眉唾物の記事でも読者は決して怒らない 東スポが娯楽性を重視した記事を盛んに掲載するようになったのは、あのビートたけしが客員編集長に就任(1991年4月)して以降のことだといわれている。東スポのすべてを具現化しているといっても過言ではないのが一面の見出しだろう。 一度でも目にした者は必ずその場で足が止まる。その先が気になって仕方がないのだが――。一面のレイアウトは駅の売店や新聞スタンドに陳列され、折りたたんである状態であることも巧妙に計算され、手に取らないとその先が読めない仕掛けになっている。 そして購入してから毎回、気づかされる。見出しの最後に小さく“か”あるいは“説”、さらに“も”。そしてダメ押しが“?”といった疑問符や感嘆詞などの語句で締めくくられていることを――。それでも読者は決して怒ったりはしない。それが東スポの真骨頂であることを百も承知だからだ。しかし、その一方であの眉唾物の記事