タグ

:村上春樹に関するakihiko810のブックマーク (202)

  • いま、「弱さ」でしか男を描けないーー村上春樹原作でカンヌ脚本賞受賞の濱口竜介監督が語る(熊野 雅恵)

    先月開催されたカンヌ国際映画祭で、脚賞を含め4つの賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』が8月20日より公開中だ。 監督を努めたのは、昨年、『スパイの』(‘20)でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞(共同脚)し、今年に入って『偶然と想像』(今秋公開予定)でベルリン国際映画祭銀熊賞した濱口竜介さん。村上春樹原作の作に込めた思いについて聞いた。 『ドライブ・マイ・カー』 舞台俳優であり演出家の家福悠介(西島秀俊)は、かつて女優であり、その後脚家に転身した愛するの音(霧島れいか)と幸福な日々を送っていた。ところが、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は寡黙な専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と出会う。との記憶が刻まれた車の中で、ドライバーのみさきとお互いの過去を明かすうちに、家福は目を背けて来たあることに向き合うようにな

    いま、「弱さ」でしか男を描けないーー村上春樹原作でカンヌ脚本賞受賞の濱口竜介監督が語る(熊野 雅恵)
  • カンヌ4冠『ドライブ・マイ・カー』の誠実さ 濱口竜介に訊く | CINRA

    言葉を投げかけ、受け取ることや、同じ空間を共有すること、セックスをすること……そうした行為をいくら重ねても、他人の心をそっくり覗き込むことはできない。けれど、自分自身の心についてなら、どこまでも探究することができる。村上春樹の短編小説『ドライブ・マイ・カー』を読んで受け取った一つの大きなメッセージは、そのようなものだった。 一方で、濱口竜介が実写映画化した『ドライブ・マイ・カー』からは、「人の気持ちを完全に理解することはできない。しかし、わかろうとすることを諦めない」という、ひたむきな姿勢と、強い意志が感じられる。濱口と大江崇允が執筆し、結果的に『カンヌ国際映画祭』で脚賞を受賞することとなった映画版のストーリーを、村上も文書を通じて快諾したのだそうだ。 突き詰めると自分以外には「他者」しか存在しないこの世界で、人々が共生していくことはできるのだろうか? 映画『ドライブ・マイ・カー』を観て

    カンヌ4冠『ドライブ・マイ・カー』の誠実さ 濱口竜介に訊く | CINRA
  • 中国で「村上春樹」が大人気なのはなぜ? 「中国人あるある」を分析してみた(かいし)

    かいしさんは日育ちの中国人。ペルーに留学し、ドミニカ共和国での駐在生活を経て、現在は北京で暮らしています。様々な国で暮らしたがゆえに悩んだ「自分のアイデンティティ」や日々の暮らしで感じる「ジェンダーについて」、かいしさんから見た「中国人あるある」などをFRaUwebで連載。 今回は、なぜ中国人はこんなにも村上春樹が好きなのか…? というテーマを徹底的に考察! 日育ちで北京在住のかいしさんから見た「中国人あるある」シリーズ第6弾をお届けします。 学生の5人に3人が村上作品を読んでいる 「すっごく村上(非常村上)」という流行語が生まれたり、店の名前が「村上春樹」というパン屋が現れたり、著書のタイトルが有名歌手の曲名になったり、村上作品から影響を受けた「村上チルドレン」が多く存在したり、中国ではもはや一種のファッションになりつつある「村上ワールド」。 そう、村上さんの作品を読んだことがなくて

    中国で「村上春樹」が大人気なのはなぜ? 「中国人あるある」を分析してみた(かいし)
  • ユニクロ | LifeWear magazine | 村上春樹に26の質問

    Hello, Haruki Interview with Haruki Murakami Photography by Taro Hirano Illustration by Hattaro Shinano Text by Keisuke Kagiwada 村上さんは自身の服装についてこう語る。「なるべくシンプルな無地の服を着ることが多いんです。ジーンズにTシャツにトレーナーかセーター。僕は会社に行くわけでもないから、何着たっていいわけですよね。でも、同じものしか着ないですね。どうしてそうなっているのかは、自分にもわからないです」 その唯一無二の世界観で日のみならず世界中の読者を魅了する小説家、村上春樹さん。 翻訳者やランナーなど多彩な顔を持つ村上さんは、『村上RADIO』というラジオ番組のディスクジョッキーでもある。 そのブースにお邪魔し、小説のことから人生のことまでさまざまな話を聞い

