司会者「本棚の画像が好評のようですよ」 kenzee「そんなんで良かったらもう一丁いきますか」 司会者「小熊英二の1968上下巻の存在感たるや」 kenzee「こういうのは逆に電子書籍化しちゃダメだよね。ところでさっそく指摘がありました。北じゃなくて南軽井沢だボケ!と。確かに彼らが迷い込んだのは南軽井沢郊外のレイクニュータウンである。当時軽井沢一帯を開発していたのは西武系の資本だったがこの別荘地は地元資本によって開発された地域だ。60年代の後半から開発されたその地域は高度成長期のサラリーマンの所得の変化を見込んで「サラリーマンでも買える別荘」というフレコミで売り出していた。そしてその地域は坂口らの所持していた地図には載っていない新しい別荘地だった。坂口たちは籠沢の洞窟が危険なことを知り、妙義山系からの脱出を試みる。籠沢から標高1104メートルの頂上に出、そこから尾根つたいに標高1162メー