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思想に関するkousyouのブックマーク (636)

  • 各国の哲学者・思想家で打線組んだ|Colorless Green Histories

    ギリシャ・ドイツ・フランス・イギリス・アメリカ・インド・中国・日の主要な哲学者や思想家で野球チームを作ってみたとしたらどうなるかについて。 注意書き これは単なるネタなので、真面目に信じないように。 ギリシャ 1(右)ピタゴラス 2(遊)アリストテレス 3(一)プラトン 4(二)ソクラテス 5(左)ヘラクレイトス 6(三)キティオンのゼノン 7(中)アナクシマンドロス 8(捕)パルメニデス 9(投)エレアのゼノン 2番アリストテレスから4番ソクラテスまでの三大哲学者は最強の打線。控え選手も豊富だ。ピッチャーのエレアのゼノンは、止まる矢に着想を得た止まるボールという魔球を投げる。6番キティオンのゼノンはストイックな姿勢が特徴。 アテネの学堂に集まったギリシャチームのメンバー。 ドイツ ニーチェ 1(左)マルクス 2(遊)ライプニッツ 3(一)カント 4(二)ヘーゲル 5(中)フッサール 6

    各国の哲学者・思想家で打線組んだ|Colorless Green Histories
    kousyou
    kousyou 2015/05/02
    フランスから漂う全盛期ヤクルト感
  • 「世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ」辻隆太朗著

    書は、そのタイトル通り、ユダヤ陰謀論、フリーメーソン、イルミナティなどの著名なものから、9.11陰謀論や地震兵器、あるいは「田中上奏文」、オウム真理教、米国の宗教右派など多種多様な陰謀論関連のトピックを網羅しつつ、陰謀論がなぜ人々に受け入れられていくのかを、宗教学者の立場から描いた新書である。 陰謀論とは (1)ある事象についての一般的に受け入れられた説明を拒絶し、 (2)その事象の原因や結果を陰謀という説明に一元的に還元する、 (3)まじめに検討するに値しない奇妙で不合理な主張とみなされる諸理論、である。(P5) ユダヤ陰謀論は「ユダヤ人」が世界の政治経済を支配しており自身の都合がいいように操作するために、あるいは自身を迫害し続けたキリスト教徒に復讐するために陰謀を張り巡らせ、「シオン賢者の議定書」という文書(実は偽書だが)にその世界支配計画が記されている、という趣旨の内容で様々なスト

    「世界の陰謀論を読み解く――ユダヤ・フリーメーソン・イルミナティ」辻隆太朗著
  • お知らせ : 京都新聞

    File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから

  • 「右傾化」は「左傾化」とともに。 - European Politics. On the Weblog.

    4月11日の朝日新聞(朝刊)で掲載された「右傾化」についてのインタビューに刺激されたわけではありませんが、「右傾化」を論じる場合は、国を問わず、中々に難しいものがあるようです。 (ちなみにさやわかさんの議論のするどさに驚嘆しました) 私のフィールドのフランスの事例でいうと、極右・国民戦線の台頭などもあり、やはり2000年代に入ってから「右傾化(droitisation)」の議論がされてきました。確かに社会が「ぎすぎす」してきて、治安や安全保障についての争点が訴求力を持ってきたという意味で日と似ているのですが、他方ではかなり綿密な意識調査をしてみると、異文化や他者への寛容度はむしろ高まっているというようなデータもあり(こうしたデータは上のインタビューでも指摘されています)、中々まとまったことは言えないというのが相場になっています。アメリカでも、マイノリティに対する寛容度が高まる一方、政治

    「右傾化」は「左傾化」とともに。 - European Politics. On the Weblog.
    kousyou
    kousyou 2015/04/12
    “現下の「右傾化」をめぐる議論が混乱しているのは「左傾化」の議論が不足してるから”
  • 南朝と右翼と天皇とあとなにか

    @denzirou 右翼は南朝に惹かれる。何故なら右翼的心性というのは、システムに回収しきれない天皇の聖性に恋焦がれるものだから。後醍醐天皇という、権門体制というシステムに反逆して専制君主となろうとした王に惹かれるのは当然ではある。 2011-03-02 23:23:45 @sakuratetsu むしろ後醍醐天皇の聖なるセックス術に… RT @denzirou: 右翼は南朝に惹かれる。何故なら右翼的心性というのは、システムに回収しきれない天皇の聖性に恋焦がれるものだから。後醍醐天皇という、権門体制というシステムに反逆して専制君主となろうとした王に惹かれるのは当然ではある。 2011-03-02 23:25:29

    南朝と右翼と天皇とあとなにか
  • 繰り返される歴史の中に希望を見る――坂野潤治『〈階級〉の日本近代史』 - Danas je lep dan.

