「男気万字固め」はタレント・インタビュー本である。 さらにタレント本の収集と分析に関しては日本の一人者であり、 現在、30誌を越える連載量と、その守備範囲の広さから 若手最強ライターの肩書きを持つ吉田豪の単行本デビュー作である。 吉田豪は、普段は、俺のフェバリット雑誌である 「紙のプロレス」編集部にスーパーバイザーとして席を置き、 実際には会場でのプロレス観戦をほとんどすることなく、 レスラー本や、業界活字、レスラ―の肉声から類推、邪推、分析し、 秀逸なプロレス時評を展開するという揺り椅子探偵もどきの異能の人である。 そして彼は俺の友人でもある。 だから、この本の推薦帯は、不肖、俺、水道橋博士が書いている。 「吉田豪は相手の99の力を引き出し、100の力で書く、 そして読者に200以上を夢想させる。 だからこそ、芸能本史上、最強の聞き手として、 300%推薦するしだいである」 と。我ながら