このところ、文芸界で若手演劇人の躍進がめざましい。 その先駆者のひとりが、劇団「五反田団」主宰の前田司郎さん。 劇団では脚本家、演出家、俳優として活躍、昨年は「演劇界の芥川賞」岸田國士戯曲賞を受賞しました。 シュールな舞台が人気ですが、小説はさらにシュール。 めくるめく妄想の世界が広がり、「こんなことを考えるのって、一体どんな人!?」と読者の想像も膨らみます。 前田さんゆかりの五反田の町を巡りつつ、創作の極意をうかがいました! 小説家への適性を悟った小学4年生 --演劇と小説、両方で活動をしている前田さんですが、先に始めたのは演劇のほうですか? 五反田団の旗揚げが大学在学中の1997年、『愛でもない青春でもない旅立たない』で小説家としてデビューしたのは、その8年後ですよね。 前田司郎(まえだ・しろう) 1977年東京・五反田生まれ。和光大学人文学部卒業。 97年、劇団「五反田団」を旗揚げす
劇団としてはもちろん、ラジオ、テレビ、雑誌連載、DVD・HP 製作、イベント主催など、さまざまなおもしろいコトを手がけるヨーロッパ企画。今回はその中でも「ショートショートムービーフェスティバル」という映画イベントについてお話をうかがいました。 (今回お話をうかがったのは、 ヨーロッパ企画の上田さん、中川さん、本多さん、石田さんの4名です) --- プロフィールに「ヨーロッパ企画は AV の制作会社っぽい名前ですけど劇団です」と紹介されていますが、本当は劇団として活動していらっしゃるんですよね。総勢何名くらいいらっしゃるんですか? 中川さん:「公演だけを手伝ってくれる学生さんなども含めると、30人くらいですね」 --- 結成のキッカケは何だったんですか? 中川さん:「98年、同志社大学演劇サークル「同志社小劇場」内において、上田、諏訪、永野によりユニットを結成しました」 --- ヨーロッパ
前田司郎Shiro Maeda 東京・五反田生まれ。和光大学卒業。1997年、19歳で「五反田団」旗揚げ。諧謔というより、脱力系の自然体なおかしみのある劇空間に魅力がある。五反田団は、2003年に平田オリザ率いる青年団と合併し、「青年団リンク」の若手劇団のひとつとして活動。こまばアゴラ劇場を中心に作品を発表。劇団の活動が軌道に乗り、05年に合併を解消。『いやむしろわすれて草』、『キャベツの類』、 『さようなら僕の小さな名声』 と3度の最終候補ノミネートを経て、2007年度『生きているものはいないのか』で岸田國士戯曲賞を受賞。オーディションによって選ばれた俳優17人とのワークショップを経て生まれた同作品は、理由が解らないまま登場人物全員が死んでいくという、リリカルかつユーモラスに「死」を描いた作品。すがすがしい気持ちになる正当な不条理演劇と評される。小説家としても数々の作品を文芸誌などに発表
岡田利規Toshiki Okada 1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家、小説家。チェルフィッチュを主宰し、作・演出を手がける。2005年に『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。以降、その活動は国内外で高い注目を集め続けている。2008年、小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第二回大江健三郎賞受賞。2016年よりミュンヘン・カンマーシュピーレ劇場のレパートリー作品の演出を4シーズンにわたって務め、2020年には『The Vacuum Cleaner』がベルリン演劇祭の“注目すべき10作品”に選出。タイの小説家ウティット・へーマムーンの原作を舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』で2020年第27回読売演劇大賞 選考委員特別賞を受賞。2021年には『夕鶴』でオペラの演出を初めて手がけるなど、現在も活動の幅を広げ続けている。 チェルフィッチュ公式サイト ht
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