    歴史に関するの賞味期限は様々だ。史料の類は措くとしても,1世紀にわたり読み継がれる古典的研究書もあれば,暇潰しに読み捨てられ顧みられない「れきしのほん」もある。だが賞味期限が短いものはすべてダメというわけではない。“現在”の状況に沿って“現在”の読者のために書かれ,ひょっとしたら数年後には時代遅れになっているかもしれないが,それでも読まれるべき価値のあるというものはある。 ……ということで,EU労働法の濱口先生のブログでも取り上げられていた坂野潤治先生の新著。『昭和史の決定的瞬間』がぐう面白かったけど他のを読まずにいたのだが,非常にタイムリーな新刊が出たので買わざるを得なかった。流石の選書メチエである。実際のところブログにお越しの方々はもうとっくに読了されているだろうが,未読の方がもしおられるなら全力でおすすめしたい。ちょー面白いですよ,これ。〈階級〉の日近代史 政治的平等と社会

    kousyou
    kousyou 2015/03/07
    坂野先生、近代政治史の論考は圧巻だけど、先生が近代史を引き合いに出してする現代批判って概ね的外れな印象が強くて。/個人的には「明治国家の終焉」http://kousyou.cc/archives/4844 「近代日本の国家構想」がおすすめ。
  • 「フランス的思考―野生の思考者たちの系譜」石井 洋二郎 著

    近代フランスを特徴づける、デカルト以来の合理主義、フランス語の優位性への確信から広がった普遍主義という二大潮流に対する反合理主義・反普遍主義あるいは非合理主義・非普遍主義的な思想の系譜を、マルキ・ド・サド、シャルル・フーリエ、アルチュール・ランボー、アンドレ・ブルトン、ジョルジェ・バタイユ、ロラン・バルトの六人を通して描くことで、「フランス的思考」の姿に迫る一冊。 著者は「フランス的思考」という書名について、フランス語にすれば”pensée Française”(フランス思想)となるが、敢えて「的」「思考」とすることで『すでに確立された「フランス」の「思想」に関するなんらかの見取り図のようなものを答えとして提示する書物ではな』(P10)く『さまざまな留保つきではあれ「フランス的」という形容詞を冠することができるかもしれない「思考」のありようをめぐる問いかけの書物』(P10)として描く。反合

    「フランス的思考―野生の思考者たちの系譜」石井 洋二郎 著
  • コラム別に読む : 第三の新人とは 富岡幸一郎さんが選ぶ本 - 富岡幸一郎 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■文学の瑞々しい魅力に溢れ 1月26日に安岡章太郎が92歳で逝去した。安岡は昭和28(1953)年に芥川賞を受賞し、「第三の新人」の世代の文学の先頭をきって走り出した。「第三の新人」とは野間宏らの「第一次戦後派」、安部公房らの「第二次戦後派」の後に文壇に登場した作家たちの名称である。講談社文芸文庫編『第三の新人名作選』(講談社文芸文庫・1575円)は、この戦後新世代の短編アンソロジーである。 安岡の他に、阿川弘之、遠藤周作、小沼(おぬま)丹、近藤啓太郎、小島信夫、島尾敏雄、庄野潤三、三浦朱門、吉行淳之介といった名前が並ぶ。彼らの文学はその主題も内容も、個性も全く異にする。しかしこの短編集を通読すると、ここに今日でも、いやむしろ現在においてこそ、まさに「新しい」と驚嘆せずにはおれない文学の瑞々(みずみず)しい魅力が溢(あふ)れている。 その表現の多様さと日語の自在さは、近代文学のひとつのピ

    コラム別に読む : 第三の新人とは 富岡幸一郎さんが選ぶ本 - 富岡幸一郎 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 第三の新人が日本の実存主義だった: 極東ブログ

