Webアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP(以下、ROAD TO THE TOP)』に企画スタート時から関わってきたCygames開発スタッフのコンテンツディレクターとシナリオディレクターへのインタビュー。最終回は、TVシリーズと同じく史実の再現度が話題となったレースシーンへのこだわりなどを聞いた。 ――前回も少し話題になった、実際の競馬に関連する小ネタは、シリーズ構成やシナリオ制作の段階でアイデアを出し合うのでしょうか? 絵コンテや作画の段階で盛り込まれることもあるのでしょうか? Cygamesコンテンツディレクター(以下、コンテンツD) TVシリーズも含めて、いちばん多いのはシナリオ制作の段階ですね。ただ、レースの勝敗だったり、史実的に重要なエピソードなどはドラマの大筋に影響する部分ですので、シリーズ構成の段階でも盛り込んでいます。また、コンテの段階で監督
――『ROAD TO THE TOP』のストーリーで中心となるナリタトップロード、アドマイヤベガ、テイエムオペラオーについて、それぞれ魅力に感じる部分を教えてください。 Cygamesシナリオディレクター(以下、シナリオD) ナリタトップロードは99年クラシック戦線の中心的な存在です。当時もたくさんのファンから応援され、愛された名馬ですので、アニメでもぜひ視聴者の方に愛されるキャラクターになってほしいと思いながら制作していました。トレーナーとの師弟関係ともいえる絆にも注目していただきたいです。 ――アドマイヤベガ、テイエムオペラオーについてはいかがでしょうか? シナリオD アドマイヤベガはクール系のキャラクターで、非常に重たい設定を持っているので作劇上はシリアスな役どころが多いのですが、本質的な部分では面倒見のよいお姉ちゃんなので、そんな部分をナリタトップロードとの関係性で、少しでも見せら
今年4月から5月にかけて、全4話で配信されたWebアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP(以下、ROAD TO THE TOP)』。ナリタトップロード、アドマイヤベガ、テイエムオペラオーによるライバル対決を描き、多くのトレーナーを熱狂させた物語はどのように生まれたのか? Cygames開発スタッフのコンテンツディレクターとシナリオディレクターへのインタビューを、全3回にわたってお届けする。 ――まず、『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』のプロジェクトや『ROAD TO THE TOP』において、どのような業務を担当しているのかを教えてください。 Cygamesコンテンツディレクター(以下、コンテンツD) 『ウマ娘』のコンテンツディレクターとして、ゲームの開発や運用に加えて、アニメ、コミックなどのクロスメディアの企画、制作、監修などを行っています。 Cy
『ハコヅメ』の泰三子による新連載『だんドーン』がスタートした。日本の近代警察を作った男・川路利良の目を通して幕末から明治を描いていく。 この記事は、いわゆる“新連載開始にあたっての著者インタビュー”ではない。昨年10月から連載開始予定だった『だんドーン』がおよそ8ヵ月遅れた理由を、著者の泰が自らの言葉で語りたい、と提案して生まれた記事だ。 理由となった突然の悲しい出来事について、家族について、日々の生活について、気持ちの変化について──泰がどこまでも正直に、正確に言葉にしていくうちに、作家としての姿勢、また本作にかける熱い思いが見えてくる。 (取材・文 門倉紫麻) 読者の方に、誠意を持って お話ししたかった 「連載開始が遅れた理由について説明する場を持たせていただきたいです、と私から編集部にお願いしました」 この記事は、『だんドーン』の内容や描くきっかけを語る、いわゆる新連載インタビューで
