◆区長、シンポで設置表明 狭い路地にカフェや衣料品店、小劇場などが立ち並び、若者にも人気の高い下北沢(世田谷区)で進む再開発事業を巡って、保坂展人区長は28日、賛否双方の関係者が参加した協議の場を9月中にも設ける考えを示した。事業の見直しを求める団体が2007年から毎年夏に開いているシンポジウムで明らかにした。 再開発事業は、建設が進む小田急線の地下化工事がきっかけ。小田急線と京王井の頭線が交差する下北沢駅周辺に駅前広場を新たに設け、駅北側に歩道を含めて最大幅26メートルの道路(補助54号線)をつくる。これに反対する住民らは「街が育んできた文化が壊され、シモキタらしさが失われる」と見直しを訴え、双方の意見はかみ合わなかった。 4月の区長選で初当選した保坂氏は、今回のシンポジウムに現職区長として初めて出席。「これまでの計画では日本中どこでも行われてきた再開発と同じ。下北沢の魅力や発展を