菓子・食品製造販売「日東あられ新社」(本社・岐阜県池田町、堀内潔社長)が経営不振から自主廃業を決めたことが19日、分かった。 同社は18日の臨時取締役会で事業停止を決議。19日に岐阜県揖斐川町の工場の操業を停止し、同日午前9時から社員約90人を緊急招集して自主廃業すると伝えた。すでに受注している商品の生産を終えた上で、2〜3か月後をめどに特別清算手続きに入る。社員は全員解雇する方針だ。 理由について、同社は「経営を取り巻く環境が悪化していることに加え、親会社からの借入金が三十数億円に膨らみ、事業や雇用の継続は困難だと判断した」(総務部)と説明している。 日東あられは1948年に創業。「日東あられ」「日東おもち」などのブランドで全国的にも知名度が高かった。バブル期に株投機の失敗などで約570億円の負債を抱え、91年に事実上倒産。その後、即席めん大手のサンヨー食品(東京)の支援を受け、9