Joyner Lucas & Jelly Roll Explore The Complexities Of Addiction On New Song “Best For Me”
Joyner Lucas & Jelly Roll Explore The Complexities Of Addiction On New Song “Best For Me”
雑誌「青春と読書」の連載エッセイ「問いはかくれている」で、流行語に隠された問いの考察を展開する哲学研究者の永井玲衣さん。 今回会ってみたいと願ったのは、自著の『水中の哲学者たち』に帯文を寄せてくれた詩人の最果タヒさん。 詩人の言葉に最も心惹かれるという永井さんが、言葉と速度の関係や、詩の言葉と日常で不意に口からまろび出る鮮烈な言葉との違いなど、最果さんとともに言葉の深遠さに迫りました。 撮影/江原隆司 構成/綿貫あかね (2023年2月14日 オンラインにて収録) 永井 最果さん、私の著書『水中の哲学者たち』に帯文を寄せていただき、ありがとうございます。「もしかして。あなたがそこにいることはこんなにも美しいと、伝えるのが、哲学ですか?」と本に言葉の宛先を向けてくださり、とても嬉しかったです。今回初めてお話しするのが楽しみでした。 最果 ありがとうございます。最初、この本のテーマが「話すとい
ラッパーたちがマイクを通して日々放ち続ける、リスナーの心をわしづかみする言葉の数々。その中でも特に強烈な印象を残すリリックは、一般的に“パンチライン”と呼ばれている。 日本語ラップシーンの変容に迫るべく、音楽ナタリーでは「昨年もっともパンチラインだったリリックは何か?」を語り合う企画「パンチライン・オブ・ザ・イヤー」を実施。2021年に音源やミュージックビデオが発表された日本語ラップを対象に、有識者たちがそれぞれの見地からあらかじめ選んできたパンチラインについて語り合う座談会を今年1月末に行った。 今回選者を務めたのは、過去の企画にも参加した音楽ライターの二木信氏、国内外のヒップホップシーンに精通している渡辺志保氏、インターネット上でヒップホップやファッションについて発信しているYYK氏、若手ライターのMINORI氏の4名。2022年も後半に差しかかるタイミングでの公開となったが、LEX、
僕が小学校に行ってた頃ね、日本は戦争してたでしょ、戦地の兵隊さんに手紙を書きましょうなんて宿題が出るわけ、僕は何書いていいかわからないんだ、母にそう言うと、自分のことを書けばいいのよと言われる、そこでまた困っちゃうんだ、自分のことって何書けばいいのって言うと、遊んだことでも、勉強したことでもなんでもいいのよと母は言う、そうすると頭に浮かぶのは、朝起きて顔を洗って朝ごはんを食べてみたいなこと、子供心にも全然面白くない、いやいや鉛筆でひらがなと漢字を書いていた。 今考えるとこれは一種のトラウマになったんじゃないかな。文章を書くのはとにかく苦手、それより前に字を書くのが既に苦痛だった。思うように字が書けない、しょっちゅう母親に直されていた、大人になってからも字が上手く書けない。それが字を書いて言葉を操ることで暮らしを立てるようになったんだからわからない。「詩」というものが存在してなかったら、僕は
「最果タヒ」 この名前を聞き、あなたは「知ってる。詩人だよね」と思うかもしれない。それはもちろん正解ではある。しかし、それだけでは全く物足りない——。 1986年生まれの最果さんは、2004年よりインターネット上で詩作をはじめ、2007年に『グッドモーニング』で中原中也賞、2015年『死んでしまう系のぼくらに』で現代詩花椿賞を受賞し、2016年の詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は映画化もされ大きな話題となった。 でも、これは詩人としての話。 最果さんは近年、詩の発表はもとより小説の執筆や雑誌への寄稿、アーティストへの歌詞提供や美術館での展示など、その活動は多岐に渡り、文学界だけではなく、さまざまな業界から注目を集めている。 そんな各分野をしなやかに横断する最果さんは、どのような場面で心が響き、どのような瞬間に感情が動くのか。その「心の波紋」を聞いてみたいと考えたILUCA編集部は記念
ボブ・ディランの歌詞の和訳を紹介する。ボブ・ディラン(Bob Dylan)は1960年代以降に活躍したアメリカのミュージシャン。フォークソング調のプロテストソングが60年代の若者の気風と溶け込み、世界中の支持を受けた。彼の率直な歌い方は、メロディのユニークさもさることながら、ノーベル文学賞の受賞に見られるように、歌詞にもすさまじいほどの迫力がある。それを日本語で表現したい。 1963年にリリースした「風に吹かれて (Blowin' In The Wind)」は、ボブ・ディランの代表作であり、また、アメリカン・フォークソングを象徴する曲である。その後ロックを取り入れるなど、多彩な音楽を展開した。初期の演奏スタイルは、クラシック・ギターにハーモニカという組み合わせであったが、ロック調の曲にはエレクトリック・ギターを用いるなど、演奏スタイルにも変化を工夫した。 1973年に映画の主題歌として作っ
