劇を学ぶことができる人なんて、なかなかいなかっただろう。というか、今ですらかなり珍しい作家だ。だとすれば、獅子文六が戦前戦後の日に持ち込んだフランスの香りとは――どのようなものだったのだろうか? 今回は彼の作品に迫ってみたい。 女性の描き方が魅力的な、獅子文六の作品 獅子文六といえば、演劇や随筆も有名なのだが、なにより小説家として名を馳せた人物だ。新聞連載『悦ちゃん』が大ヒット。この『悦ちゃ

    「忘れられた作家」7月1日が誕生日・獅子文六の魅力
  • ''思春期の女の子''を背負う、はじまりから紐解く村田沙耶香の小説世界(村田 沙耶香,岩川 ありさ)

    2003年に群像新人文学賞でデビューされてから20年。どんなときもまっすぐに小説と向き合い、書き続けてきた村田沙耶香さん。岩川ありささんを聞き手に迎えた村田沙耶香さんのロングインタビュー「小説を裏切らず、変わらずに書き続ける」(「群像」2023年6月号掲載)を再編集してお届けします。 『授乳』と群像新人賞 岩川 デビュー二十周年、当におめでとうございます。今回のインタビューでは、村田さんの小説の世界についてお話を伺っていきたいと思います。 村田さんは、二〇〇三年、「授乳」で第四十六回群像新人文学賞優秀作を受賞なさいました。「授乳」は、語り手の直子さんと家庭教師の先生との関係を軸にして展開されます。これは横浜文学学校で書いた小説ということですが、群像新人文学賞に応募して、受賞なさったころのことについてお話しいただけますでしょうか。 当時、文学学校の方は小説家を目指しているというスタンスの方

    ''思春期の女の子''を背負う、はじまりから紐解く村田沙耶香の小説世界(村田 沙耶香,岩川 ありさ)
  • 役所広司&菅田将暉共演『銀河鉄道の父』 宮沢賢治はリアル“でくのぼう”だった?

    国民的童話作家・宮沢賢治(菅田将暉)の意外な一面が描かれる 視点を変えることで、それまでとは違った歴史や人物像が浮かび上がってくる。作家・門井慶喜の直木賞受賞作『銀河鉄道の父』(講談社)は、童話作家・詩人として著名な宮沢賢治の生涯を、父親の視点から描いたユニークな作品だ。「純朴な人」というイメージの強かった宮沢賢治だが、父・政次郎にしてみれば、家業を手伝うことなく浪費ばかりする放蕩息子だった。だが、そんなダメ息子のことが、政次郎は愛おしくて仕方なかった。おかしくも、せつないホームドラマとして『銀河鉄道の父』が映画化された。 生まれついてのボンボンで、純粋すぎるがゆえに常識はずれな行動を繰り返す宮沢賢治に、『共喰い』(13)や『そこのみにて光輝く』(14)から活躍が途切れることのない菅田将暉。兄・賢治の文才をいち早く認めた妹・トシに、『ラストレター』(20)の森七菜。そんな子どもたちを厳しく

    役所広司&菅田将暉共演『銀河鉄道の父』 宮沢賢治はリアル“でくのぼう”だった?
  • 【歴代】本屋大賞 受賞作品一覧のすべて | ネイネイの喜怒哀楽|日々の日常をつづった雑記ブログ

    こんにちは! 全作品を読んでみたいと思うネイネイ(@NEYNEYx2)です。 今回は、『屋大賞』の歴代受賞作品とあらすじを一覧にしてご紹介します。 まだ、読まれていないがあれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。

    【歴代】本屋大賞 受賞作品一覧のすべて | ネイネイの喜怒哀楽|日々の日常をつづった雑記ブログ
  • 直木賞受賞『地図と拳』、「満洲」をめぐる“歴史考証”のプロセスが圧巻だった…! 考証者が語る創作秘話(澁谷 由里)

    SF界の注目作家・小川哲による巨編歴史小説『地図と拳』が第168回直木三十五賞を受賞した。日露戦争後からの半世紀、満洲​のとある町という絶妙な舞台で、歴史・地理・風俗・文化の背景が緻密に描かれ、そこにダイナミックなドラマが展開するこの作品は、一読した読者を強力に惹きつけている。 この壮大な歴史ドラマはいかにして作られ得たのか。実は、作品の歴史考証には、ある中国史研究者が協力していた。『馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国』(講談社学術文庫)の著者である澁谷由里氏がいま語る、創作と考証をめぐる秘話。 作家の「ツボ」を衝いた? カルト集団事件の研究書 第168回直木三十五賞受賞作『地図と拳』(集英社刊)の歴史考証を、『小説すばる』での連載開始前から単行刊行までの約4年間、筆者は手がけてきた。「満洲もの」を書きたいと志した著者の小川哲氏が、拙著を読まれて、担当編集者とともに筆者の研究室を訪ねて

