『ザ・コーヴ』60点(100点満点中) The Cove 2010年7月3日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー 2009年/アメリカ/カラー/91分/配給:アンプラグド 監督:ルイ・シホヨス 製作総指揮:ジム・クラーク 脚本:マーク・モンロー リック・オバリー ルイ・シホヨス ≪偽善者ホイホイ≫ 和歌山県・太地町で行われているイルカの追い込み漁を止めようとする、反捕鯨活動家たちのアウトローな活躍の姿を、けれん味たっぷりの演出で描いたドキュメンタリー。冗談好きなオスカー会員たちの悪ふざけか何かで、アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した話題作だ。多数の捕鯨反対派へのインタビューと、太地町のイルカ捕殺現場への侵入アクションで構成されている。 なおこの点数はトンデモ映画として見た場合のものであり、内容の正確性への評価は一切含まれていない。 いきなりだが、私と「ザ・コーヴ」
アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』に対して、まだ日本公開もされていない段階から複数の批判が行われている。しかしながら、同じ未見の立場からしても見当違いな批判が散見されるので、いくつかの論点で簡単な説明を試みたい。 もちろん報道された範囲で批判することは自由だ。制作者の発言へ反論することも自由だ。しかし、実際の制作者や映画とは明らかに異なる虚像を批判しても、反論として成り立たないだろう。ドキュメンタリーというジャンル自体への無理解による批判にいたっては、『ザ・コーヴ』一作品にとどまらない問題ではないだろうか。 まず、『ザ・コーヴ』自体の話へ入る前に、アカデミー賞受賞に関して少し。報道によれば、太地町公民館の宇佐川彰男館長は「これで、アカデミー賞の名声も地に落ちた」と述べたという*1。 しかし、そもそもアカデミー賞はハリウッドの内輪で行うイベントとしての性質も強い。ハリウ
和歌山県太地町(たいじちょう)のイルカ漁について「告発」する映画「ザ・コーヴ(The Cove)」の試写会に行ってきた。 この映画は、右翼団体から「反日プロパガンダ映画」として抗議が相次いだことなどから、渋谷・六本木・心斎橋での公開や明治大学でのイベントなどが次々と中止に追い込まれている。そんな中、「エココロ」の試写会招待があることを知り、応募したところ、招待券が送られてきた。 結論から言えば、この映画の内容には賛同できなかった。しかし、これが「反日」だと批判したり、上映を暴力的にやめさせようというのもおかしいと思う。むしろ、そんな風に騒ぐのではなく黙殺するか、あるいは淡々と事実に基づいて反論すれば充分カウンターとなるレベルの駄作であると感じた。 以下、詳細に感想を述べる。 The Cove パンフレット(画像クリックで拡大) THE COVEの上映中止に関する報道 ザ・コーヴ、東京上映す
◎ 若者の精神を破壊する占領下の戦争行為 ◎ 【映画『沈黙破る』の歴史的な意味】 ① 沈黙を破ったイスラエルの元軍人=若者たち 本ブログの筆者は先日,東京のJR東中野駅の北側・東西に並行する道路に位置する映画館〈ポレポレ東中野〉にて,5月2日(土)よりロードショーの始まった『沈黙を破る』を観てきた。同館は5月23日(土)より,関連の全4作『届かぬ声ーパレスチナ・占領と生きる人びと』も同時公開するそうである。監督は,ジャーナリストの土井敏邦(どい としくに)。 註記)http://www.cine.co.jp/chinmoku/ 参照。以下も同じ。 この映画は,2001年から2007年までの「パレスチナ・イスラエル- “占領・侵略” の本質を重層的に描く」撮影フィルムを編集した実録映画であって,ふつうの映画ではない。『SHOAH(ショアー)』1985年という映画があった。これは,ナチスに
テレビドラマの演出家として活躍後、2007年に公開された3作目の映画『キサラギ』で「ブルーリボン賞」や「日本アカデミー賞」を受賞し、一躍売れっ子となった佐藤祐市監督。そこに至る道のりで学んだ「仕事観」が、最新作『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』にも反映されているようだ。(聞き手:野崎大輔) 一番こだわったのは「ブラック度合いは足りているのか?」 ――最初、原作を読んでどう感じましたか? 佐藤 濃いキャラクターがいっぱいいて、面白く読めて、しかも意外とウルウルするところもあって。すごくエンターテイメントしてるなと思いました。映画にするのは楽しみだなと。だからすぐに脚本にできると思っていたんですが、実際はすごく時間がかかって、クランクイン直前までいじっていました。 ――原作のエッセンスが凝縮されているなと思いました 佐藤 「原作からどの部分をチョイスするか」「マ男の過去
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