Steel Guitar Heaven / Ry Cooder (2008)楽器ソング特集ギター編も10曲目となりまして、2枚組LPならディスク1のラスト・ナンバー。ギター編のしんがりを務めますのはライ・クーダーです。05年から始まった、クーダーの自作ストーリーに基づくコンセプト・アルバム・シリーズ、いわゆる「カリフォルニア三部作」のラストとして08年に発表されたアルバムからのピックアップ。(アルバム記事はこちら。)曲調の方は、スティール・ギターというよりも、洒落たピッキング・ギターが印象的なジャジーな雰囲気のナンバー。クーダーも味のあるヴォーカルを聴かせます。from "I, Flathead" (2008) アッシュ:勢いは今も健在北アイルランド出身の3人組バンド、アッシュが、5年ぶりとなる新作を発表しました。久々のアルバムだったのと、カリフォルニアを思わせるジャケットで、どうなること
2月23日から3月24日まで、詩人の最果タヒが、横浜美術館で詩の展示を行っている。『現代詩手帖賞』(2006年)、『中原中也賞』(2008年)、『現代詩花椿賞』(2014年)を受賞し、詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2016年)が映画化されるなど、その作品が現代詩に馴染みのない層にもリーチしている。 今回の展示ではデザイナーの佐々木俊がデザインを担い、モビールで吊るされた詩で溢れる部屋を分け入っていくと、言葉を体感するインスタレーションが堪能できる。ジャンル横断的な活動をしてきた彼女ならではの多才ぶりを体現する展示であり、来場者の数だけ詩が生み出される仕組みになっているのも見逃せない。今回の展示について、また彼女の考える言葉の効用などについて話を訊いた。 何かを見つけたときに、たとえば美しいと思ったり、詩だと思ったりするのは、その人のなかにある美しさや詩がきらめくからこそだと思う。
センセーションを起こした「やばい本」 ―今年で77歳。その人生の記憶の奔流を縦横無尽にめぐる『我が詩的自伝』は、「前代未聞の新書」としてセンセーションを巻き起こしています。 書店員の方が「やばい本が出た」なんてツイートをされてたりね(笑)。これは僕の自伝ではありますが、単なる語り起こしではなく、語る僕と聞き手の方と編集の方の3人でコンボを組んでつくりあげたものなんです。 結果、不思議なことに「もうひとりの自分」が出てきたというか。読者の方からは「本の中からこれまで聞いたことのない声が聴こえてくる」なんて感想をいただきました。 詩というものは連想形式で思考を動かしていくんですね。だから一般的な散文とは違う思考が常に動いていて、あちこちに話が飛んだり、また同じ話に戻って別の角度から繰り返したりする。まとめる側は大変だったと思うけど、クラシックでいうフーガみたいな声の重なりが体感できる本になった
“最後の職業作詞家”及川眠子と吉田豪が赤裸々トーク! 作詞の奥義・アイドル論・それからあんなお話も…… 『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」やWinkの「淋しい熱帯魚」など多くの大ヒット曲を書いた作詞家の及川眠子さんが、作詞の教則本『ネコの手も貸したい 及川眠子流作詞術』(リットーミュージック)を上梓しました。それに伴い行われたトークショーでは、プロ・インタビュアーの吉田豪さんが、なぜ今作詞の教則本なのか? 伝えたかったことは? など及川さんに鋭く切り込みました。その全貌をお届けします。 及川眠子 出版記念トークイベント 2018年9月8日(土)@HMV&BOOKS SHIBUYA 聞き手:吉田豪 取材・文:秋摩竜太郎 最近、音楽のことをよく訊かれるようになってうれしいんですよ。(及川) 吉田 及川さんには3年ぐらい前に一度インタビューさせていただきましたね。 及川 は
2018.09.06 Thu Sponsored by 『ウエノ・ポエトリカン・ジャム6 ~はしれ、言葉、ダイバーシティ~』 昨年復活を遂げ、今年は谷川俊太郎、いとうせいこうをヘッドライナーとして、2日間にわたって開催されるポエトリーリーディングのイベント『ウエノ・ポエトリカン・ジャム6~はしれ、言葉、ダイバーシティ~』。「~はしれ、言葉、ダイバーシティ~」という副題のごとく、ポエトリーリーディングのシーンでは馴染みのある人々から、短歌や俳句、そしてヒップホップのミュージシャン、さらには一般公募のオープンマイクに至るまで、「言葉」を用いた幅広いジャンルの表現者たちが、今年もズラリと顔を揃える。昨年、主催者たちの予想以上の活況を呈し、今年は初の2日間開催に踏み切ったという『ウエノ・ポエトリカン・ジャム6』は、なぜいま復活を遂げ、多くの人々から支持されるに至ったのだろうか。 『ウエノ・ポエトリ
