東日本大震災で液状化被害に見舞われた千葉県浦安市が県議選(10日投開票)の選挙事務を拒否している問題で、県選管は2日、期日前投票所の告示を1日に実施しなかったとして、同市選管に対し、地方自治法に基づく是正指示を行った。 公職選挙法上2日から始めなければならない期日前投票の場所を市民に知らせないことは同法違反に当たると判断した。しかし、是正指示に罰則はなく、松崎秀樹市長が安全性や災害復旧優先を理由に投票所貸し出しや担当職員派遣を拒む姿勢を崩していないため、履行されるめどは立っていない。 市選管は是正指示について「選挙事務を行う義務は分かっているが、市長が投票所や市職員を貸せないと言っている以上、市選管としてはどうしようもない。森田健作知事は一度浦安に来て、被災現場を見てほしい」としている。(了) 【関連記事】 県議選告示も投票できない?=被災の浦安市、事務拒否したまま 県議選拒否
香取市においては、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により非常に大きな被害を受けました。 現在、市では、災害救助法の適用を受け、全力で復旧活動に取り組んでいるところですが、今なお、大変多くのご家庭で、断水が続くなど非常な不便を強いられている状態にあります。 また、なんとかライフラインが復旧したご家庭でも、市民の多くの方々が、住まいの確保ができない、事業再開のめどが立たない、今年の作付ができないというような不安を抱えておられる状況にあります。 このような中、香取市としましては、地震発生直後から、国(総務省)・県・県選挙管理委員会に対して、市の被災状況や市民生活の現状、選挙事務実施上の具体的問題を説明して、選挙の延期を強く求めてきました。 にもかかわらず、被災地の市民生活の現状や市民感情に十分な配慮がなされないままに、今般、千葉県議会議員一般選挙が4月10日に執行されるという決定がなされ
報道陣を前に出陣のあいさつをする候補者(手前)=千葉県浦安市で2011年4月1日午前9時47分、津村豊和撮影 実施の是非を巡り揺れる千葉県議選浦安市選挙区で、県選管は2日、浦安市選管に対し、同日からの期日前投票の実施を1日までに告示せず公職選挙法に違反しているとして、是正指示をした。松崎秀樹市長は「実施は困難」としており、正式に告示された選挙が投開票されないという、「公職選挙法が想定していない事態」(県選管)が現実化しかねない情勢だ。 県選管は1日に同市選管に選挙実施を勧告。2日午前、職員を同市に派遣、期日前投票の告示も準備もなされていない状況を確認し、地方自治法に基づき是正を指示した。県選管によると、強制力や罰則はない。 同選挙区(定数2)には、現職2人と新人1人が立候補し、選挙ポスター掲示板が1カ所もない状況の中、選挙運動を始めている。県選管は2日、3陣営に職員を派遣し、現状を説明した
◇「執行は当然だ」「物理的に無理」 実施がすでに決まっている県内の統一地方選を巡り、東日本大震災で液状化の被害を受けた浦安市と県の対立が深まっている。浦安市は26日、「市民不在で統一選?」という大見出しの広報号外を配布した。一方、県選管は同日、浦安市選管に「選挙の執行は当然だ」とする文書を送った。【斎藤有香、黒川晋史】 県内の統一地方選では、第1ラウンドの県議選と千葉市議選が来月1日に告示される。これに対し、震災で被害が大きかった浦安市や香取市は実施は困難だと主張してきた。 26日に新聞への折り込みなどで配布された広報号外で、浦安市は「有権者と候補者の安全が確保できない」「正常な投開票を行うことは物理的に不可能」などと主張している。 また、これに先立ち浦安市選管の長野敏樹委員長は23日、県選管の土田吉彦委員長に対し抗議文を送付。「貴職は、本市の現状をまったく視察されていない」と批判し、選挙
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