日立製作所、三菱電機、NECが母体の半導体大手ルネサスエレクトロニクスが、2015年度末までに国内外で5400人の人員を減らすことが明らかになった。 13年度上期(4月〜9月)に3000人が早期退職優遇制度などで退職したが、目標に達しなかったためだ。国内外の全従業員の約25%にあたる約8400人の人員削減に踏み切ることになる。 ルネサスは自動車用の半導体を製造しているが、2000年代の円高や、米インテルや韓国サムスン電子などライバルとの競争で業績が低迷し、13年3月期まで、前身の時代を含め、8年連続で税引き後赤字となった。13年9月には官民で作った企業再生ファンド「産業革新機構」や、取引先のトヨタ自動車などに総額1500億円の増資を引き受けてもらったが、業績は回復していない。 このためルネサスは人件費1900億円を減らすため、甲府工場の閉鎖などによる人員削減計画を立てた。関係者による