かつて、ゲームは「教育に悪いものである」という風潮が蔓延っていた時代があった。2000年代を生きたゲーマーの中には、当時の感覚を未だに覚えている者も少なくないだろう。 当時と比べて、現代はゲームに対して比較的寛容な社会になったといえる。現在においてもそういった傾向がないわけではないが、ゲームコンテンツやeスポーツがマスメディアで好意的に取り上げられるのを見れば、少なくともゲームが広く社会に浸透し、ひとつのカルチャーとして捉えられるようになってきていることが伺えるだろう。 一方で、先の風潮の反動かあるいは別の理由かは不明であるが、ゲームは今「教育」ブームの中にあるように感じる。『マインクラフト』や「アサシンクリード」シリーズ、「桃太郎電鉄」シリーズなどは教育の現場で実際に教材として用いられているし、脳トレ、パズル、知育など、各方面でゲームと教育が向き合ってアプローチし合うという試みももはや日
[インタビュー]初代「信長の野望」で初めて統一したときに“こりゃ面白いゲームができた!”と感動。40周年の節目に,シブサワ・コウが語る 編集長:Kazuhisa カメラマン:増田雄介 初代「信長の野望」のパッケージ 本日(2023年3月30日),コーエーテクモゲームスの「信長の野望」が40周年を迎えた。 後に「歴史シミュレーション」というジャンルを生み出すことになった「信長の野望」は,1983年に光栄マイコンシステムからカセットテープ媒体で発売された。2022年7月の「信長の野望・新生」(PC/PS4/Switch)でシリーズは16作目となり,今でもさまざまな展開を見せている。 新たな展開として本日,シリーズ初となる位置情報ゲーム「信長の野望 出陣」(iOS/Android)も発表されたばかりだ。 今回4Gamerでは,40周年の節目ということで,シブサワ・コウことコーエーテクモホールディ
近年のアニメーション界を席巻する超話題作になった、はまじあきの漫画『ぼっち・ざ・ろっく!』。昨年12月24日にはアニメーションが最終回を迎え、いまだにその話題を聞かない日はないのだが、「陰キャならロックをやれ!」というインパクト爆発のキャッチコピーや、王道を行く主人公の後藤ひとり(ぼっちちゃん)の成長物語が多くの感動を呼んだ。 単行本品薄の『ぼっち・ざ・ろっく!』を試し読み(続きは画像をクリック) 【漫画】単行本は品薄になるほど人気となった『ぼっち・ざ・ろっく!』を試し読み そんな名作に立ち上げから関わったのが、「まんがタイムきららMAX」編集長代理の瀬古口拓也である。2012年の入社以来、「きらら」一筋の瀬古口に、『ぼっち・ざ・ろっく!』ヒットの理由から「きらら」という雑誌の特徴まで、濃密なインタビューを敢行。漫画界を牽引する雑誌の魅力に迫った。 歴史的ヒットの要因はどこにある? ――『
<アパレルアイテムも展開する『ぼっち・ざ・ろっく!』。こちらは後藤ひとり フルカラーTシャツ/WHITE(M/L/XL)画像出典:ヴィレッジヴァンガードプレスリリース> アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の魅力について、草野華余子とヒグチアイが語った。エンディングテーマに携わったtricotの中嶋イッキュウもコメントを寄せた。 2人が登場したのはJ-WAVEで放送された番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。オンエアは2月20日(月)『SONAR MUSIC』。 【SONAR MUSICは番組公式LINEでも情報発信中! 登録はコチラ】 https://page.line.me/181xnepk?openQrModal=true モデルとなったライブハウス巡礼も 昨年12月まで放送されたアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』(TOKYO MXほか)。年末に発売されたアルバム『結束
