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ブックマーク / machiko-o.cocolog-nifty.com (1)

  • まちこの文机

    泉鏡花の評論「愛と婚姻」(初出:『太陽』明治28年5月)の現代語訳です。 * 仲人がまずいう、「めでたい」と。 舅姑がまたいう、「めでたい」と。 親類等が皆いう、「めでたい」と。 知人・友人が皆いう、「めでたい」と。 彼らは嬉しそうに新郎新婦の婚姻を祝う。 果たして婚礼はめでたいか。 小説における男女の登場人物の婚礼は、たいそうめでたい。 なぜならば、彼らは人生の艱難辛苦を、夫婦となる以前にすでにみな経験してしまい、以後は無事、悠々とした間に平和な歳月を送るからである。 けれども、このような例は、ただ一部、一編、一局部の話の種だけに留まる。 その実、一般の婦人が避けるべき、恐るべき人生観は、婚姻以前にあるのではなく、それ以後にあるものなのである。 彼女たちが慈愛深い父母の掌中を出て、その身を尽くす舅姑はどうだろう。 夫はどうだろう。 小姑はどうだろう。 すべての関係者はどうだろう。 また社

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    akihiko810
    akihiko810 2013/06/19
    明治期の文語体小説を現代語訳
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