    ユニクロ | LifeWear magazine | 村上春樹に26の質問
  • 市川準監督の名作『トニー滝谷』はいかにしてあの特殊な空気感を表現したのか?|CINEMORE(シネモア)

    『トニー滝谷』あらすじ トニー滝谷の名前は、当にトニー滝谷だった。トニーはずっと孤独だった。孤独でも平気だと思っていた。イラストレーターとして成功したトニーは、やがてひとりの美しい女性にかつてない恋心を覚えた。やっと出会えた最愛のひと、彼の人生の孤独な時間は終了した。ただ彼の一つだけ気になったことは、があまりにも多くの服を買うことだった。つかのまの幸福は、の事故死で失われ、衣装部屋いっぱいのサイズ7の服だけが残った。トニーは、と同じサイズの女性をアシスタントとして募集し、の服を制服として着てほしいと伝えた…。 Index 名匠が挑んだ村上文学の映像化 写真のように、たたずまいだけで撮る 風の通り抜ける映画 市川監督が添えた”救い”の部分とは 名匠が挑んだ村上文学の映像化 村上文学の映像化は極めて難易度が高い。そもそも長編は許諾が下りにくいと言われるし、それに比べると短編はまだいく

    市川準監督の名作『トニー滝谷』はいかにしてあの特殊な空気感を表現したのか?|CINEMORE(シネモア)
  • 村上春樹氏インタビュー、首相が紙に書いたことを読むだけの日本は最悪

    DOL特別レポート 内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。 バックナンバー一覧 日を代表する小説家、村上春樹氏。幻想的な物語を書くことの多い村上氏だが、インタビューでは現実の政治や社会を辛辣に斬った。写真は朗読をしている様子 Photo by AZUSA TAKADA,TOKYO FM コロナ禍が浮き彫りにしたのは、日政治家が最悪という事実――そう話すのは、小説家の村上春樹氏だ。コロナから日学術会議の問題、この国に必要なものまで、2020年の終わりにダイヤモンド編集部のインタビューで語った。前編・後編の2回で届ける。(ダイヤモンド編集部副編集長 杉りうこ) コロナは突発事ではなく 何かずっと予感していたもの ――初めまして。 (記者の名刺をしげしげと見て)「ダイヤモンド」って、月刊誌でしたっけ。 ―

    村上春樹氏インタビュー、首相が紙に書いたことを読むだけの日本は最悪
  • 村上春樹の最新短編集『一人称単数』を読んで団塊世代の人生の畳み方と文化史的な継承について考える(飯田一史) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    2020年7月18日、村上春樹6年ぶりの最新短編集『一人称単数』が発売された。 村上春樹の長編は毎度発売前後にはあたかも祭りの様相を呈するが、短編集はそれに比べるとやや話題になりづらい――が、今年の出版界のなかでは大きな(そしてポジティブな)出来事である。 はたしてどんな内容で、どんなことを考えさせる作品なのか? ■いつものハルキ節は健在村上春樹のいくつかの特徴的な展開、手法、語りは今回も登場する。 たとえば出会った女性とカジュアルに(インスタントに?)性行為に及ぶ主人公の男性。 付き合っていた女性の自殺。 「中心が複数あり、外延のない円」などと思わせぶりなことを語って消えていく老人。 ドーパミンに駆動されて女性の名前を盗んで我が物にするという猿。 「水辺で3年前に起こったことを忘れたのか?」と女に問われ、蛇の無数にいる街路に紛れ込んでしまう男性。 1955年に死んだはずのチャーリー・パー

    村上春樹の最新短編集『一人称単数』を読んで団塊世代の人生の畳み方と文化史的な継承について考える(飯田一史) - エキスパート - Yahoo!ニュース
  • 村上春樹がはじめて綴った父親のこと、幼いころの記憶――『猫を棄てる』冒頭を特別公開 | 文春オンライン

    小説家・村上春樹氏が、昨年、月刊誌『文藝春秋』で発表して話題となった、自身のルーツについて綴ったノンフィクション『を棄てる 父親について語るとき』が4月23日に発売となる。村上氏が「亡くなった父親のことはいつかきちんと文章の形にしなくてはならないと、前々から思ってはいたのだが、なかなか取りかかれないままに、年月が過ぎていった」と語ったこの作品。冒頭を特別公開する。 もちろん父に関して覚えていることはたくさんある。なにしろこの世に生を受けてから、十八歳になって家を離れるまで親子として、それほど広くもない家の中で、ひとつ屋根の下で、当然のこととして毎日起居を共にしていたのだから。僕と父の間には――おそらく世の中のたいていの親子関係がそうであるように――楽しいこともあれば、それほど愉快ではないこともあった。でも今でもいちばんありありと僕の脳裏に蘇ってくるのは、なぜかそのどちらでもない、とても平

