韓日も「エリゼ条約」を結ぶべき時期になった【寄稿】 ▲イラスト=UTOIMAGE 今年7月、欧州のリトアニアで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議には韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランドというアジア太平洋4カ国の首脳が参加した。昨年のマドリード首脳会議に続いて2度目だ。筆者が初めてベルギーのブリュッセルにあるNATO本部を訪れた1994年当時は、まだ冷戦時代の混乱が残っていたころで、NATOの拡大が正しいかどうかを巡る論争が盛んに行われていた。あれから30年もたたない今、NATO首脳会議にアジア太平洋4カ国の首脳が出席し、さらにスウェーデンがNATOに加入し、ウクライナの加入も議論されているのだから、隔世の感がある。 NATOの変化と同じくらい、韓日間の雰囲気も完全に変わった。リトアニアでのNATO首脳会議で韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と日本の岸田文雄首相が首脳会