    第二次世界大戦とはなんだかったか。一概には言えないが、大きく見れば世界思想の水準における社会主義終焉の明確な始まりだった。 この社会主義には二系統ある。一つはソ連型の社会主義、つまりアジア型ナショナリズムにルサンチマンが結合した独裁主義である。これが純化されてアジアにも影響した。 もう一つは、近代福祉型ナショナリズムにルサンチマンが結合した独裁主義、つまり国家社会主義(ナチズム)である。これは第二世界大戦においてほぼ終焉への道筋が敷かれたかに見えた。 欧米の実存主義は、こうした第二次世界大戦後の、社会主義に対する対抗や反抗のあり方として現れた。実存主義は、社会の義よりも個人の自由が義となる世界思想として重視されたのである。 顧みると、そもそも19世紀以降社会主義が台頭したのは、近代人=市民の終わりを止揚的に継承したものである。市民は社会に統合されることで、生と世界が実現するかのような情念を

  • 「桃源郷――中国の楽園思想」川合 康三 著

    苦しみの無い世界=理想郷の希求は人類誕生以来の、いかなる時代も地域も国も人種も超えた普遍的な願いであった。キリスト教的なパラダイス(楽園)の概念は、十六世紀英国の作家トマス・モアによって名付けられたユートピアの誕生によって、苦しみの無い世界の社会・共同体のあり方がどのようなものかを描くことに軸足が移る。「ユートピア」の希求は清教徒革命、アメリカ独立、フランス革命と産業革命を通じて社会的平等と公正を重視した理想社会を浮かび上がらせて社会主義を胚胎し、やがて近代社会に大きな影響を与えた。 一方、日にも大きな影響を及ぼしてきた中国では、楽園はどのような描かれ方をしてきただろうか。書で描かれるのは、桃源郷を始めとする様々な中国の楽土=楽園思想である。 現実ではないもう一つの世界として、古代から不老長生を実現できる「神仙界」がどこかにあると考えられた。秦の始皇帝を始めとする帝王たちは不老長生の薬

    「桃源郷――中国の楽園思想」川合 康三 著
  • フランスの三つの公共哲学~「自由主義」「共和主義」「多文化主義」 | Kousyoublog

    アンドレア・センプリーニ著「多文化主義とは何か」の三浦信孝氏による解説の中のフランスの公共を巡る政治哲学の整理が非常にわかりやすかったので紹介。『英米系の公共哲学で問題になる「自由主義」「自由至上主義」「共同体主義」「共和主義」などの用語は、リバタリアンを除けばフランス語にも対応する表現があるが、その意味するところはかなりずれている。アメリカリベラルは保守に対する左派で社会民主主義に近いが、フランスでリベラルは、レイモン・アロンがいい例だが、左翼からは保守とみられてきた。自由主義は公共的決定から「善」という価値の問題を取り除き、価値に対しては中立で、公共の善よりも個人の権利を重視する。テイラーのいう「実質」を問わない「手続き型社会」である。これに対して共同体主義者や共和主義者は、公共圏の問題にもコミットし、自由主義的政策から生ずる環境破壊や貧富の格差、公共道徳の退廃などの問題を指摘する。

    フランスの三つの公共哲学~「自由主義」「共和主義」「多文化主義」 | Kousyoublog
  • 若者はなぜイスラム国を目指すのか…池内恵氏インタビュー : 特集 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/3

    イラク、シリアで領域拡大を図って戦闘を続けているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。世界各地から多くの戦闘員がイスラム国に参加しているという現実に世界の注目が集まる。3万人ともいわれる兵士の約半分は世界各地からの義勇兵が占め、中には西欧・米国から加わった者もいる。なぜ世界の若者たちはイスラム国に向かうのか。イスラム政治思想の研究者である池内恵・東京大学准教授に聞いた。(聞き手・読売新聞東京社調査研究部研究員 時田英之) イスラム国に外国からの戦闘員が流入しているのはなぜか。この問題を理解するためには、まずイスラム国の唱える「グローバル・ジハード」の理念や歴史を知らねばならない。 そもそもイスラム教徒は、自らが神と一対一の関係で結ばれており、一人一人が神の命令に従って義務を果たす責任を負っていると考える。つまり、世界のどこにいても、国家や民族を超えた一つのイスラム共同体に帰属してい

