死刑執行! 小林薫死刑囚と金川真大死刑囚からの手紙(『創』2013年4月号より)2/2 創 4月10日(水)14時17分配信 その後の公判は異様なものだった。法廷での証言と本誌手記に書いた事実と、どちらが本当なのか。検察官はひとつひとつ小林死刑囚に問いただした。しかし、小林死刑囚は「それについては言いたくありません」という答えを繰り返したのだった。そして「早く死刑を言い渡してほしい」「生きとっても面白くないから」と訴えた。法廷で本誌の手記が大きな問題になったから、当然私は毎回の公判を傍聴した。多い時は月に2回、奈良に通う日が続いた。 2006年9月26日、小林死刑囚が望んだ通り、死刑判決がくだされた。判決が言い渡された瞬間、小林死刑囚が思わずガッツポーズをしたことを新聞などが報道した。 弁護団は即日控訴し、私は判決後接見して、控訴取り下げはやめてほしいと説得した。小林死刑囚の「死刑を望