浴衣で被災者に安らぎを 陸前高田・大船渡で配布へ 全国から多くの浴衣が集まり、喜ぶ金野さん 着物愛好家でつくるNPO法人が、浴衣を岩手県陸前高田、大船渡両市の被災者に贈る準備を進めている。日本の伝統衣装を身に着け、安らぎを感じてもらうのが目的で、18、19の両日に100枚ずつ配布する予定。浴衣で楽しんでもらう盆踊りも計画中で、浴衣や帯の寄付を募っている。 浴衣を集めているのは「きものを着る習慣をつくる協議会」(京都市、中塚一雄理事長)。同会の会員で、陸前高田市で染め物店を経営する金野ヨシ子さん方を「支援センター」として、浴衣を送ってもらっている。 陸前高田市には4軒の呉服店があったが、津波で全て流された。金野さんは「着物を流され、着られなくなった人も多い。このままでは着物を着る文化が廃れる」と言う。 インターネットなどで4月初めに提供を呼び掛け始め、浴衣100枚、帯130本、げた40