    若者はなぜイスラム国を目指すのか…池内恵氏インタビュー : 特集 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/3
  • アメリカ保守主義思想の成立 | Kousyoublog

    保守とリベラルというアメリカの二つの思想潮流の一翼を形成する保守主義思想が体系化されたのは戦後になってからのことだ。進化論裁判での失墜と大恐慌に対する無策によって古い保守派は信頼を失い、ルーズベルト大統領とその政策を支持するニューディール連合によるリベラリズムの時代が第二次大戦以降アメリカに訪れる。 アメリカ政治、経済、社会と広く浸透したリベラリズムに対して危機感を抱いた保守主義者たちは真摯にその思想に向き合い、保守主義思想の体系化が静かに進められて行った。保守主義思想はまさにリベラリズムに対する反動として成立した。 保守主義思想の理論構築はシカゴ大学教授リチャード・M・ウィーバー(1910~63)と政治学者ラッセル・カーク(1918~94)の二人によって始まった。 ウィーバーはアメリカ南部の伝統的価値観を重視し、第二次世界大戦の惨状を目の当たりにしたことから進歩主義、リベラリズムへの懐

    アメリカ保守主義思想の成立 | Kousyoublog
    kousyou
    kousyou 2015/02/08
    ブログの過去記事(2010年)です。
  • 池内 恵

    夜中に論文書きながら、ふとこのブログエントリ見ると、「いいね」が「3万3000」になっていたりして、もうこれ自体が社会現象と化している感があるので、思想史家としてこれを対象化しようかという気にもなってくる。まあ苦しい論文書きからの逃げだと思ってください。...

  • 米国保守派の中核「ニューライト」を生んだ4人の保守主義者

    序 「リベラルの時代」一九三〇年代、フランクリン・ルーズベルト大統領のニューディール政策を支持した諸勢力は第二次大戦後も「ニューディール連合」と呼ばれ民主党の支持基盤として強固な組織力を発揮し、戦後の高度成長に支えられ、六〇年代にかけて民主党政権主導の「リベラルの時代」を現出した。 「リベラルの時代」は高福祉の実現、公民権運動による黒人の地位向上、さまざまな差別の撤廃に向けた市民運動の興隆などをもたらしたが、他方、福祉政策の急拡大とベトナム戦争などの軍事予算の増大は巨額の財政赤字を生み、アファーマティブアクションやカウンターカルチャーの隆盛などもあいまって「行き過ぎたリベラル」に対する反発が保守的な人々の間に少しずつ広がっていっていた。 第一章 フランク・メイヤーの「融合主義」戦後米国の反リベラルな立場としての保守思想は「伝統主義」と「リバタリアニズム」の二つの潮流に収斂されていったという

    kousyou
    kousyou 2015/02/05
    ブログの過去記事(2011年)です。
  • シャルル・フーリエの理想社会における権力構造.pdf

    トップ|沿革|事業|相互協力便覧|会報|規程|加盟館一覧 群馬県大学図書館協議会 AKAGIサービス終了のお知らせ 群馬県地域共同リポジトリ(AKAGI: Academic Knowledge Archives of Gunma Institutes)https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/ は,2023年3月31日をもちましてサービスを終了しました。 AKAGIでコンテンツを公開していた各機関においては,以下のとおりデータを移行・公開しています。今後はそちらをご利用ください。(更新2023/6/22) 育英大学・育英短期大学 https://ikuei.repo.nii.ac.jp/ 関東学園大学 【公開予定なし】 桐生大学 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/bku/-char/ja 共愛学園前橋国際大学 【J