「火吹山の魔法使い」と「ELDEN RING」――伝説的ゲームブックの生みの親と宮崎英高氏が語る,ダークファンタジーの創り方【聞き手:安田 均】 編集部:御月亜希 編集部:touge ライター:岡和田 晃 ゲームブックと聞いたとき,あなたはどんなタイトルを思い浮かべるだろうか。もし掲載した写真の表紙が思い浮かんだのなら,あなたは幸運だ。再び冒険の旅に出かけるのに,今以上のタイミングはないからだ。 「火吹山の魔法使い」はテーブルトークRPGのエッセンスを詰め込みつつ1人でもプレイできるよう本の形に落とし込んだ,「ゲームブック」の元祖にして金字塔と呼べる存在だ。初版はイギリスで1982年8月27日発刊,日本では社会思想社から1984年に翻訳出版され,それぞれミリオンセラーとなっている。90年代に入りブームが静まってからも,そのエッセンスは後のタイトルに深く根を下ろし,アナログ/デジタルを問わず
『ラブライブ!』の大人気キャラを描いた室田雄平 自身のイラストを「賞味期限切れ」と語る理由と次なる挑戦 24歳にして突如、『ラブライブ!』シリーズのキャラクターデザイナーに抜擢され、数々のかわいらしいキャラクターを生み出し、人気を牽引するアニメーターになった室田雄平。シリーズの人気は第2作『ラブライブ!サンシャイン!!』で頂点に達し、話題を席巻した。 室田は2010年代のアニメ界で、もっとも目にされたキャラクターをデザインした一人といえるだろう。ジャケットのイラストを描いたCDはヒットチャートの常連になり、『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台となった静岡県沼津市には聖地巡礼に押し寄せる“ラブライバー”が続出。さらに作品から生まれたアイドルグループは紅白歌合戦にも出場し、そのアニメ制作にも関わったほどである。 しかし、室田は著書『アニメーター室田雄平が考える ヒットするキャラクターデザイン
今期のアニメーション界の話題を席巻する作品になった、はまじあきの4コマ漫画『ぼっち・ざ・ろっく!』。 【写真】後藤ひとりのアイコン! ぼっちちゃんジャージが登場 「陰キャならロックをやれ!」というキャッチコピーはインパクト抜群であった。陰キャ女子の後藤ひとり(ぼっちちゃん)のネガティブっぷりが炸裂するギャグ漫画と思いきや、ぼっちちゃんの成長があり、バンドメンバーとの友情もあり……と、実は王道を行く成長物語であり、音楽漫画としても読みごたえ抜群の名作なのだ。 そんな注目作を生み出した、漫画家はまじあきに直撃インタビュー。12月24日にはアニメーションが最終回を迎えたばかりだが、気になる漫画の今後についてもお話を伺った。 『ぼっち・ざ・ろっく!』第1巻。「まんがタイムきららMAX」で連載中。はまじあき著、芳文社/刊 ぼっちちゃんは作者自身の投影!? ――『ぼっち・ざ・ろっく!』は今期のアニメで
2022年10月より放送が開始された、新潟県三条市を舞台にしたオリジナルTVアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」(以下 アニメDIY)。家具などを自分の手で作ったり、修理したりする「DIY」を題材に、主人公である「結愛 せるふ」をはじめとする「DIY部」に所属する個性豊かな女子高生たちの「DIY」を通じた心の交流などを描くアニメ作品。 劇中で使用される工具は、アニメDIYのオフィシャルパートナーである「株式会社髙儀」(新潟県三条市)の協力のもと、緻密に描かれており、アニメを視聴したファンからも「かなり作り込まれた作品」や「作業工程、キャラクター、ストーリー、どれをとっても一級品!」など、高評価を得ている。 アニメDIYについて、プロデューサーである「エイベックス・ピクチャーズ株式会社」(東京都)の岩瀬智彦氏にアニメDIYの話はもちろん、オフィシャルパー
1992年にデビューし、美しい栗毛の馬体から人気を博した牝馬・ユキノビジン。今年9月にゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』の育成キャラとして登場し注目を集めると、ユキノビジンの担当厩務員がファンの女性と結婚し、生まれた娘に「優希乃」(ゆきの)と名付けたというエピソードもSNS上で話題になった。ユキノビジンが結んだ関係によって生まれた優希乃さん本人に「両親のなれそめの詳細」と「ユキノビジンが話題の中心の一家」についての話を聞いた(全2回のうち第1回/後編は#2へ)。 桜花賞、オークスで“ベガの2着”だったユキノビジン 優希乃さんの両親が出会ったのは今から29年前。きっかけは1頭の牝馬だった。 東京都に住んでいた美枝(よしえ)さんが馬を好きになり、競馬を見るようになったのは、姉の影響だった。その姉からある日、こんな綺麗な馬がいるんだよと1頭の馬のことを教えられる。それがユキノビジンだった。 オ