    村上春樹がはじめて綴った父親のこと、幼いころの記憶――『猫を棄てる』冒頭を特別公開 | 文春オンライン
    akihiko810
    akihiko810 2020/04/22
    『猫を棄てる』なんて、わざわざ荒れるタイトルにしたなー
  • 「何と戦えばいいのか分からない」 韓国の巨匠イ・チャンドン監督が『バーニング 劇場版』で描いた人間の怒り

    原作となったのは、村上春樹の短編『納屋を焼く』。NHK韓国映画制作社PinehouseFilm. の共同で制作され、すでにNHKでは短縮版が吹き替えで放送された。劇場版は異なるラストを迎えている。 イ・チャンドン監督は、重度の障がいを持つ女性と元受刑者の男性の恋愛を描いた『オアシス』(2002年)など、社会からこぼれ落ちてしまう人たちを鋭い視点で描きつづけてきた。また、『シークレット・サンシャイン』(2007年)では、カンヌ映画祭で主演のチョン・ドヨンが女優賞を受賞、『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)ではカンヌ映画祭にて脚賞を受賞するなど、国内外での注目も高い。

    「何と戦えばいいのか分からない」 韓国の巨匠イ・チャンドン監督が『バーニング 劇場版』で描いた人間の怒り
  • 映画『バーニング 劇場版』 ……見えるものと見えないものの境界を描いた傑作…… - 一日の王

    ※文字が小さく感じられる方は、左サイドバーの「文字サイズ変更」の「大」をクリックしてお読み下さい。 『オアシス』などで知られる名匠イ・チャンドン監督の8年ぶり新作である。 原作は、村上春樹が1983年に発表した短編小説『納屋を焼く』。 これまで映画化された村上春樹原作の作品といえば、 『風の歌を聴け』(1981年) 『トニー滝谷』(2005年) 『ノルウェイの森』(2010年) 『ハナレイ・ベイ』(2018年) などが思い出されるが、 どれもが、これまでの日映画とは一味違う個性的な作品として印象に残っている。 特に、短編小説映画化した、 『トニー滝谷』(市川準監督)と、 『ハナレイ・ベイ』(松永大司監督)は、 村上春樹と両監督の親和性が感じられ、傑作となっていた。 村上春樹の小説は、長編よりも短編が映像化に適しているのかもしれない。 そういう意味で、 短編小説『納屋を焼く』を映画化した

    映画『バーニング 劇場版』 ……見えるものと見えないものの境界を描いた傑作…… - 一日の王
  • TBSラジオ ときめくときを。

    ラジオ放送局「TBSラジオ」のサイト。TBSラジオの周波数は[AM954kHz/FM90.5MHz]。PCやスマートフォンではradiko(ラジコ)でもお聴きになれます。全国のラジオ34局ネットワークJRN(JapanRadioNetwork)のキーステーション。記事や番組内容、オンエア楽曲、最新イベント・グッズ情報などのコンテンツを毎日更新中!!

    TBSラジオ ときめくときを。
  • 村上春樹、井戸の底の世界を語る:The Underground Worlds of Haruki Murakami

  • 川上未映子・村上春樹の対談『みみずくは黄昏に飛びたつ』がタメになるのでまとめる

    小説論としても小説家論としても面白いし、村上春樹の深いところを掘り出しているのもいい。村上春樹が語ってきたことは様々なになっているが、同じく日語で小説を書く川上未映子が、「作家∧読者」という立場からインタビューするのは珍しい。谷古宇さん、素晴らしいを薦めていただき、ありがとうございます。 一冊で2^2度おいしい を書く人はを読む人でもある。それぞれの作家が書いてきた作品を、より深く読むための縁にもなるし、「物語とは」「文体とは」「悪とは」といったテーマについて、いま生きている作家からヒントをもらえる。なぜなら、2人の作家について、作者・読者の2つの立場からナマの声が書いてあるから(2^2度おいしい)。 だから、小説を「読む人」にとってのヒントがあるだけでなく、「書く人」にとっても数多くの気づきが得られる。ここでは、「村上作品の質」と「小説にとって共通的なヒント」を明らかにしなが