  • 政策提言研究 「サラフィー主義の発展とその性質・政策」 - アジア経済研究所

    1.はじめに 昨年から今年にかけて行われたエジプトの議会選挙では、ムスリム同胞団系の自由公正党など、イスラーム主義勢力の傘下にある政党が多数の議席を獲得した。なかでも注目されたのが、サラフィーと呼ばれる厳格派イスラーム主義者の政党「ヌール党」が下院にあたる人民議会で総議席の25%、上院にあたるシューラー議会では選挙で選ばれる議席の26%の議席を得たことである。サラフィー系の勢力は、ムスリム同胞団系の勢力とともに、チュニジアをはじめとしたその他のアラブ諸国でも影響力を強めている。 エジプトやチュニジア、イエメンなど「アラブの春」で政権が倒れた国や、そしてモロッコなどでも、サラフィー主義者の活動が急速に強まっている。クウェートやレバノンなどでは古くからサラフィー主義者が存在していた。エジプトやチュニジアなどでもサラフィー主義者は以前より存在していたが、ムバーラク大統領などの旧政権の下でその活動

    政策提言研究 「サラフィー主義の発展とその性質・政策」 - アジア経済研究所
  • 「殉死の構造」山本 博文 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー

    江戸時代初期、武士たちの間で主君の死に殉じて家臣が切腹して果てる「追腹」とよばれる自殺行為が多く見られるようになった。一般的に殉死は忠義の心から出るものと認識されているが、著者は史料を丁寧に読み解いていくことで「追腹」が忠誠心によるものではないということを浮き彫りにしていく。 史上最初の追腹は明徳三年(一三九二)、管領細川頼之の死に殉じて切腹した三島外記入道であったとされる。戦国時代を通してまれに見られるこの追腹は徳川幕府成立後、急速に流行しはじめる。『流行そのものが江戸時代初期の特質』(P234)であるという。慶長十二年(一六〇七)松平忠吉に殉じて五人の武士が自殺したのを皮切りに、以後、主なものだけでも島津義久の死に一五人が殉じ、鍋島直茂一二人、島津義弘一三人、伊達政宗一五人、細川忠利一九人、鍋島勝茂二十六人と主な君主の死に家臣たちが多く死を選んで行った。 殉死した家臣たちに共通する特徴

    「殉死の構造」山本 博文 著 | Call of History ー歴史の呼び声ー
  • 「すばらしい新世界」オルダス・ハクスリー 著 | Kousyoublog

    ずっと読みたいと思っていた。1932年に描かれた作はディストピア小説の傑作として、オーウェルの「一九八四年」と並び称されることも多い。その理由は読めばわかる。 西暦2540年、世界は自動車王フォードを神格化し、高度な効率化に基づく高福祉の実現によって安定社会を築き上げていた。人間は工場で生産され、条件付け教育に基づいて欲望は抑えられ、フリーセックスの奨励とソーマと呼ばれる快楽薬はストレスを解消し、遺伝子操作に基づき生まれながらにして定められた階級の中であるべき人生を歩む。共同性(コミュニティ)、同一性(アイデンティティ)、安定性(スタビリティ)をモットーとする「すばらしい新世界」だ。 この作品世界は著者ハクスリーの未来予測に基づいて構築されている。1932年、彼は未来をどのように予測したか、書に収められた1946年の「著者による新版への前書き」で詳しく語られているが、この前書きは実に鋭

    「すばらしい新世界」オルダス・ハクスリー 著 | Kousyoublog
  • 「人種主義の歴史」ジョージ・M・フレドリクソン 著

    「人種主義(Racism:レイシズム)」は歴史上どのような過程を経て登場してきたのか?西洋における人種主義の歴史と全体像を丁寧に描いた一冊。 「人種主義」は現代においては「外国人嫌悪(Xenophobia:ゼノフォビア、クセフォビア)」とともに表面化してくることが多いが、歴史的には、古代から様々な民族集団・共同体で見られる「外国人嫌悪」や「自民族(自文化)中心主義(Ethnocentrism:エスノセントリズム)」と「人種主義」の登場とは直接の関係は見られない。 フレドリクソンは、「人種主義」の起源を十五世紀のスペインに求めている。宗教的寛容と多文化共存が両立した中世スペイン社会はペストの流行に基づく社会不安や市場経済の進展による既存秩序の動揺、イスラーム勢力との対外戦争、統一国家の建設を背景とした国威発揚など様々な要因からユダヤ教徒を「血の浄化」という血統主義に基づく差別・排除を行う「宗

    「人種主義の歴史」ジョージ・M・フレドリクソン 著
    kousyou
    kousyou 2014/12/08
    blogの過去記事です。「人種主義」に関する代表的な一冊の紹介です。