    直木賞受賞『地図と拳』、「満洲」をめぐる“歴史考証”のプロセスが圧巻だった…! 考証者が語る創作秘話(澁谷 由里)
  • 「多様性について考えてくれただけでありがたい」とは思わない。『ジャクソンひとり』の“復讐”が意味するもの【芥川賞候補作】

    「多様性について考えてくれただけでありがたい」とは思わない。『ジャクソンひとり』の“復讐”が意味するもの【芥川賞候補作】 アフリカのどこかと日のハーフで、昔モデルやってて、ゲイらしい――。職場でそう噂される「ジャクソン」が主人公。「この軋轢や諦念、あるいは幸福を、日々“当然のこと”として生きている誰かへ」【安堂ホセさんインタビュー】

    「多様性について考えてくれただけでありがたい」とは思わない。『ジャクソンひとり』の“復讐”が意味するもの【芥川賞候補作】
  • 作家・湊かなえさんが考える 「母性」と現代の母親の「後悔」 - クローズアップ現代

    https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pZ2O7pOJ7Y/ 「これが書けたら作家をやめてもいい」。 作家・湊かなえさんが強い覚悟で執筆に挑んだという小説『母性』。2012年に発表して以来、累計発行部数120万部を記録、この冬、この小説を原作とする映画が公開されるなど、10年の時を経てなお、大きな反響を呼んでいます。 その強い思いの裏には、『母性』にとらわれるあまりに追い詰められてしまう“母親たち”へのメッセージが込められていました。 (クローズアップ現代 取材班) 関連記事 関連番組 小説『母性』にこめた思い 『母性』は、自身は愛されて育ったにも関わらず、娘を愛することができない母親、そしてその愛情を求め続ける娘の物語です。 「これが書けたら作家をやめてもいい」という思いで書いたという湊さん。この作

    作家・湊かなえさんが考える 「母性」と現代の母親の「後悔」 - クローズアップ現代
  • OHTABOOKSTAND

    大自然に囲まれ、娯楽も何もない“おしまいの地”に生まれ育ったこだまさん。大好評「おしまいの地」シリーズの不定期連載。こだまさんの周りで起こる悲喜こもごもの不思議な出来事をお...

    OHTABOOKSTAND
    akihiko810
    akihiko810 2022/09/23
    太田出版のウェブマガジン
  • 「ムカつき」「モヤモヤした気持ち」「人と人との分かり合えなさ」…新芥川賞作家・高瀬隼子が大切にする“違和感ノート” | 文春オンライン

    7月20日に第167回芥川賞に選ばれた『おいしいごはんがべられますように』は、こんなストーリーだ。 仕事も私生活もソツなくこなすタイプの二谷は、パッケージ製作会社に勤めて7年目。数ヶ月前に転勤を命じられ赴いた支社には、芦川という社員がいた。前職でハラスメントを受けたらしく、心身ともに繊細な彼女には、しんどい仕事を任せられないとの暗黙の了解があった。 体調が悪ければ繁忙期でも残業しない芦川だけれど、支社長をはじめ周囲からは大切に扱われ配慮されていた。厚意へのお礼とお詫びの意を込めてか、彼女は家でせっせとお菓子を作り、会社でふるまうようになる。 そんな芦川の言動を快く思わない同僚女性社員の押尾は、あるとき二谷にこう持ちかける。 「わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」 芦川さんに対してモヤモヤした気持ちを抱いていた二谷は、押尾の申し出に半ば乗るものの、同時に芦川さんを可愛いとも感じて

    「ムカつき」「モヤモヤした気持ち」「人と人との分かり合えなさ」…新芥川賞作家・高瀬隼子が大切にする“違和感ノート” | 文春オンライン
    akihiko810
    akihiko810 2022/07/24
    『おいしいごはんが食べられますように』の高瀬隼子さんのインタビュー
  • 「終わらない苦しみもある」。宇佐見りんが語る、『くるまの娘』で描いた「家族のかたち」 | CINRA

    「家族」というつながりは独特な関係性だ。自らの意志に関係なく、否が応でも暮らしや考え方に影響を与えてくる。それなのに「家族」は簡単にやめることができない。喜びや幸せだった記憶と、苦しみや悲しみの歴史をごちゃ混ぜにしたまま続いていってしまうのが家族である。 父、母、子どもの3人という一見ステレオタイプな構成の家族にも、外からは見えない多面的な苦しさやその家庭固有の問題が存在する。そんな現実を見出し、描き出したのが、小説『くるまの娘』だ。 物語の主人公は17歳の女性、かんこ。真面目なのにときどき家族に暴力を振るったり暴言を吐いたりしてしまう父、脳梗塞で倒れてから感情のコントロールが利かなくなった母との3人暮らしだ。兄と弟は、そんな家庭に嫌気がさし、気がついたら家から出ていっていた。そんな家族が父方の祖母の死をきっかけに久しぶりに集まる。父の実家への長い道中、車中泊で旅をするのだが……。 作者は