物語も終盤になってきましたが、これまでの執筆の中でどのようなことを感じていますか。 今回この「鎌倉殿の13人」を書くにあたっては、今まであまり経験してこなかった不思議な偶然がたくさんあるんですよ。すごく大げさな言い方になりますが、神様が「書け」と言っているような。例を挙げると、まずは上総介広常の死について。彼が字を一生懸命練習していたという設定は、演じた佐藤浩市さんから「キャラクターに深みを与えられる設定が欲しい」とリクエストを貰もらい、「じゃあ、字が書けないというのはどうだろう」とアイデアを出したんです。一方で、上総介が死ぬのと北条泰時が生まれるのがほぼ同時期だったことが分かった。「これは泰時が上総介の生まれ変わりだという設定もあるな」と思い、ハッキリと明言はしなかったけど、泰時が赤ん坊のときの泣き声を「ブエイ」にした。これは上総介が頼朝を呼ぶときの決め台詞ぜりふ。実は僕はそれほど歴史に
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています ――とんでもない奴がいる。というのが第一印象だった。 ことアニメ業界というのは金銭関係の問題が尽きない場所だ。脱税や詐欺、バックマージン、はては計画倒産による未払い……さらにはアニメーター等のスタッフに対する低賃金がそうだ。そこへ来てアニメ演出家・佐々木純人氏の次のようなツイートが目に飛び込んできた。 「次はどこの予算抜いたろーかな」「これで儲け100万くらいw」 担当作品が「作画崩壊」だと叩かれ炎上してもどこ吹く風。過去の言動をたどると「4000万円近い年収」をほのめかす投稿も見つかった。 こうした傍若無人な態度に憤りを覚えつつも、絶えずハイペースで新作を作り続け、待遇改善の必要が叫ばれるアニメ業界の中にあって羽振りの良さを隠そうとしない姿勢に興味をひかれた。この演出家は何者なのか? 早速コンタクトを取ってみると、あっさりインタビ
美しい自然の中でキャンプを楽しむ女子高生とその日常を描き、キャンプブームの火付け役にもなった『ゆるキャン△』がついに映画化。各務原なでしこ役の花守ゆみりさん、志摩リン役の東山奈央さんに作品の見どころをうかがいました。 高校時代、キャンプを通じて友情を深めていったなでしこたち。時を経て、それぞれの場所でそれぞれの道を歩んでいた5人が、あることをきっかけに再会し、なんとキャンプ場を作ることに。キャラクターたちとの久しぶりの再会に感じたこと、また声優として第一線で活躍するお二人が、なでしこたちと同じ“働く女性”として今、思うこととはーー。 声を変えなくても、紡ぐ言葉から時の流れは感じてもらえる ーー今回の映画『ゆるキャン△』では、高校生だった登場人物たちが社会人へと成長しています。久しぶりに再会し、大人になったキャラクターたちにどんな印象を抱きましたか。 花守ゆみりさん(以下、花守) 高校生だっ
夏アニメ『異世界おじさん』おじさん役 子安武人さん×エルフ役 戸松遥さん×メイベル役 悠木碧さん×アリシア役 豊崎愛生さん、アフレコでされた変わったディレクションとは|《異世界組》声優座談会 累計200万部超のメガヒットコミック、新感覚の異世界コメディ『異世界おじさん』がTVアニメ化! 2022年7月6日より放送がスタートする。 メガドライブミニを囲みながら行われた『異世界おじさん』放送開始を記念した座談会Part.2。おじさん役 子安武人さん、エルフ役 戸松 遥さん、メイベル役 悠木 碧さん、アリシア役 豊崎愛生さんが登場。 おじさんが召喚された異世界「グランバハマル」で出会ったツンデレのエルフと心を閉ざした引きこもりのメイベル、そして駆け出しの冒険者アリシア。グランバハマル側とSEGAはあまり関係がないが、かなり濃い話が飛び交う座談会となった。 2017年秋――。17歳のときにトラック
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