    川上未映子・村上春樹の対談『みみずくは黄昏に飛びたつ』がタメになるのでまとめる
  • 古川耕『バーニング 劇場版』イ・チャンドン監督インタビュー書き起こし

    TBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で構成作家の古川耕さんが映画『バーニング 劇場版』の監督、イ・チャンドンさんにインタビュー。その模様の書き起こしです。 (日比麻音子)今夜は2月1日に新作『バーニング 劇場版』が公開されるイ・チャンドン監督のインタビューをお送りします。 (宇多丸)はい。ということでスタジオには今回、イ・チャンドン監督にインタビューしてきた番組構成作家の古川耕さんがいらっしゃいます。 (古川耕)よろしくお願いします。古川ですー。 (宇多丸)「いらっしゃいます」っていうか、まあ番組スタッフですからね。 (古川耕)一応、形だけでも礼儀はね。 (宇多丸)古川さん、よろしくお願いします。 (古川耕)よろしくお願いします、宇多丸さん。 (宇多丸)ということで、イ・チャンドンですよねー。 (古川耕)イ・チャンドンですよねー。思い出し緊張してきました(笑)。 (宇多丸)振り返っ

    古川耕『バーニング 劇場版』イ・チャンドン監督インタビュー書き起こし
  • 村上春樹さんの音のいい部屋を訪ねました。【外伝】レコードディガーとしての村上春樹。

    December 14, 2017 | Culture | casabrutus.com | photo_Yasutomo Ebisu   text_Kunichi Nomura Casa BRUTUS特別編集ムック「音のいい部屋。」で村上春樹さんの音のいい部屋にお邪魔しました。壁一面レコードに囲まれた自宅の書斎で、レコードへの思いをたっぷり語ってもらいましたが、紙幅の都合でどうしても掲載できななかったのがレコードディガーとしての村上さん。世界中のレコード屋をまわって、いまもレコードを掘り続けているコレクターとしてのエピソードを外伝として特別に公開します! 文/野村訓市 『羊をめぐる冒険』に『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、『ノルウェイの森』や『ねじまき鳥クロニクル』といった小説。『当の戦争の話をしよう』といった翻訳もの。90年代、まだ自分が若いころに旅先の浜辺で、空港でと

    村上春樹さんの音のいい部屋を訪ねました。【外伝】レコードディガーとしての村上春樹。
  • アメリカは村上春樹をこう知った 元ベテラン書評記者が振り返る:朝日新聞GLOBE+

    ――村上春樹の米国進出時について。 当時、村上春樹のことなんて米国では誰も知らなかった。それで、『羊をめぐる冒険』が米国で出版された時に、『ノルウェーの森』が日で売れていたことを書いた。当にこっちでは知られていなかった。日で売れている奴が来たぞ、ぐらいの雰囲気だった。 ――米国から見ると、村上春樹の印象は。 新鮮な作家が出てきたなと。いままで、遠藤周作はこちらでも受けたが、大江健三郎の場合は息子さんと戦争の話。次の段階で、遠藤周作は宗教に関しての、深いを書いていた。 ――大江とかはフィクションでも現実に即した着想。村上春樹の作品はイマジネーションということか。 そう、イマジネーション。そのあたり、カフカエスクというか、カフカのメタファー、人間が虫に変わってしまうとかいう発想。そんなファンタジーが村上作品にはあって、世界中で求められていたフィクションとして受けた。『1Q84』も急に二

    アメリカは村上春樹をこう知った 元ベテラン書評記者が振り返る:朝日新聞GLOBE+
    akihiko810
    akihiko810 2017/10/30
    米国に進出してまもない時期から村上作品に注目していたのが、ワシントン・ポスト紙で30年以上書評を担当した田辺・フランシス・邦夫(73)だ
  • 村上春樹と、「女の子の死」 -- 不安な世界をハルキが救う -- 朝日新聞GLOBE

