3月3日、リビア体制派は石油ターミナルがある東部の町ブレガとブレガに近いアジュダービヤーを空爆。写真は反体制派兵士。ブレガで2日撮影(2011年 ロイター/Goran Tomasevic) [ブレガ(リビア) 3日 ロイター] リビアでは3日、石油ターミナルがある東部の町ブレガ、ブレガに近いアジュダービヤーが空爆されている。反体制派関係者は、ブレガの空港とアジュダービヤーの反体制派の拠点が標的になっていると述べた。 【写真】リビアの反政府勢力 体制派は前日、反体制派が制圧していたブレガを攻撃。激しい攻防が繰り広げられた。 反体制派によると、体制派は、首都トリポリの東600キロのラスラヌフまで撤退したという。ラスラヌフは、ブレガと同じく主要石油ターミナルがある町。 【関連記事】 【特集】拡大する反政府デモ リビア政府軍、化学兵器貯蔵庫の警戒態勢を強化か リビア東部で激しい攻防、
【ブリュッセル福島良典】国際刑事裁判所(ICC)のモレノオカンポ主任検察官は3日、リビア治安部隊による反体制派攻撃が「人道に対する罪」に当たるとして、最高指導者のカダフィ大佐と側近に対する捜査の開始を宣言した。証拠集めを終え次第、逮捕状を請求する見通し。 【写真特集】リビアの混乱を写真で見る ICCが現職国家元首を捜査するのはスーダン・ダルフール紛争で09年3月に逮捕状を発行したバシル同国大統領のケース以来2例目。国際社会がICCを通じてカダフィ大佐を追い詰める包囲圧力を強めた格好だ。 主任検察官はオランダ・ハーグで記者会見し、カダフィ大佐と息子を含む側近が「平和的なデモを攻撃した治安部隊に対する事実上の権限を持つ」と指摘した。治安機関責任者についても「指揮下の部隊が罪を犯せば責任を問われる」と警告、「最も責任の重い数人」の訴追を求める考えを明らかにした。 主任検察官は証拠集めを急
【ニューヨーク山科武司】「兄弟カダフィよ、一人でリビアを去ってくれ。我々は降伏しない」。25日、国連の安全保障理事会に出席したリビアのシャルガム大使は、時折泣きそうな表情を見せながらそう訴えた。 22日の安保理協議では、古くからの友人である最高指導者カダフィ大佐を「兄弟を非難できない」と擁護した大使だが、この日はヒトラーやカンボジアのポル・ポトなど国民に多大な犠牲を強いた権力者を引き合いにしてカダフィ大佐を非難。 大使は「私は現在の地位を悔いている」と述べ、「60年、カダフィはフランスの核実験を非難した。だが今や彼は我々に『支配されるか、さもなくば死だ』と言う」と指弾。 「殺害された生後6カ月の子供が彼の言う(国際テロ組織指導者)ビンラディンの追随者か? 国連よ、リビアを救ってくれ」と訴えた。約9分間の演説が終わると、各国の外交官が次々と彼を抱擁し、発言をたたえた。
2011年02月25日10:21 カテゴリ法/政治 独裁政権はなぜ一斉に倒れるのか チュニジアに始まった中東のドミノ現象は、リビアで最大の山場を迎えている。ムバラクは30年、カダフィは40年以上も続けてきた独裁政権が、なぜ数ヶ月の間に一斉に倒れるのだろうか。これは前にも紹介した協調ゲームの応用問題である(利得a>b>0は対称とする)。 自由独裁自由 a 0 独裁 0 b いま人々が独裁に甘んじているとすると利得はbだが、全員が一挙に独裁に反抗し、政権を倒して自由になれば、利得はaに上がるとしよう。このときナッシュ均衡は複数あり、どちらが焦点(focal point)に選ばれるかは初期値に依存する。パレート効率的なのはaだが、独裁bから出発すると自分だけカダフィに反抗しても殺されて利得は0になるので、独裁政権に服従するbがナッシュ均衡になる。この「恐怖の均衡」が40年間つづいてきたと考え
2月24日、アルカイダの北アフリカ組織は、リビアのカダフィ大佐を糾弾し、大佐の支配に反抗するデモ隊との連帯を表明。写真はリビア東部ベンガジでの反政府デモ。23日撮影(2011年 ロイター/Asmaa Waguih) [ドバイ 24日 ロイター] アルカイダの北アフリカ組織は、リビアのカダフィ大佐を糾弾し、大佐の支配に反抗するデモ隊との連帯を表明した。テロ組織を監視するSITEインテリジェンスグループが24日伝えた。 これによると、北アフリカで展開するアルカイダ・イン・ザ・イスラミック・マグレブ(AQIM)は声明で、カダフィ大佐がアフリカの傭兵を雇い、軍用機にデモ隊への攻撃を命じたとして大佐を非難した。 AQIMはまた、イスラム聖職者、思想家、ジャーナリストに対し、リビアの民衆蜂起を支持するよう求めた。 AQIMの声明は「われわれは、カダフィ氏の圧制を終わらせようとしたにすぎない市民や非武装
[カイロ 22日 ロイター] アラブ連盟は22日、リビア情勢をめぐる大使級の緊急会合を同日1500GMT(日本時間23日午前零時)にエジプトの首都カイロで開くと発表した。 リビアでは治安部隊が反政府デモ参加者を弾圧し、衝突が首都トリポリに波及している。 アラブ連盟のムーサ事務局長は21日、リビア情勢に深い懸念を表明し、暴力の即時停止を呼び掛け、「対立ではなく対話」が必要だと訴えた。
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