東京大学や九州大学、オランダ・ライデン大学などの国際研究チームは10日、天然ウナギの卵を大量採取することに世界で初めて成功したと発表した。太平洋のグアムから西に200キロメートル以上離れたマリアナ諸島付近で100個を超える卵が見つかり、一部を持ち帰った。世界のだれもが陸揚げできなかった実物を都内に帰港した調査船上で公開した。ウナギの産卵場所は謎だったが、産卵直後の卵がマリアナ諸島近くに多数あり、
東京大学付属小石川植物園で開花した、世界最大の「花」ショクダイオオコンニャク=22日午後、東京都文京区(松本健吾撮影) インドネシア・スマトラ島に自生し、“世界最大の花”といわれる珍しいショクダイオオコンニャクが22日、東京大付属小石川植物園(東京都文京区)で開花し、茎が変形した太い軸から、虫を集めるためのすえたにおいが周辺にただよった。園長の邑田仁教授は「種をまいてから16年かかってようやく咲いた」と感慨深げに話した。 サトイモ科コンニャク属の植物で、高さ約1・5メートル。何年かに一度、約2日だけ開花し、満開になると肉が腐ったような強烈なにおいで虫を呼び寄せて授粉に利用する珍しい生態を持っている。 実際には全体が一つの花ではなく、軸の根元に雄花と雌花がたくさん並び、その外側に葉が変形してできる「仏炎苞」という器官がめくれて赤い花びらのように見える構造。虫は花の根元に落ち込むと内側ですべっ
これまで異なる種とされた白亜紀末期(6500万〜7000万年前)の恐竜トリケラトプスとトロサウルスが実は同じ種であることを同大の研究チームが突きとめた。 両者は成体の全長が7〜10メートルとほぼ同じ。ただ、首回りの「襟飾り」の大きさが異なることなどから、違う種と考えられていた。研究チームは、モンタナ州東部で大規模な発掘調査を行い、恐竜の化石を収集。トリケラトプスの頭蓋(ずがい)骨は、赤ちゃんから成体まで様々な大きさの化石が見つかったのに、トロサウルスの特徴を持つタイプは成体の化石しか見つからなかった。さらに50以上の化石を調査。骨や皮膚の特徴から、両者は同一種で、トロサウルスは成熟したトリケラトプスであると結論づけた。
水産総合研究センター(横浜市)は8日、人工授精で生まれたニホンウナギを成長させ、次代の幼生を産ませる「完全養殖」に世界で初めて成功したと発表した。これまでは天然の稚魚(シラスウナギ)からの養殖に頼っていた。安定供給への第一歩という。 センターは2002年に、人工授精の卵から稚魚まで育てることに成功。今回、稚魚を全長45〜70センチ程度まで成長させ、ホルモンを繰り返し投与して成熟させて人工授精し、3月26日に数匹から計約25万粒の受精卵を得た。このうち10万粒以上が孵化(ふか)し、4月2日からエサを食べ出したという。 養殖では成魚のほとんどがオスになってしまうが、稚魚の段階で個体にホルモンを投与し、メス化することにも成功。孵化直後の幼生の死亡率が高かったが、エサを工夫するなどして成長させたという。 ニホンウナギは「かば焼き」などで人気だ。しかし、生態は謎に包まれており、養殖は河口付近で
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