    「100%の恋愛小説」 村上春樹は1987年に発表した長編「ノルウェイの森」に、自らの発案で「100%の恋愛小説」というキャッチコピーをつけました。一体なぜ、「100%」なのでしょうか。僕の考えでは、その理由は臆面もなく「女の子が死ぬ恋愛小説」だからです。 文芸評論家の川田宇一郎=入交佐妃(いりまじり・さき)撮影 恋愛小説では、実によく女の子が死にます。21世紀に入ってからも「世界の中心で愛を叫ぶ」という女の子が死ぬベストセラーがありましたが、日文学では、徳富蘆花「不如帰」(1899)、伊藤左千夫「野菊の墓」(1906)、室生犀星「或る少女の死まで」(1919)、堀辰雄「風立ちぬ」(1937)、武者小路実篤「愛と死」(1939)など、枚挙に暇がありません。 伊藤左千夫=千葉県の山武市歴史民俗資料館提供 ちなみに、夏目漱石は「野菊の墓」に感激して、作者に「あんな小説なら何百篇よんでもよろし

    村上春樹と、「女の子の死」 -- 不安な世界をハルキが救う -- 朝日新聞GLOBE
    akihiko810
    akihiko810 2017/10/30
    村上作品では人の死、中でも特に「女の子の死」がよく描かれる。なぜなのだろうか。「女の子を殺さないために」(講談社)という著書がある文芸評論家の川田宇一郎(43)に、「物語の構造」という観点から
  • 1989年の村上春樹 - 本と奇妙な煙

    柴田氏による11年前のインタビュー。長文引用になってますが、これでも大胆伐採。 代表質問 16のインタビュー 作者: 柴田元幸出版社/メーカー: 新書館発売日: 2009/06/19メディア: 単行 クリック: 25回この商品を含むブログ (20件) を見る計算士のように [長篇は書き終えるまで、その世界に入ったままになるので]コントロールというものがあまりできない。(略)僕の中に入ってくるものをどんどん捌いていってるだけなんです。それはスピードの勝負なんです。ヴィデオ・ゲームと同じなんです。(略) [「世界の終り〜」の計算士と同じで] そこのシステムに自分を追い込んでいってるわけですね。だからね、長篇を読み返すのって嫌なんですよね。(略)小説的文章的に読むとね。つまらない書きかたをしてるなあと思うところもあるしね。でも嫌だなと思ってもあとから理性的に書き直すことができない。(略)小説

    1989年の村上春樹 - 本と奇妙な煙
    akihiko810
    akihiko810 2017/06/30
    柴田氏による11年前のインタビュー 『代表質問 16のインタビュー』柴田元幸
  • 村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事 - 本と奇妙な煙

    当の戦争の話をしよう 対談 村上春樹×柴田元幸 森鴎外 田中小実昌 サリンジャー 下訳 カフカ 前半が翻訳作品についての人の解説、後半が柴田元幸との対談。 村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事 作者:村上 春樹発売日: 2017/03/17メディア: 単行 当の戦争の話をしよう ここに収められたティム・オブライエンの短篇小説の大半は、アメリカの雑誌に掲載された。僕は雑誌に出ていた頃から、ひとつひとつ順番に訳していたのだけど、一冊のにまとめられたものを通して読んでみると、雑誌に出たときとはかなり違う内容になっていることがわかった。いろんな小説的仕掛けがほどこされて、ひとつに繋がった総合的な世界に作り替えられている。いちおう「短篇集」というフォームにはなっているけれど、これまでに書いたいくつかの短篇をひとつにただまとめました、というような簡単なものではない。その丁寧な手の入れ方に感心させ

    村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事 - 本と奇妙な煙
  • 第33回『騎士団長殺し』を読み解く──内田樹の凱風時事問答舘「これで日本も安心だ」

    村上春樹の新作『騎士団長殺し』を読んだのですが、主人公がいきなり奥さんから離婚してくれ、と言われて旅に出て、白髪の紳士に、美少女、そして鈴の音が聞こえて「騎士団長」が現れて……わけがわかりませんでした。ぜひ、わけがわかるとうれしいです。 いつもそうなんですよ。『ねじまき鳥クロニクル』でもいきなり奥さんがいなくなっちゃいますしね。『羊をめぐる冒険』だって、『スプートニクの恋人』だって、ある日いきなり彼女がいなくなるという話なんですから。これは村上春樹の愛用する「説話的定型」なんですよ。それは作家にとってピアノの鍵盤みたいなもので、その鍵盤を押さないと音が出ないんです。 そういう類のストーリー・パターンというのはどんな作家にもあるんです。チャンドラーのフィリップ・マーロウものだって、言ったら全部同じじゃないですか。探偵事務所に依頼者がやってきて、いわくありげなことを言うのだけれど、それは全部嘘

    第33回『騎士団長殺し』を読み解く──内田樹の凱風時事問答舘「これで日本も安心だ」
    akihiko810
    akihiko810 2017/05/28
    内田樹