1つの出版社で、1ヶ月に何冊の本が刊行されるかご存じでしょうか。 出版社の規模にもよりますが、2、3冊〜数十冊まで、さまざま。大手であればあるほど刊行点数は増えるのですが、営業で力を入れて売るものは数点。さらに、新聞広告やPRのための予算を割いてもらえるのは、売れている本だけです。 つまり、実績のない若手編集者のつくった、売れるか売れないかわからない本は、まず取り上げてもらえません。それでも取次が全国の書店へ新刊を流通させてくれるので、書店に置かれることは置かれます。 (が、営業が何のケアもしなければ、書店へ配本されても箱に入ったまま、店頭に並ばない本も当然相当数あるでしょう。) よく著者さんから、「どこそこの書店へ行ったけれど置いていなかった」「amazonの在庫が切れている」というクレームが届きますが、売れていない本はすぐに店頭から下げられてしまうので、そのケアに時間を割けないことや、