    「終わらない苦しみもある」。宇佐見りんが語る、『くるまの娘』で描いた「家族のかたち」 | CINRA
  • 「終わらない苦しみもある」。宇佐見りんが語る、『くるまの娘』で描いた「家族のかたち」(CINRA) - Yahoo!ニュース

  • けむりのきみ ~マヒトゥ・ザ・ピーポーが贈る、燃え殻への“アンサーソング”~(マヒトゥ・ザ・ピーポー) @gendai_biz

    デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなり、Netflixでドラマ化、今秋には『すべて忘れてしまうから』のDisney+でのドラマ化など、送り出す作品が常に話題の作家・燃え殻。6月30日に発売となる最新刊は、2021年に成田凌・黒木華・コムアイという豪華キャストで上演された朗読劇『湯布院奇行』の原作書き下ろし小説です。 都会に消費された男がたどり着いた湯布院の宿。宿で働く二人の女と白濁した湯に幻惑され、彼はいつしか日常との境界を見失ってしまいます。 燃え殻が誘うそんなミステリアスな物語の世界を、唯一無二の音楽表現でカリスマ的人気を誇るGEZANのヴォーカル、マヒトゥ・ザ・ピーポーが読み解いてくれました。刊行を記念して、燃え殻の作品への“アンサーソング”ともいうべき、特別な創作をお届けします。 そういえば、あの人も「遠くに行きたい」って口癖みたいに何度も呟いていた。

    けむりのきみ ~マヒトゥ・ザ・ピーポーが贈る、燃え殻への“アンサーソング”~(マヒトゥ・ザ・ピーポー) @gendai_biz
  • 村田沙耶香が語る、世界に向けて小説を書くこと 「自分にとって都合の悪い作品を作りたい」

    今の自分が見ている現実は、絶対的なものではないかもしれない。村田沙耶香はこれまでも読者の足元をぐらつかせるような小説を書いてきたが、最新作『信仰』(文藝春秋)でもまた、既存の価値観を問い直している。 好きな言葉は「原価いくら?」だという現実主義者の主人公が、同級生からカルト商法を持ちかけられる––。「信じること」に正面から向き合った表題作をはじめ、65歳時点で生きている確率が可視化された世界を描く「生存」など、8篇の小説・エッセイが収録されている。 フェイクニュースや陰謀論が飛び交う現代において、信じるとは一体、どういうことなのか? どのような思いで小説を書いているのか? 村田に今、作家として感じていることを聞いた。(小沼理) 速度の速い正しさが怖い ――表題作の「信仰」を書いたきっかけを教えてください。 村田:知り合いがマルチにハマった時とか、友達がモラハラしてくる人と付き合っていて別れ

    村田沙耶香が語る、世界に向けて小説を書くこと 「自分にとって都合の悪い作品を作りたい」
  • 作家・小川哲が、21世紀に「人工国家・満洲を舞台にした巨大な小説」を書いた理由(小川 哲) @gendai_biz

    小川哲さんの『地図と拳』が発売されました。『ゲームの王国』で日SF大賞と山周五郎賞を受賞し、『嘘と正典』で直木賞の候補になった、いま最も注目される作家の3年ぶりの新作です。 作品の舞台は満洲(現・中国東北部)。日露戦争前夜から第二次世界大戦まで、満洲の名もなき都市で繰り広げられる知略と殺戮。そして、理想の都市を作ろうとした、日中国ロシアの人間たちのロマンと挫折が描かれた大作です。 構想を始めた2017年から、膨大な資料を読み込み、中国東北地方への取材旅行も経て、5年の歳月をかけて完成させた作の裏側を、小川さんに聞きました。 〔取材・構成〕長瀬 海 ※この記事は『地図と拳』の物語展開の重要な部分に多く触れています。ネタバレが気になる方はご注意ください。 満洲を作ることと、小説を書くこと ――小川さんの新作『地図と拳』は満洲を舞台に20世紀の戦争のダイナミズムを象(かたど)る超大作

    作家・小川哲が、21世紀に「人工国家・満洲を舞台にした巨大な小説」を書いた理由(小川 哲) @gendai_biz
    akihiko810
    akihiko810 2022/06/26
    小川哲さんの『地図と拳』が発売されました。『ゲームの王国』で日本SF大賞と山本周五郎賞を受賞し、『嘘と正典』で直木賞の候補