<国政復帰へののろしを上げた小池の外交政策に強い影響を及ぼす、イスラム世界との親密な関係> 1971年から大学時代をエジプトで過ごしたユリコ・ユージロー・コイケは、72年にカイロ大学に入学すると文学部社会学科に籍を置いた。 ユリコ・ユージロー・コイケとは、小池百合子・東京都知事の大学時代の登録名だ。エジプトでは父親の名前を名に入れるのが慣例で、小池も大学入学時に父親の名である「勇二郎(ユージロー)」を加えていた。 76年に卒業したコイケは、学生時代から「策士」だったという。日本人同級生によれば、コイケは同じクラスにアンワル・サダト大統領の妻ジハーン夫人がいることを知る。するとそれから、「授業ごとに徐々に近くの席に座るよう画策して、最後は隣になってなんとか知り合いになったんだよ」と、同級生は述懐する。「当時からかなり計算高い女性だった」。そうしてコイケは夫人とコネクションをつくり、後に単独イ