「もうダメです。休ませてください!」 と突然訴えたA男さん。 A男さんはソフト会社に勤めるシステムエンジニアです。もともと 人づきあいは苦手なほうで、ふだんもあまり口数は多くありません。 コンピュータを相手に黙々とする仕事はA男さんの性格には適して おり、仕事ぶりは優秀で上司からの信頼も厚くやりがいを感じていま した。 こうした仕事ぶりが評価されたのでしょう。入社から5年が経ち部 署の主任に昇格しそれに伴って業務内容も大きく変わりました。 これまでのように自分の仕事を黙々とこなしていくスタイルではや っていられなくなり、部下の指導をする立場として仕事の割り振りや、 中途、若手社員の教育などもしなければならなくなったのです。 元来、人とのコミュニケーションが得意でないために仕事を割り振ったり 任せることがなかなか出来ず次第に自分自身で仕事を抱えるようになってき ました。手一杯の業務にアップ