日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 山田洋次監督の『東京家族』は、小津安二郎監督の代表作『東京物語』をモチーフにしている。 そう公式サイトには書いてある。 1953年に公開された『東京物語』は、映画史を代表する作品として世界で評価される傑作だ。 それを、映画監督としては小津安二郎以来二人目の芸術院会員である山田洋次監督が、モチーフどころかリメイクと呼んで良いほどそっくりそのまま再現するのだから、たいへん注目される。 前作『おとうと』が、市川崑監督の『おとうと』(1960年)にインスパイアされ、市川崑監督に捧げられたように、本作も小津安二郎監督に捧げられている。 制作・配給の松竹は、賢い姉と愚かな弟の映画『おとうと』の公開時に、愚かな兄と賢い妹の映画『男はつらいよ』を髣