諸行無常の響きあり 『誰が音楽をタダにした? 巨大産業をぶっ潰した男たち』を読みました。 私は違法海賊サイトは使わないしそもそもネット経由で音楽を入手しない古い人間なのですが、現在の音楽産業がCDではなくネット経由(ダウンロードにしろストリーミングにしろ)になっていることは知っています。 なぜ音楽業界はこのような形になったのか。ぼんやりと思っていたのは「違法海賊サイト経由で音楽が流通してCD産業が打撃を受け、紆余曲折があった末にSpotifyを始めとした公式サービスが成立した」ということです。この私の推測は、合ってはいますが実情・内情は違います。 そもそも、誰が違法サイトに音源を流出させているのか。その違法サイトはどうやって作られたのか。この辺の知識はまったくありませんでした。そして、これを読んでびっくり。そうだったのかー! この本は、ノンフィクションです。実際の関係者に取材をして書かれて