谷川俊太郎さんが一夜で綴り、 松本大洋さんが二年かけて描いた絵本──。 ようやく、『かないくん』という 特別な絵本をみなさまにお届けできます。 ぜひとも、読んでもらいたい本です。 『かないくん』の発売にあたって、 まずは、谷川俊太郎さんと松本大洋さんに 対談していただきたいと考えました。 二年という時間をかけて完成した本を真ん中に置いて、 詩人と漫画家がどんなことばを交わすのか、 とても興味があったのです。 この絵本をつくるに際して、 谷川俊太郎さんと松本大洋さんが 直接顔を合わせるということはありませんでした。 まず、谷川さんが物語をつくり、 それを大洋さんに読んでいただいて、 絵にしていただきました。 描きあがっていく絵を、 要所で谷川さんに見ていただきました。 谷川さんは大洋さんの絵に まったく注文をつけませんでしたし、 大洋さんは谷川さんのことばを 絵の都合で調整したりしませんでし
前編では「詩人」という職業やフリーで働くという形態の魅力について伺った。続く後編では、私生活でのお金の使い方などを中心に「文月悠光」という詩人としてのスタイルがいかにして出来上がったのか、その道のりをお話しいただいた。 先ほど、学生時代の原稿料はすべて貯金していたという話がありましたが、あまりお金を無駄遣いする方ではないのでしょうか。エッセイ集などを読んでいても、趣味などにお金をつぎ込むようなタイプじゃないのかなという印象があって。 文月悠光(以下、文月):学生時代は将来が定まっていなかったということもあり、いつか目的ができたら使うかなと思いながら、貯金にまわしていました。ただ、わりとまとまったお金を使うことも多くて。 講座のような、人が勉強したり、語り合ったりする場に身を置くことが好きだったので、豊崎由美さんの書評講座や、佐々木敦さんの批評家養成講座などに一時期通っていました。ただ、それ
こんにちは、「ブクログ通信」です。2017年9月20日に書肆侃侃房さんから刊行された『あなたとわたしのドキュメンタリー』の著者、成宮アイコさんへインタビューを実施しました。 「生きづらさ」をテーマに全国で朗読ライブを続ける詩人・成宮アイコさん。家族からのDVを受けながら詩人デビューへいたる経緯、言葉への「愛憎」と「信頼」、Twitterで募集したエピソードから編み上げる独特の作詩法、そしてあのヒット曲のこの部分がどうしても我慢できない(?)お話などさまざまにお伺いしました。今もっともアツい「朗読詩人」の素顔に迫ります! 取材・文・撮影/ブクログ通信 編集部 持田泰 猿橋由佳 話し相手がいなかったから、毎日たくさんの種類の日記を書いてた ―よろしくお願いいたします。まずは『あなたとわたしのドキュメンタリー』のご出版、おめでとうございます! ありがとうございます。 ―さっそくですが、ご本を読ま
「美を伝える言葉の力を高めたい」。これは資生堂が主催する『現代詩花椿賞』のコンセプトだ。第33回の受賞作は、現代詩のジャンルを越境する詩人・最果タヒの『死んでしまう系のぼくらに』に決まった。最果は兼ねてから、詩を紡ぐことと化粧をすることに、「内面を浮かび上がらせるもの」としての近しさを覚えてきたという。そんな最果が、本書を真っ先に読んでもらいたいと編集者に懇願していたのが女優・二階堂ふみだった。それぞれの持ち場で言葉を用い、まとう二人による、言葉の力と役割を巡る対話をお届けする。 言葉で傷つく可能性があるってことは、言葉が傷ついている人を救う可能性もあるってことだから。(最果) ―本日は最果さんの念願かなって、二階堂さんと対談の場をもうける運びとなりました。そもそも二階堂さんは「詩」にどのような印象をお持ちでしょうか? 二階堂:詩というのは、自分の感じ方次第で、0を10にすることも、100
『新世紀 エヴァンゲリオン』テーマソング、『残酷な天使のテーゼ』の作詞家として知られる及川眠子(おいかわねこ)さん。30年以上にもおよぶキャリアでは、Wink『淋しい熱帯魚』、やしきたかじん『東京』をはじめ、多くのヒット曲&アーティストを手がけてきた。2018年2月21日には、自身の集大成的なコンピレーションアルバム『ネコイズム』もリリース予定だ。 そんな輝かしい実績をお持ちの反面、18歳年下トルコ人男性との結婚〜離婚の顛末(てんまつ)を赤裸々につづった自著『破婚』や、Twitterの歯に衣着せぬツイートがたびたび話題になったりと、何かと目が離せない一面もお持ちである。 業界の有名人ながら、自らも積極的にSNSで発信し続ける及川さんに、ネット社会との付き合い方から、 作詞家から見た音楽業界、はてはお金や恋愛まであれこれ聞いてみることに。 場所は、麻布十番にあるご本人行きつけのトルコ宮廷料理
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