「こんな窮屈な時代でもテクニックとキャラクターさえあれば、毒舌漫才も受け入れられるって夢を感じた」。ウエストランドの優勝で幕を閉じた2022年のM-1。審査員の松本人志はこんな言葉を残した。 そのウエストランドにファーストラウンド、最後の最後に抜かされた男性ブランコのインタビュー。「音符運び」のネタで強烈な印象を残した2人が語る“M-1のウラ側”。【全3回の1回目/#2、#3へ】 ◆◆◆ 「もう、絶望しましたね」M-1、4カ月前のショック ――M-1とキングオブコント、両方のファイナリストになったのは男性ブランコで史上13組目です。前大会、ロングコートダディは12組目の達成者になったのですが、M-1ファイナリストになったとき「怖さ」を感じたと話していました。漫才は彼らの本職ではないことと、M-1の歴史の重さがそう言わせていたようです。ロングコートダディ同様、コントをメインでやってきた2人の